throbber
[特許]1995-192181 (07.07.27)
`
`出願 (1) ( 07-192181)(07.07.27) 記号 (2020270178) 出願種別(01 )新法
`公開
` ( )( ) 公開基準日 (07.07.27) 国内優先 (0)
`公告
` ( )( ) 優先 ( ) 他 国
`審判 ( )( )( ) 担当 ( )(
` )
`登録
` ( ) ( ) 異議 ( 0) 請求項数 ( 17) 出願料金( 21,000)
`公決
` (起 )(担 ) 文献 ( ) 新規性 (0) 菌寄託 (0) 公害 ( )
`査定 ( ) (起 )(担 ) 前置 ( ) 解除 ( )公序・要約(0)
` (発 )(官 ) 審査・評価請求( 0-2) 未請求(0) 自動起案( )
`最終
` (A11)(08.12.19)
`公開準備 (1) 早期審査 ( )
`変更先 (1)( 08-191740)(01 ) 審決 ( )( )
`
` 原出願( )( )( )種別( )
`期間延長 ( ) 最新起案日 ( )
`公表 ( ) ( ) 翻訳提出 ( )国際出願( )
`再公表 ( ) 国際公開 ( )
`
`公開IPC4 H01L 21/90 DFIC 指定分類IPC
`公告IPC
`名称
`半導体装置及びその製造方法
`出願人 代表( ) 種(2)コ-ド(000005821) 国(27) パナソニック株式会社 *
`大阪府門真市大字門真1006番地
`代理人 種(1)コ-ド(100077931) 前田 弘
`種(1)コ-ド( ) 小山 廣毅
`種(1)コ-ド(100100262) 松永 勉
`中間 (A63 )特許願 07.07.27( 21,000)完 (A96-1 )職権訂正07.10.05( )
`記録 (A84-1 )優先請求08.06.06( ) (A86-1 )閲覧請求17.06.20( )
`新出願
`国内優先(先)
`国内優先(後) 1 08-191740(08.07.22)
`
`TSMC Exhibit 1019
`
`Page 1 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]特許願
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 1/ 2
`
`【書類名】
`
`特許願
`
`【整理番号】
`
`2020270178
`
`【提出日】
`
`【あて先】
`
`平成 7年 7月27日
`
`特許庁長官 殿
`
`【国際特許分類】
`
`H01L 27/118
`
`H01L 21/82
`
`【発明の名称】
`
`半導体装置及びその製造方法
`
`【請求項の数】
`
` 17
`
`【発明者】
`
`【住所又は居所】 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式
`
`会社内
`
`【氏名】
`
`瀬川 瑞樹
`
`【発明者】
`
`【住所又は居所】 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式
`
`会社内
`
`【氏名】
`
`宮永 績
`
`【発明者】
`
`【住所又は居所】 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式
`
`会社内
`
`【氏名】
`
`藪 俊樹
`
`【発明者】
`
`【住所又は居所】 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式
`
`会社内
`
`【氏名】
`
`中林 隆
`
`【発明者】
`
`【住所又は居所】 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式
`
`会社内
`
`【氏名】
`
`上原 隆
`
`Page 2 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]特許願
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 2/ 2
`
`【特許出願人】
`
`【識別番号】
`
`000005821
`
`【氏名又は名称】 松下電器産業株式会社
`
`【代表者】
`
`森下 洋一
`
`【代理人】
`
`【識別番号】
`
`100077931
`
`【弁理士】
`
`【氏名又は名称】 前田 弘
`
`【選任した代理人】
`
`【識別番号】
`
`100094134
`
`【弁理士】
`
`【氏名又は名称】 小山 廣毅
`
`【選任した代理人】
`
`【識別番号】
`
`100100262
`
`【弁理士】
`
`【氏名又は名称】 松永 勉
`
`【手数料の表示】
`
`【納付方法】
`
`予納
`
`【予納台帳番号】 014409
`
`【納付金額】
`
` 21,000円
`
`【提出物件の目録】
`
`【物件名】
`
`明細書 1
`
`【物件名】
`
`図面 1
`
`【物件名】
`
`要約書 1
`
`【包括委任状番号】 9006026
`
`【包括委任状番号】 9110638
`
`【プルーフの要否】
`
`要
`
`Page 3 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 1/ 33
`
`【書類名】
`
`明細書
`
`【発明の名称】 半導体装置及びその製造方法
`
`【特許請求の範囲】
`
`【請求項1】 半導体基板と、
`
`上面が上記半導体基板の表面よりも階段状に高くなるように形成された素子分
`
`離と、
`
`上記素子分離で囲まれた半導体基板内に不純物を導入して形成された複数の活
`
`性領域と、
`
`上記活性領域と素子分離との上に跨って形成された絶縁膜と、
`
`上記絶縁膜の一部を開口して形成され少なくとも一部分が上記活性領域の表面
`
`まで到達するコンタクトホ-ルと、
`
`上記絶縁膜の上及び上記コンタクトホール内に形成されて上記活性領域に接続
`
`される上層配線と
`
`を備えたことを特徴とする半導体装置。
`
`【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、
`
`半導体装置の製造工程上のバラツキによって、上記複数のコンタクトホールの
`
`うち少なくとも一部のコンタクトホールが上記活性領域内の表面上から上記素子
`
`分離上に跨って形成されていることを特徴とする半導体装置。
`
`【請求項3】 請求項1記載の半導体装置において、
`
`少なくとも一部分が上記素子分離上に位置するように形成された配線部材をさ
`
`らに備え、
`
`上記コンタクトホ-ルが上記活性領域の表面から当該活性領域に隣接する上記
`
`配線部材の上に跨って形成されており、
`
`上記上層配線は、上記素子分離上の配線部材にも接続されていることを特徴と
`
`する半導体装置。
`
`【請求項4】 請求項1,2又は3記載の半導体装置において、
`
`上記活性領域の表面から上記素子分離の上面に至るまでの階段部の側面上に形
`
`成され絶縁性材料からなる分離部サイドウォールをさらに備え、
`
`上記コンタクトホールは上記分離部サイドウォールの上に跨って形成されてい
`
`Page 4 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 2/ 33
`
`ることを特徴とする半導体装置。
`
`【請求項5】 請求項1記載の半導体装置において、
`
`上記絶縁膜の厚みをa、上記活性領域の表面と上記素子分離の上面との間の高
`
`低差をb、上記コンタクトホール形成時の絶縁膜のエッチングレートをER1,上
`
`記コンタクトホール形成時の上記素子分離のエッチングレートをER2、上記活性
`
`領域の不純物拡散深さをD、上記コンタクトホール形成時の絶縁膜のオーバーエ
`
`ッチング割合をOE としたときに、下記不等式
`
`OE ×a×(ER2/ER1)≦b+D×(2/10)
`
`が成り立つように上記各部の寸法,材料が設定されていることを特徴とする半導
`
`体装置。
`
`【請求項6】 請求項1記載の半導体装置において、
`
`上記活性領域の上に形成されたゲート電極,上記ゲート電極の両側方に位置す
`
`る活性領域内に形成されたソース・ドレイン領域及び上記ゲート電極の上に形成
`
`されたゲート上保護膜を有するFETをさらに備え、
`
`上記コンタクトホールは、上記ソース・ドレイン領域から上記ゲート上保護膜
`
`の少なくとも一部に跨って形成されていることを特徴とする半導体装置。
`
`【請求項7】 請求項4記載の半導体装置において、
`
`上記活性領域に形成されたゲート電極,その側方に位置する半導体基板内に形
`
`成されたソース・ドレイン領域,上記ゲート電極の上に形成されたゲート上保護
`
`膜及び上記ゲート電極の両側面上に形成された電極部サイドウォールを有するF
`
`ETをさらに備え、
`
`上記分離部サイドウォールは、上記電極部サイドウォールと同時に形成された
`
`ものであることを特徴とする半導体装置。
`
`【請求項8】 請求項6又は7記載の半導体装置において、
`
`上記絶縁膜の厚みをa、上記ゲート上保護膜の厚みをc、上記コンタクトホー
`
`ル形成時の上記絶縁膜のエッチングレートをER1,上記コンタクトホール形成時
`
`の上記ゲート上保護膜のエッチングレートをER3、上記コンタクトホール形成時
`
`の上記絶縁膜のオーバーエッチング割合をOE としたときに、下記不等式
`
`OE ×a×(ER3/ER1)<c
`
`Page 5 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 3/ 33
`
`が成り立つように上記各部の寸法,材料が設定されていることを特徴とする半導
`
`体装置。
`
`【請求項9】 請求項1記載の半導体装置において、
`
`上記活性領域の表面から上記素子分離の上面までの階段部側面の半導体基板表
`
`面に対する傾斜角度は、70度以上であることを特徴とする半導体装置。
`
`【請求項10】 半導体基板上に、半導体基板面から階段状に高くなる上面
`
`を有する素子分離を形成する工程と、
`
`上記半導体基板の上記素子分離で囲まれる活性領域に不純物を導入する工程と
`
`、
`
`上記活性領域及び素子分離の上に絶縁膜を堆積する工程と、
`
`上記絶縁膜の上に、上記活性領域へのコンタクトホールを形成するための開口
`
`部を有するマスク部材を形成する工程と、
`
`上記マスク部材の開口部にある絶縁膜をエッチングにより除去し、さらに所定
`
`のオーバーエッチングを行って、コンタクトホールを形成する工程と、
`
`上記絶縁膜の上及び上記コンタクトホール内に上記活性領域に接続される上層
`
`配線を形成する工程とを備え、
`
`上記マスク部材を形成する工程では、フォトリソグラフィーにおけるマスクず
`
`れが生じた場合に上記マスク部材の開口部が上記素子分離を含まないようにする
`
`ためのマージンを設定しないことを特徴とする半導体装置の製造方法。
`
`【請求項11】 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
`
`上記コンタクトホールを形成する工程では、上記絶縁膜の厚みをa、上記活性
`
`領域の表面と上記素子分離の上面との間の高低差をb、上記絶縁膜のエッチング
`
`レートをER1,上記素子分離のエッチングレートをER2、上記活性領域の不純物
`
`拡散深さをD、上記絶縁膜のオーバーエッチング割合をOE としたときに、下記
`
`不等式
`
`OE ×a×(ER2/ER1)≦b+D×(2/10)
`
`が成り立つように行うことを特徴とする半導体装置。
`
`【請求項12】 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
`
`上記マスク部材を形成する工程では、フォトリソグラフィーにおけるマスクず
`
`Page 6 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 4/ 33
`
`れがないとしたときに上記マスク部材の開口部が上記素子分離の少なくとも一部
`
`を含むように位置決めしてマスク部材を形成することを特徴とする半導体装置の
`
`製造方法。
`
`【請求項13】 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
`
`上記素子分離上に配線部材を形成する工程をさらに備え、
`
`上記マスク部材を形成する工程では、上記マスク部材の開口部が上記活性領域
`
`及び上記配線部材の少なくとも一部を含むように形成することを特徴とする半導
`
`体装置の製造方法。
`
`【請求項14】 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
`
`上記素子分離を形成する工程の後に、上記活性領域上にMISFETのゲート
`
`絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、
`
`上記ゲート電極,活性領域及び素子分離の上にサイドウォール形成用絶縁膜を
`
`堆積した後、異方性エッチングを行って、上記ゲート電極の両側面上に電極部サ
`
`イドウォールを形成する一方、上記素子分離と活性領域との間の階段部の側面上
`
`に分離部サイドウォールを形成する工程と
`
`をさらに備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
`
`【請求項15】 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
`
`上記素子分離を形成する工程の後に、上記活性領域上にMISFETのゲート
`
`絶縁膜,ゲート電極及び絶縁材料からなるゲート上保護膜を積層して形成する工
`
`程をさらに備え、
`
`上記マスク部材を形成する工程では、フォトリソグラフィーにおけるマスクず
`
`れが生じても上記マスク部材の開口部が上記ゲート上保護膜の一部を含まないよ
`
`うにするためのマージンを設けることなく位置決めしてマスク部材を形成するこ
`
`とを特徴とする半導体装置の製造方法。
`
`【請求項16】 請求項15記載の半導体装置の製造方法において、
`
`上記マスク部材を形成する工程では、フォトリソグラフィーにおけるマスクず
`
`れがないとしたときに上記マスク部材の開口部が上記ゲート上保護膜の一部を含
`
`むように位置決めしてマスク部材を形成することを特徴とする半導体装置の製造
`
`方法。
`
`Page 7 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 5/ 33
`
`【請求項17】 請求項15又は16記載の半導体装置の製造方法において
`
`、
`
`上記コンタクトホールを形成する工程では、上記絶縁膜の厚みをa、上記ゲー
`
`ト上保護膜の厚みをc、上記絶縁膜のエッチングレートをER1,上記ゲート上保
`
`護膜のエッチングレートをER3、上記絶縁膜のオーバーエッチング割合をOE と
`
`したときに、下記不等式
`
`OE ×a×(ER3/ER1)<c
`
`が成り立つように行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
`
`【発明の詳細な説明】
`
`【0001】
`
`【発明の属する技術分野】
`
`本発明は、高集積度かつ省面積のLSIを構成するトランジスタ及びトランジ
`
`スタ間の接続によって構成される半導体装置に関する。
`
`【0002】
`
`【従来技術】
`
`従来より、素子分離で囲まれる活性領域にMOSFET等の素子を搭載した半
`
`導体装置において、活性領域,素子分離,ゲート電極の上に絶縁膜を堆積し、さ
`
`らに絶縁膜の上層の配線部材を活性領域に接続するために、絶縁膜の一部を開口
`
`させてなるコンタクトホールを形成した構造は、極めて一般的な半導体装置の構
`
`造として知られている。
`
`【0003】
`
`図8は、従来の半導体装置の構造を示す断面図である。特に、高集積化され極
`
`めて寸法の微細なMOSFET等の素子を搭載した半導体装置では、LOCOS
`
`法で形成された素子分離に生じるバーズビーク等の問題を回避すべく、素子分離
`
`としてトレンチ分離構造を採用した半導体装置の開発が盛んに行われている。図
`
`8は、そのようなトレンチ分離構造を採用した半導体装置の構造の一例を示す。
`
`【0004】
`
`同図において、符号1はシリコン基板、符号2bはトレンチ分離構造を有する
`
`Page 8 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 6/ 33
`
`シリコン酸化膜からなり上面がシリコン基板面と同じ平面内になるよう平坦化さ
`
`れたフィールド酸化膜、符号3はシリコン酸化膜からなるゲート酸化膜、符号4
`
`aはゲート電極として機能するポリシリコン電極、符号4bはフィールド酸化膜
`
`2b上に上記ポリシリコン電極と同時に形成されたポリシリコン配線、符号6は
`
`シリコン基板内にn型不純物が低濃度でドープされてなる低濃度ソース・ドレイ
`
`ン領域、符号7aは電極部サイドウォール、符号7bは配線部サイドウォール、
`
`符号8はシリコン基板内にn型不純物が高濃度でドープされてなる高濃度ソース
`
`・ドレイン領域、符号12はシリコン酸化膜からなる絶縁膜、符号13は絶縁膜
`
`12上に形成されたポリシリコン膜からなるローカル配線をそれぞれ示す。
`
`【0005】
`
`上記ローカル配線13は、絶縁膜12の一部に形成されたコンタクトホール1
`
`4内にも埋め込まれており、コンタクトホール14を介して活性領域のソース・
`
`ドレイン領域にコンタクトしている。その場合、コンタクトホール14は、フィ
`
`ールド酸化膜2bから一定距離だけ離れて形成されるように形成されている。す
`
`なわち、このような従来の半導体装置のレイアウトル-ルでは、フォトリソグラ
`
`フィー工程におけるマスク合わせずれが生じてもコンタクトホール14の一部が
`
`フィールド酸化膜2bに跨らないように、予め活性領域と素子分離領域の境界線
`
`からコンタクトホ-ルの端部を離して設定するル-ルを設けている(これを合わ
`
`せマ-ジンと呼ぶ)。
`
`【0006】
`
`【発明が解決しようとする課題】
`
`しかしながら、上記従来の半導体装置の構造では、高集積化をさらに進める上
`
`で障害が生じるという問題があった。その理由を以下に説明する。
`
`【0007】
`
`集積度の指針値としてポリシリコン電極4aとフィールド酸化膜2bとの間の
`
`距離Laを見積ると、上述のようにコンタクトホール14がフィールド酸化膜2
`
`bと干渉しないようにするには、距離Laとして、コンタクトホール14の径0
`
`.5μmに、電極部サイドウォール7aの幅0.1μmと、ポリシリコン電極4
`
`aとの合わせマージン0.3μmと、フィールド酸化膜2bとの合わせマージン
`
`Page 9 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 7/ 33
`
`0.3μmとを加えた値1.2μmが必要となる。加工技術の進歩とともにコン
`
`タクトホール径の微細化は進んでおり、かつゲート長も0.3μm以下に縮小さ
`
`れつつあるが、フォトリソグラフィーにおけるマスクずれを考慮した合わせマー
`
`ジンは0.3ミクロン程度必要である。したがって、ゲート長やコンタクトホー
`
`ル系の微細化が進めば進むほど合わせずれマージンの割合が増大し、この合わせ
`
`マージンが高集積化の障壁となる。
`
`【0008】
`
`そこで、フォトリソグラフィーの合わせずれマージンを考慮しないで、コンタ
`
`クトホール14を形成することが考えられる。その場合の製造工程について、n
`
`チャネル型MOSFETを形成する場合を例にとって、図9a~図9cを参照し
`
`ながら説明する。
`
`【0009】
`
`まず、図9aに示すように、p型不純物がドープされたシリコン基板1(ある
`
`いはpウエル)にトレンチ構造を有するフィールド酸化膜2bを形成した後、エ
`
`ッチバック等を行ってフィールド酸化膜2bとシリコン基板1との表面位置が同
`
`じ高さになるまで平坦化する。フィールド酸化膜2bで囲まれる活性領域内に、
`
`ゲート酸化膜3、ゲート電極となるポリシリコン電極4a,電極部サイドウオー
`
`ル7a,低濃度ソース・ドレイン領域6,高濃度ソース・ドレイン領域8を形成
`
`する。一方、フィールド酸化膜2b上にも、上記ポリシリコン電極4aと同時に
`
`形成されたポリシリコン配線4b及び配線部サイドウォール7bが存在している
`
`。その状態では、活性領域内の高濃度ソース・ドレイン領域8の表面とフィール
`
`ド酸化膜2bの表面とは同じ高さ位置にある。その後、基板の全面上に、シリコ
`
`ン酸化膜からなる絶縁膜12を形成する。
`
`【0010】
`
`次に、図9bに示すように、絶縁膜12の上にコンタクトホール形成のマスク
`
`となるレジスト膜30を形成し、例えばドライエッチングによりコンタクトホー
`
`ル14を形成する。
`
`【0011】
`
`次に、図9cに示すように、レジスト膜30を除去した後、絶縁膜12の上及
`
`Page 10 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 8/ 33
`
`びコンタクトホール14内にポリシリコン膜を堆積した後、これを所望形状にパ
`
`ターニングしてローカル配線13を形成する。
`
`【0012】
`
`ここで、ポリシリコン電極4aとフィールド酸化膜2bとの間の距離Laとし
`
`て、コンタクトホール14を形成する際のマスクの合わせずれマージンを考慮し
`
`ていない場合、フォトリソグラフィーにおけるマスクずれによってレジスト膜3
`
`0の開口部の位置がフィールド酸化膜2bの側にずれると、コンタクトホール1
`
`4内にフィールド酸化膜2bの一部が含まれる。そして、絶縁膜12のドライエ
`
`ッチング時のオーバーエッチングにより、シリコン基板で構成される高濃度ソー
`
`ス・ドレイン領域8はエッチングレートが小さいのでそれほど除去されないが、
`
`フィールド酸化膜2bのコンタクトホール14に含まれる部分は選択的に除去さ
`
`れ、コンタクトホール14の一部に凹部40が形成される。このコンタクトホー
`
`ル14内の凹部40の深さが高濃度ソース・ドレイン領域8の深さに対してある
`
`割合以上の深さに達すると、その部分では高濃度ソース・ドレイン領域8内の不
`
`純物濃度が低くなっているために、接合耐圧の低下や接合リーク電流の増大を生
`
`じる虞れがある。
`
`【0013】
`
`この現象を防ぐには、上記図8に示す構造のように、リソグラフィー工程の合
`
`わせずれが生じても、コンタクトホール14がフィールド酸化膜2bに干渉しな
`
`いように、一定の合わせマージンを確保する必要がある。このように、従来の半
`
`導体装置のレイアウトル-ルでは、フォトリソグラフィー工程におけるマスクの
`
`合わせずれを考慮した合わせマ-ジンを設定せざるを得なかった。
`
`【0014】
`
`また、ポリシリコン電極4aとコンタクトホ-ル14との間の距離についても
`
`、合わせマ-ジンを設けないと製造工程のバラツキによってコンタクトホール1
`
`4がポリシリコン電極4aと干渉し、コンタクトホール内に埋めこまれる上層配
`
`線とゲート電極との間で電気的短絡を生じる虞れがある。
`
`【0015】
`
`以上のように、コンタクトホ-ル14を形成するためには、その周辺の部材と
`
`Page 11 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 9/ 33
`
`干渉しないようマージンを確保する必要があるので、LSIの高集積化の大きな
`
`障害となっている。
`
`【0016】
`
`本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、素子分離-活性
`
`領域の界面における接合耐圧の低下や接合リークの増大を防止しながら、上層の
`
`配線部材と活性領域とを接続するためのコンタクトホ-ルを形成する際の合わせ
`
`マ-ジンを低減し得る手段を講ずることにより、高集積かつ省面積の半導体装置
`
`及びその製造方法を提供を図ることにある。
`
`【0017】
`
`【課題を解決するための手段】
`
`上記目的を達成するため、本発明が講じた解決手段は、活性領域表面よりも階
`
`段状に高くなる上面を有する素子分離を設けることにある。
`
`【0018】
`
`本発明に係る半導体装置の基本的な構成は、請求項1に記載されるように、半
`
`導体基板と、上面が上記半導体基板の表面よりも階段状に高くなるように形成さ
`
`れた素子分離と、上記素子分離で囲まれた半導体基板内に不純物を導入して形成
`
`された複数の活性領域と、上記活性領域と素子分離との上に跨って形成された絶
`
`縁膜と、上記絶縁膜の一部を開口して形成され少なくとも一部分が上記活性領域
`
`の表面まで到達するコンタクトホ-ルと、上記絶縁膜の上及び上記コンタクトホ
`
`ール内に形成されて上記活性領域に接続される上層配線とを備えている。
`
`【0019】
`
`請求項2に記載されるように、上記基本的な構成において、半導体装置の製造
`
`工程上のバラツキによって、上記複数のコンタクトホールのうち少なくとも一部
`
`のコンタクトホールが上記活性領域内の表面上から上記素子分離上に跨って形成
`
`されているように構成することができる。
`
`【0020】
`
`請求項1又は2の構成により、フォトリソグラフィーにおけるマスクずれによ
`
`って一部又は全てのコンタクトホールが活性領域から素子分離に跨って形成され
`
`る場合、コンタクトホールを確実に開口するためのオーバーエッチングによって
`
`Page 12 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 10/ 33
`
`素子分離の一部が除去されることになるが、素子分離の上面と活性領域の表面と
`
`の高低差の分だけコンタクトホールの一部が活性領域に隣接する部分で素子分離
`
`内に侵入する深さが浅くなる。したがって、接合耐圧の低下や接合リーク電流の
`
`増大が抑制される。そして、そのことにより、活性領域の中のコンタクトホール
`
`を形成する領域にマスクずれによる素子分離との干渉を回避するための合わせマ
`
`ージンを設定する必要がなくなり、活性領域の面積の低減つまり半導体装置の集
`
`積度の向上が可能となる。
`
`【0021】
`
`請求項3に記載されるように、上記基本的な構成において、少なくとも一部分
`
`が上記素子分離上に位置するように形成された配線部材をさらに設け、上記コン
`
`タクトホ-ルを上記活性領域の表面から当該活性領域に隣接する上記配線部材の
`
`上に跨って形成し、上記上層配線を、上記素子分離上の配線部材にも接続する構
`
`成とすることができる。
`
`【0022】
`
`この構成により、上層配線が素子分離上の配線部材と活性領域とを接続するロ
`
`ーカル配線として機能するような場合に、配線部材の上の絶縁膜と活性領域上の
`
`絶縁膜とに個別にコンタクトホールを形成する必要がなく、かつ個別に活性領域
`
`と素子分離との境界線に対する合わせマージンを考慮して設定する必要がなくな
`
`る。したがって、素子分離の面積も低減させることが可能となり、半導体装置の
`
`集積度が大幅に向上することになる。
`
`【0023】
`
`請求項4に記載されるように、上記各請求項の構成において、上記活性領域の
`
`表面から上記素子分離の上面に至るまでの階段部の側面上に形成され絶縁性材料
`
`からなる分離部サイドウォールをさらに設け、上記コンタクトホールを上記分離
`
`部サイドウォールの上に跨って形成することができる。
`
`【0024】
`
`この構成により、上述の各請求項の発明の作用に加え、分離部サイドウォール
`
`の存在によって、素子分離と活性領域表面との間の急峻な階段形状が緩和される
`
`ので、上層配線のパターニング時に残渣が生じにくくなり、かつ上層配線の断線
`
`Page 13 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 11/ 33
`
`や抵抗値の増大が防止される。
`
`【0025】
`
`請求項5に記載されるように、上記基本的な構成において、上記絶縁膜の厚み
`
`をa、上記活性領域の表面と上記素子分離の上面との間の高低差をb、上記コン
`
`タクトホール形成時の絶縁膜のエッチングレートをER1,上記コンタクトホール
`
`形成時の上記素子分離のエッチングレートをER2、上記活性領域の不純物拡散深
`
`さをD、上記コンタクトホール形成時の絶縁膜のオーバーエッチング割合をOE
`
`としたときに、下記不等式(1)
`
`OE ×a×(ER2/ER1)≦b+D×(2/10))
`
`(1)
`
`が成り立つように上記各部の寸法,材料を設定するすることが好ましい。
`
`【0026】
`
`この構成により、マスクずれによってコンタクトホール内に含まれる素子分離
`
`の一部が除去されても、その除去された領域の底が活性領域の不純物濃度の低い
`
`部分に隣接することがない。したがって、接合耐圧の低下や接合リーク電流の増
`
`大が確実に防止されることになる。
`
`【0027】
`
`請求項6に記載されるように、上記基本的な構成において、上記活性領域の上
`
`に形成されたゲート電極,上記ゲート電極の両側方に位置する活性領域内に形成
`
`されたソース・ドレイン領域及び上記ゲート電極の上に形成されたゲート上保護
`
`膜を有するFETをさらに設け、上記コンタクトホールを、上記ソース・ドレイ
`
`ン領域からゲート上保護膜の少なくとも一部に跨って形成する構成とすることが
`
`できる。
`
`【0028】
`
`この構成により、ゲート保護膜のコンタクトホール内に含まれる部分がコンタ
`
`クトホール形成時のオーバーエッチングによって除去されるが、ゲート上保護膜
`
`によってゲート電極が保護されているので、ゲート電極と上層配線との間の電気
`
`的短絡が防止される。したがって、コンタクトホールの形成領域にゲート電極と
`
`の間でも合わせマージンが不要となり、集積度がさらに向上する。
`
`Page 14 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 12/ 33
`
`【0029】
`
`請求項7に記載されるように、上記請求項4の構成において、上記活性領域に
`
`形成され、ゲート電極,その側方に位置する半導体基板内に形成されたソース・
`
`ドレイン領域,上記ゲート電極の上に形成されたゲート上保護膜及び上記ゲート
`
`電極の両側面上に形成された電極部サイドウォールを有するFETをさらに設け
`
`、上記分離部サイドウォールを、上記電極部サイドウォールと同時に形成された
`
`もので構成することができる。
`
`【0030】
`
`この構成により、微細構造に適したLDD構造を有するFETを高い密度で半
`
`導体装置内に集積することが可能となる
`
`請求項8に記載されるように、上記請求項6又は7の構成において、上記絶縁
`
`膜の厚みをa、上記ゲート上保護膜の厚みをc、上記コンタクトホール形成時の
`
`上記絶縁膜のエッチングレートをER1,上記コンタクトホール形成時の上記ゲー
`
`ト上保護膜のエッチングレートをER3、上記コンタクトホール形成時の上記絶縁
`
`膜のオーバーエッチング割合をOE としたときに、下記不等式(2)
`
`OE ×a×(ER3/ER1)<c
`
`(2)
`
`が成り立つように上記各部の寸法,材料を設定することが好ましい。
`
`【0031】
`
`この構成により、コンタクトホールがゲート電極に干渉する位置にまで跨って
`
`形成されていても、コンタクトホール形成時におけるオーバーエッチングによっ
`
`てコンタクトホールがゲート電極に到達するのが確実に防止され、活性領域とゲ
`
`ート電極との電気的短絡が確実に防止されることになる。
`
`【0032】
`
`請求項9に記載されるように、上記基本的な構成において、上記活性領域の表
`
`面から上記素子分離の上面までの階段部側面の半導体基板表面に対する傾斜角度
`
`は70度以上とすることが好ましい。
`
`【0033】
`
`この構成により、コンタクトホールが素子分離との間で干渉したときに、コン
`
`タクトホール形成時のオーバーエッチングによってコンタクトホール内に含まれ
`
`Page 15 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 13/ 33
`
`る素子分離の一部が活性領域の不純物濃度の低い部分まで除去される虞れが確実
`
`に防止されることになる。
`
`【0034】
`
`また、本発明の基本的な半導体装置の製造方法は、請求項10に記載されるよ
`
`うに、半導体基板上に、半導体基板面から階段状に高くなる上面を有する素子分
`
`離を形成する工程と、上記半導体基板の上記素子分離で囲まれる活性領域に不純
`
`物を導入する工程と、上記活性領域及び素子分離の上に絶縁膜を堆積する工程と
`
`、上記絶縁膜の上に、上記活性領域へのコンタクトホールを形成するための開口
`
`部を有するマスク部材を形成する工程と、上記マスク部材の開口部にある絶縁膜
`
`をエッチングにより除去し、さらに所定のオーバーエッチングを行って、コンタ
`
`クトホールを形成する工程と、上記絶縁膜の上及び上記コンタクトホール内に上
`
`記活性領域に接続される上層配線を形成する工程とを備え、上記マスク部材を形
`
`成する工程では、フォトリソグラフィーにおけるマスクずれが生じた場合に上記
`
`マスク部材の開口部が上記素子分離を含まないようにするためのマージンを設定
`
`せずにマスク部材の位置決めをする方法である。
`
`【0035】
`
`この方法により、コンタクトホールを形成する工程で、オーバーエッチングに
`
`よって素子分離の一部が除去されても、素子分離と活性領域との高低差の分だけ
`
`コンタクトホールの一部が素子分離内に侵入する深さが浅くなる。したがって、
`
`形成される半導体装置における接合耐圧の低下や接合リーク電流の増大が抑制さ
`
`れる。一方、素子分離に対する合わせマージンを設定していない分だけ活性領域
`
`の面積が小さくて済み、形成される半導体装置の集積度が高くなる。
`
`【0036】
`
`請求項11に記載されるように、上記基本的な半導体装置の製造方法において
`
`、上記コンタクトホールを形成する工程では、上記絶縁膜の厚みをa、上記活性
`
`領域の表面と上記素子分離の上面との間の高低差をb、上記コンタクトホール形
`
`成時の絶縁膜のエッチングレートをER1,上記コンタクトホール形成時の上記素
`
`子分離のエッチングレートをER2、上記活性領域の不純物拡散深さをD、上記コ
`
`ンタクトホール形成時の絶縁膜のオーバーエッチング割合をOE としたときに、
`
`Page 16 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 14/ 33
`
`下記不等式(1)
`
`OE ×a×(ER2/ER1)≦b+D×(2/10)
`
`(1)
`
`が成り立つように行うことが好ましい。
`
`【0037】
`
`この方法により、コンタクトホールの形成時のオーバーエッチングによってコ
`
`ンタクトホール内の素子分離の一部が除去されても、除去領域の底が活性領域の
`
`不純物濃度の低い部分に接することがない。したがって、半導体装置における接
`
`合耐圧の低下や接合リーク電流の増大が確実に防止されることになる。
`
`【0038】
`
`請求項12に記載されるように、上記請求項11の方法において、上記マスク
`
`部材を形成する工程では、フォトリソグラフィーにおけるマスクずれがないとし
`
`たときに上記マスク部材の開口部が上記素子分離の少なくとも一部を含むように
`
`位置決めしてマスク部材を形成することができる。
`
`【0039】
`
`この方法により、活性領域の面積をさらに低減することが可能となり、半導体
`
`装置の集積度がさらに向上する。
`
`【0040】
`
`請求項13に記載されるように、上記基本的な半導体装置の製造方法において
`
`、上記素子分離上に配線部材を形成する工程をさらに設け、上記マスク部材を形
`
`成する工程では、上記マスク部材の開口部が上記活性領域及び上記配線部材の少
`
`なくとも一部を含むように形成することができる。
`
`【0041】
`
`この方法により、コンタクトホールを形成する工程では、活性領域と素子分離
`
`上の配線部材とに個別にコンタクトホールを形成する必要がなくなり、素子分離
`
`の面積も低減されるので、半導体装置の集積度が向上する。
`
`【0042】
`
`請求項14に記載されるように、上記基本的な半導体装置の製造方法において
`
`、上記素子分離を形成する工程の後に、上記活性領域上にMISFETのゲート
`
`絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、上記ゲート電極,活性領域及び素子分
`
`Page 17 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 15/ 33
`
`離の上にサイドウォール形成用絶縁膜を堆積した後、異方性エッチングを行って
`
`、上記ゲート電極の両側面上に電極部サイドウォールを形成する一方、上記素子
`
`分離と活性領域との間の階段部の側面上に分離部サイドウォールを形成する工程
`
`とをさらに備えることができる。
`
`【0043】
`
`この方法により、MISFETの構造をLDD構造として微細化に適した構造
`
`にできるとともに、分離部サイドウォールにより、上層配線のパターニング時に
`
`残渣が生じにくくなり、かつ上層配線の断線や抵抗値の増大が防止される。
`
`【0044】
`
`請求項15に記載されるように、上記基本的な半導体装置の製造方法において
`
`、上記素子分離を形成する工程の後に、上記活性領域上にMISFETのゲート
`
`絶縁膜,ゲート電極及び絶縁材料からなるゲート上保護膜を積層して形成する工
`
`程をさらに設け、上記マスク部材を形成する工程では、フォトリソグラフィーに
`
`おけるマスクずれが生じても上記マスク部材の開口部が上記ゲート上保護膜の一
`
`部を含まないようにするためのマージンを設けることなく位置決めしてマスク部
`
`材を形成することができる。
`
`【0045】
`
`請求項16に記載されるように、上記請求項15の方法において、上記マスク
`
`部材を形成する工程では、フォトリソグラフィーにおけるマスクずれがないとし
`
`たときに上記マスク部材の開口部が上記ゲート上保護膜の一部を含むように位置
`
`決めしてマスク部材を形成することもできる。
`
`【0046】
`
`上記請求項15又は16の方法により、活性領域のコンタクトホールを形成す
`
`る領域にゲート電極との干渉を回避するための合わせマージンを設定しないので
`
`、活性領域の面積が著しく低減され、集積度が極めて向上することになる。
`
`【0047】
`
`請求項17に記載されるように、上記請求項15又は16において、上記コン
`
`タクトホールを形成する工程では、上記絶縁膜の厚みをa、上記ゲート上保護膜
`
`の厚みをc、上記絶縁膜のエッチングレートをER1,上記ゲート上保護膜のエッ
`
`Page 18 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 16/ 33
`
`チングレートをER3、上記絶縁膜のオーバーエッチング割合をOE としたときに
`
`、下記不等式(2)
`
`OE ×a×(ER3/ER1)<c
`
`(2)
`
`が成り立つように行うことが好ましい。
`
`【0048】
`
`この方法により、コンタクトホール内に含まれるゲート上保護膜の一部が除去
`
`されても、除去された領域の底がゲート電極に達することがなく、ゲート電極と
`
`上層配線との電気的短絡が確実に防止されることになる。
`
`【0049】
`
`【発明の実施の形態】
`
`(第1の実施形態)
`
`まず、第1の実施形態について、図1a~図1f及び図2a~図2eを参照し
`
`ながら説明する。第1の実施形態は、合わせずれが生じない場合に、コンタクト
`
`ホールが活性領域上から素子分離上にまで跨るように設定した場合の製造工程を
`
`説明したものである。
`
`【0050】
`
`ここで、本実施形態では、素子分離としてトレンチ分離法を用いた場合につい
`
`て説明する。また、上方に形成される配線としては絶縁膜が比較的薄くて済むロ
`
`ーカル配線を想定しているが、厚い層間絶縁膜の上に通常のグローバル配線を形
`
`成した場合においても同様に適用できる。
`
`【0051】
`
`まず、図1aに示すように、p型シリコン基板1(あるいはpウェル)の上に
`
`所定パターンを有するレジスト膜23を形成し、このレジスト膜23をマスクと
`
`してドライエッチングを行い、シリコン基板1に深さ1μmのトレンチ24を形
`
`成する。
`
`【0052】
`
`次に、図1bに示すように、レジスト膜23を除去した後、シリコン基板1の
`
`全面上にシリコン酸化膜2xを堆積する。この工程により、すでに形成されたト
`
`レンチ24にシリコン酸化膜2xが埋めこまれる。
`
`Page 19 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 17/ 33
`
`【0053】
`
`次に、図1cに示すように、例えばCMP(ケミカル-メカニカル-ポリッシ
`
`ング)法やレジスト膜を利用したドライエッチングによるエッチバック法によっ
`
`て、シリコン基板1の上方のシリコン酸化膜2xを除去すると同時に、フィール
`
`ド酸化膜2bを形成する。このとき、シリコン基板1の表面とフィールド酸化膜
`
`2bの上面とは平坦化されており、両者の間に段差はない。
`
`【0054】
`
`次に、図1dに示すように、選択比の高いドライエッチングを行って、シリコ
`
`ン基板1のみを例えば厚み0.2μm分除去し、フィールド酸化膜2bの上面が
`
`シリコン基板1の表面よりも0.2μmだけ階段状に高くなるような階段部を形
`
`成する。この階段部の上下の段差は、後に形成される絶縁膜12をエッチングす
`
`る際のオーバーエッチングにより除去される分を考慮して十分大きくする必要が
`
`あり、絶縁膜12の厚みと同程度あるいはそれ以上とすることが好ましい。
`
`【0055】
`
`なお、フィールド酸化膜2bの上面と活性領域の表面との間に段差を設ける方
`
`法は、上記のような工程に限定されるものではない。例えば、予めシリコン基板
`
`上に段差分の厚みを有するエッチングストッパー膜を堆積し、この状態でトレン
`
`チを形成して、トレンチ分離用絶縁膜を堆積後、基板全体をCMP法等によって
`
`平坦化して、エッチングストッパー膜をその後除去するような方法でもよい。
`
`【0056】
`
`次に、図2aに示すように、シリコン基板1の上にゲート酸化膜3を形成した
`
`後、全面上にポリシリコン膜4xを堆積する。
`
`【0057】
`
`次に、図2bに示すように、ポリシリコン膜4xの上に所望のパターンを有す
`
`るレジスト膜(図示せず)を形成した後、ドライエッチング法を行って、活性領
`
`域上のポリシリコン電極4aと、フィールド酸化膜2b上のポリシリコン配線4
`
`bとを形成する。
`
`【0058】
`
`その後、図2cに示すように、後に上方に形成される配線(本実施形態ではロ
`
`Page 20 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 18/ 33
`
`ーカル配線)に対して、ポリシリコン電極,ポリシリコン配線や活性領域を電気
`
`的に絶縁するための絶縁膜12を例えば0.15μmの厚みで堆積する。
`
`【0059】
`
`次に、図2dに示すように、絶縁膜12の上にコンタクトホ-ルを形成するた
`
`めのパターンを有するレジスト膜25aを形成する。その際、レジスト膜25a
`
`の開口部は、フィールド酸化膜2bとの干渉を避けるための合わせマージンを設
`
`けることなく位置決めされている。ここで、本実施形態においては、コンタクト
`
`ホ-ルがトランジスタの活性領域となるソース・ドレイン領域8の上からフィー
`
`ルド酸化膜2bの上まで跨るようにレジスト膜25aを形成した後、このレジス
`
`ト膜25aをマスクとしてドライエッチングを行い、レジスト膜25aの開口部
`
`にある絶縁膜12を除去してコンタクトホール14を形成する。この時、確実に
`
`コンタクトホール14を形成するために絶縁膜12の膜厚である0.15μmの
`
`エッチング量よりも例えば40%オーバーエッチングを加えることにより、レジ
`
`スト膜25aの開口部にあるフィールド酸化膜2bは、約0.06μmの深さだ
`
`けエッチングされるが、本実施形態では、段差部がエッチングされる量よりも充
`
`分大きい0.2μmあるため、コンタクトホール14の一部に凹部が形成される
`
`ことはない。
`
`【0060】
`
`次に、図2eに示すように、全面上にポリシリコン膜を堆積した後、これをパ
`
`ターニングして、ローカル配線13を形成する。この時、ローカル配線13はコ
`
`ンタクトホール14内にも埋め込まれ、活性領域のソース・ドレイン領域8と電
`
`気的に接続される。
`
`【0061】
`
`以上の製造工程で形成された半導体装置では、フィールド酸化膜2bの上面が
`
`活性領域の表面よりも階段状に高くなっているために、絶縁膜12のドライエッ
`
`チングの際のオーバーエッチングによってフィールド酸化膜2bがある程度除去
`
`されても、階段部の段差を越えて掘り下げられることはない。したがって、フォ
`
`トリソグラフィーにおけるマスクずれが生じたときに、従来問題となっていたソ
`
`ース・ドレイン領域6のある深さ以下まで達する凹部がコンタクトホ-ル内に形
`
`Page 21 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 19/ 33
`
`成されて、凹部の底部で不純物濃度が低くなっているために生じる接合耐圧の低
`
`下や接合リーク電流の増大を有効に防止することができる。
`
`【0062】
`
`ただし、フィールド酸化膜2bと活性領域の表面との間の段差は、必ずしも絶
`
`縁膜12の厚みよりも厚くしなければならないものではない。絶縁膜12の厚み
`
`をa、フィールド酸化膜2bと活性領域の表面との間の段差をb、絶縁膜12の
`
`エッチングレートをER1,フィールド絶縁膜2bのエッチングレートをER2、活
`
`性領域の不純物拡散深さをD、コンタクトホール14形成時の絶縁膜12のオー
`
`バーエッチング割合をOE としたときに、下記不等式(1)
`
`OE ×a×(ER2/ER1)≧b+D×(2/10)
`
`(1)
`
`が成り立つように上記各部の寸法,材料が設定されていればよい。上記不等式(1
`
`) が成立する限り、コンタクトホール14の形成工程で、フィールド酸化膜2b
`
`の一部が活性領域のシリコン基板面以下まで除去され、コンタクトホール14の
`
`一部に図9cに示すような凹部40が形成されても、凹部40の底が不純物濃度
`
`の低い部分まで達することがないからである。
`
`【0063】
`
`ここで、フォトリソグラフィーにおけるマスクずれを考慮した合わせマージン
`
`を設けないことによる効果について説明する。集積度の指針値としてゲート電極
`
`となるポリシリコン電極4aとフィールド絶縁膜2bとの間の距離Lbを見積る
`
`と、Lbはコンタクトホール径0.5μmの他に、ゲートとの合わせマージン0
`
`.3μmを加えた0.8μmとなり、従来例のLa値(図8参照)が1.2μm
`
`であったのに対して、0.4μm縮小することができる。
`
`【0064】
`
`(第2の実施形態)
`
`次に、第2の実施形態について、図3a~図3fを参照しながら説明する。本
`
`実施形態では、上記第1の実施形態と同様にコンタクトホールを活性領域上から
`
`フィールド酸化膜上に跨って形成するとともに、素子分離と活性領域との間の階
`
`段部にサイドウォールが形成される場合について説明する。
`
`Page 22 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 20/ 33
`
`【0065】
`
`まず、図3a,図3bに示すように、上記第1の実施形態で説明したような工
`
`程によって、シリコン基板1上に、活性領域表面から階段状に高くなる上面を有
`
`するとは所定の段差を有するフィールド酸化膜2bと、ゲート酸化膜3とを形成
`
`した後、全面上にポリシリコン膜4xを堆積する。
`
`【0066】
`
`次に、ポリシリコン膜4xをパターニングして、ポリシリコン電極4a,ポリ
`
`シリコン配線4bを形成する。ここまでの工程は、上記第1の実施形態と同じで
`
`ある。しかる後、全面上にシリコン酸化膜を堆積し、これを異方性エッチングす
`
`ることによって、ポリシリコン電極4aの両側面上には電極部サイドウォール7
`
`aを、ポリシリコン配線4bの各側面上には配線部サイドウォール7bを形成す
`
`ると同時に、フィールド酸化膜2bと活性領域との間の階段部の側面上に分離部
`
`サイドウォール7cが形成される。この各サイドウォールの幅は、例えば0.1
`
`ミクロン程度である。なお、ポリシリコン電極4aを形成した状態で活性領域内
`
`に低濃度のn型不純物のイオン注入を行って低濃度ソース・ドレイン領域6を形
`
`成し、電極部サイドウォール7aを形成した後に、活性領域に高濃度n型不純物
`
`のイオン注入を行って高濃度ソース・ドレイン領域8を形成する。この方法はい
`
`わゆるLDD構造を有するMOSFETを形成するのに一般的に用いられている
`
`方法である。
`
`【0067】
`
`その後、図3d~図3fに示すように、上記第1実施形態における図2c~図
`
`2eに示す工程と同じ工程を行って、絶縁膜12及びその上のローカル配線13
`
`を形成する。
`
`【0068】
`
`本実施形態では、上記第1の実施形態と同様の集積度向上効果等を有するとと
`
`もに、分離部サイドウォール7cの存在によって、フィールド酸化膜2bと活性
`
`領域との間の急峻な階段形状が緩和されるので、ローカル配線13を形成する際
`
`のポリシリコン膜のパターニング時における残渣の低減と、ローカル配線13の
`
`断線や抵抗値の増大が防止されるという利点がある。
`
`Page 23 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 21/ 33
`
`【0069】
`
`ここで、集積度の指針値としてゲート電極となるポリシリコン電極4aとフィ
`
`ールド絶縁膜2bとの間の距離Lcを見積ると、距離Lcはコンタクトホール径
`
`0.5μmに、電極部サイドウォール7aの幅0.1μmと、ポリシリコン電極
`
`4aとの合わせマージン0.3μmと、分離部サイドウオール7cの幅0.1μ
`
`mとを加えた1.0μmとなり、従来例のLa値(図8参照)が1.2μmであ
`
`ったのに対して、0.2μm縮小することができる。
`
`【0070】
`
`(第3の実施形態)
`
`次に、第3の実施形態について、図4a~図4cを参照しながら説明する。
`
`【0071】
`
`本実施形態は、フォトリソグラフィー工程におけるマスクの合わせずれが生じ
`
`た場合のみコンタクトホールが活性領域上から素子分離上に跨って形成されるよ
`
`うな場合の製造工程を説明するものである。
`
`【0072】
`
`図4aは、上記第2の実施形態における図3dに示す工程までを完了した状態
`
`を示す。すなわち、活性領域表面から階段状に高くなる上面を有する素子分離で
`
`あるフィールド酸化膜2bと、その階段部の側面上の分離部サイドウォール7c
`
`と、ゲート酸化膜3と、ゲート電極となるポリシリコン電極4aと、その両側面
`
`上の電極部サイドウォール7aと、低濃度ソース・ドレイン領域6と、高濃度ソ
`
`ース・ドレイン領域8と、フィールド酸化膜2b上のポリシリコン配線4bと、
`
`その各側面上の配線部サイドウォール7bとを形成した後、全面上に厚みが0.
`
`15μm程度の絶縁膜12を形成した状態を示す。
`
`【0073】
`
`次に、図4bに示すように、コンタクトホ-ルを形成するためのレジスト膜2
`
`5bを形成する。ここで、本実施形態においては、リソグラフィー工程における
`
`マスクの合わせずれがないとしたときに、コンタクトホ-ルがトランジスタの活
`
`性領域(高濃度ソース・ドレイン領域8)から分離部サイドウオール7cまで跨
`
`るようにレジスト膜25bを形成する。そして、絶縁膜12をエッチングするこ
`
`Page 24 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 22/ 33
`
`とで、活性領域から分離部サイドウォール7cにまで跨るコンタクトホール14
`
`を形成する。
`
`【0074】
`
`次に、図4cに示すように、絶縁膜12の上に高濃度ソース・ドレイン領域8
`
`に接続されるローカル配線13を形成する。
`
`【0075】
`
`なお、図4bに示す状態で、リソグラフィー工程におけるマスクの合わせずれ
`
`により、例えば最大0.3μmだけフィールド酸化膜2bの側へコンタクトホ-
`
`ル14の端がずれる可能性がある。その場合には、第2の実施形態で説明した構
`
`造(図3e参照)となるが、その場合でも、上記第1,第2の実施形態において
`
`説明したと同様に、コンタクトホール14内に凹部が形成されることがない。あ
`
`るいは、凹部が形成されても、上記不等式(1) が成立する条件で各部の寸法等を
`
`設定している限り、接合耐圧の低下や接合リーク電流の増大といった問題が生じ
`
`ることはない。
`
`【0076】
`
`本実施形態では、集積度の指針値となるポリシリコン電極4aとフィールド酸
`
`化膜2bとの間の距離Lcを見積ると、第2の実施形態と同様に、距離Lcはコ
`
`ンタクトホール径0.5μmに、電極部サイドウォール7aの幅0.1μmと、
`
`ポリシリコン電極4aと合わせマージン0.3μmと、分離部サイドウオール7
`
`cの幅0.1μmとを加えた1.0μmとなり、従来の距離Laが1.2μmで
`
`あったのに対して、0.2μm縮小することができる。
`
`【0077】
`
`(第4の実施形態)
`
`次に、第4の実施形態について、図5a~図5cを参照しながら説明する。本
`
`実施形態は、コンタクトホールが活性領域上から素子分離上のポリシリコン配線
`
`に跨るような場合の製造工程を説明するものである。
`
`【0078】
`
`図5aは、上記第2の実施形態における図3dに示す工程までを完了した状態
`
`を示す。すなわち、活性領域表面から階段状に高くなる上面を有する素子分離で
`
`Page 25 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 23/ 33
`
`あるフィールド酸化膜2bと、その階段部の側面上の分離部サイドウォール7c
`
`と、ゲート酸化膜3と、ゲート電極となるポリシリコン電極4aと、その両側面
`
`上の電極部サイドウォール7aと、低濃度ソース・ドレイン領域6と、高濃度ソ
`
`ース・ドレイン領域8と、フィールド酸化膜2b上のポリシリコン配線4bと、
`
`その各側面上の配線部サイドウォール7bとを形成した後、全面上に厚みが0.
`
`15μm程度の絶縁膜12を形成した状態を示す。
`
`【0079】
`
`次に、図5bに示すように、コンタクトホ-ルを形成するためのレジスト膜2
`
`5cを形成する。ここで、本実施形態においては、リソグラフィー工程における
`
`マスクの合わせずれがないとしたときに、開口部がトランジスタの活性領域(高
`
`濃度ソース・ドレイン領域8)上からフィールド酸化膜2b上のポリシリコン配
`
`線4bの上にまで跨るようにレジスト膜25cを形成する。そして、絶縁膜12
`
`をエッチングすることで、高濃度ソース・ドレイン領域8,フィールド酸化膜4
`
`b及びポリシリコン配線4bの上に跨るコンタクトホール14を形成する。
`
`【0080】
`
`次に、図5cに示すように、絶縁膜12の上に高濃度ソース・ドレイン領域8
`
`及びポリシリコン配線4bに接続されるローカル配線13を形成する。
`
`【0081】
`
`従来では、高濃度ソース・ドレイン領域8とフィールド酸化膜2b上に形成さ
`
`れるゲート配線となるポリシリコン配線4bを電気的に接続しようとする場合、
`
`高濃度ソース・ドレイン領域8上に形成されるコンタクトホールとポリシリコン
`
`配線4b上に形成されるコンタクトホールとを、それぞれ高濃度ソース・ドレイ
`
`ン領域8とフィールド酸化膜2bとの境界線に対して合わせマージンを考慮して
`
`設定しなければならなかった。それに対し、本実施形態では、配線部材と高濃度
`
`ソース・ドレイン領域8及びポリシリコン配線4bとの接続を、合わせマージン
`
`を考慮せず1つのコンタクトホール14を介して実現することができ、しかも、
`
`上記第1~第3の実施形態で説明したように、絶縁膜12のエッチング時のオー
`
`バーエッチングにより接合耐圧の低下や接合リーク電流の増大といった問題が生
`
`じることはない。
`
`Page 26 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 24/ 33
`
`【0082】
`
`なお、本実施形態ではフィールド酸化膜2b上の配線をポリシリコン膜で構成
`
`したが、他の導電性の材料やポリシリコン電極と異なるレイヤーの配線を適用し
`
`てもよい。
`
`【0083】
`
`(第5の実施形態)
`
`次に、第5の実施形態について、図6a~図6fを参照しながら説明する。本
`
`実施形態は、コンタクトホールが活性領域上からゲート電極上方及び素子分離上
`
`にまで跨る場合の製造工程を説明するものである。
`
`【0084】
`
`まず、図6aに示すように、p型シリコン基板1の表面から階段状に高くなる
`
`上面を有する素子分離であるフィールド酸化膜2bを形成する。
`
`【0085】
`
`次に、図6bに示すように、ポリシリコン膜4xを0.2μmの厚みで堆積し
`
`、さらにその上にゲート保護用シリコン酸化膜15xを0.15μm程度の厚み
`
`で堆積する。このとき、ゲート保護用シリコン酸化膜15xの膜厚は、後で形成
`
`される絶縁膜12をエッチングする際のオーバーエッチングにより除去される分
`
`を考慮して十分な厚さが必要である。本実施形態では、ゲート保護用シリコン酸
`
`化膜15xの膜厚は、絶縁膜12の膜厚と同じ程度の膜厚としている。
`
`【0086】
`
`次に、図6c,図6dに示す工程で、上記第2の実施形態における図3c,図
`
`3dに示す工程と同じ処理を行い、ゲート電極となるポリシリコン電極4a及び
`
`ゲート上保護膜15aと、それらの両側面上の電極部サイドウォール7aと、低
`
`濃度ソース・ドレイン領域6と、高濃度ソース・ドレイン領域8と、フィールド
`
`酸化膜2b上のポリシリコン配線4b及び配線上保護膜15bと、それらの各側
`
`面上の配線部サイドウォール7bと、分離部サイドウォール7cとを形成した後
`
`、全面上に厚みが0.15μm程度の絶縁膜12を形成する。
`
`【0087】
`
`次に、図6eに示すように、コンタクトホ-ルを形成するためのレジスト膜2
`
`Page 27 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 25/ 33
`
`5dを形成する。ここで、本実施形態においては、リソグラフィーにおけるマス
`
`クの合わせずれがない場合に、コンタクトホ-ルがポリシリコン電極4aの上方
`
`から活性領域となる高濃度ソース・ドレイン領域8上及びフィールド酸化膜2b
`
`にまで跨るように、レジスト膜25dを形成する。したがって、合わせずれがな
`
`い場合には、レジスト膜25dの開口部がポリシリコン電極4aの一部にまで跨
`
`っている。そして,この後ドライエッチング法により絶縁膜12をパターニング
`
`する。その際、レジスト膜25dの開口部にあるフィールド酸化膜2b及びゲー
`
`ト上保護膜15aの一部も、絶縁膜12のドライエッチング時の際のオーバーエ
`
`ッチングによってある程度の厚み分だけ除去されるが、ポリシリコン電極4aに
`
`までコンタクトホール14が到達することはない。
`
`【0088】
`
`次に、図6fに示すように、全面上にポリシリコン膜を堆積した後、これをパ
`
`ターニングすることで、高濃度ソース・ドレイン領域8に接続されるローカル配
`
`線13を形成する。
`
`【0089】
`
`本実施形態では、図6eに示す工程で、コンタクトホール14を形成するため
`
`に絶縁膜12の膜厚である0.15μmのエッチング量よりも例えば40%オー
`
`バーエッチングを加えても、上記各実施形態と同様に、接合耐圧の低下や接合リ
`
`ーク電流の増大といった問題が生じることはない。
`
`【0090】
`
`特に、本実施形態では、コンタクトホール14がリソグラフィーにおける合わ
`
`せずれがない場合にポリシリコン電極4aの上方にまで跨るようにしているため
`
`に、ドライエッチング法により絶縁膜12をエッチングする際、絶縁膜12の膜
`
`厚である0.15μmのエッチング量よりも例えば40%オーバーエッチングを
`
`加えることにより、ゲート上保護膜15aの一部が約0.06μmの深さだけエ
`
`ッチングされるが、ゲート上保護膜15aの膜厚はそれより充分厚い0.15μ
`
`mあるため、従来問題となっていたコンタクトホ-ルを介した上層の配線との電
`
`気的短絡が起こることはない。
`
`Page 28 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 26/ 33
`
`【0091】
`
`ただし、上記ゲート上保護膜15aの厚みは以下のように設定されていればよ
`
`い。すなわち、絶縁膜12の厚みをa、ゲート上保護膜4aの厚みをc、絶縁膜
`
`12のエッチングレートをER1,ゲート上保護膜4aのエッチングレートをER3
`
`、コンタクトホール14形成時の絶縁膜12のオーバーエッチング割合をOE と
`
`したときに、下記不等式(2)
`
`OE ×a×(ER3/ER1)<c
`
`(2)
`
`が成り立つように上記各部の寸法,材料が設定されていればよい。
`
`【0092】
`
`ここで、集積度の指針値としてゲート電極となるゲートポリシリコン4aとフ
`
`ィールド酸化膜2との間の距離Ldを見積ると、距離Ldはコンタクトホール径
`
`0.5μmの他に、電極部サイドウオール7aの幅0.1μmと、分離部サイド
`
`ウオール7cの幅0.1μmとを加えた0.7μmとなり、従来例の値が1.2
`
`μmであったのに対して、0.5μm縮小することができる。
`
`【0093】
`
`(第6の実施形態)
`
`次に、第6の実施形態について、図7a~図7cを参照しながら説明する。本
`
`実施形態は、コンタクトホールが、合わせずれがない場合には活性領域から電極
`
`部サイドウォール及び素子分離上に跨り、合わせずれが生じた場合のみポリシリ
`
`コン電極の上方にまで跨るような場合における製造工程を説明するものである。
`
`【0094】
`
`図7aは、上記第5の実施形態における図6dに示す工程までを完了した状態
`
`を示す。すなわち、活性領域とは所定の段差を有する素子分離であるフィールド
`
`酸化膜2bと、その階段部の側面上の分離部サイドウォール7cと、ゲート酸化
`
`膜3と、ゲート電極となるポリシリコン電極4aと、その上のゲート上保護膜1
`
`5aと、それらの両側面上の電極部サイドウォール7aと、低濃度ソース・ドレ
`
`イン領域6と、高濃度ソース・ドレイン領域8と、フィールド酸化膜2b上のポ
`
`リシリコン配線4bと、その上の配線上保護膜15bと、それらの各側面上の配
`
`Page 29 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 27/ 33
`
`線部サイドウォール7bとを形成した後、全面上に厚みが0.15μm程度の絶
`
`縁膜12を形成した状態を示す。
`
`【0095】
`
`次に、図7bに示すように、コンタクトホ-ルを形成するためのパターンを有
`
`するレジスト膜25eを形成する。ここで、本実施形態においては、コンタクト
`
`ホ-ルが少なくとも分離部サイドウォール7cから活性領域となる高濃度ソース
`
`・ドレイン領域8を含み、さらに電極部サイドウォール7aにまで跨るようにレ
`
`ジスト膜25dを形成する。
`
`【0096】
`
`次に、全面上にポリシリコン膜を堆積した後これをパターニングして、高濃度
`
`ソース・ドレイン領域8に接続されるローカル配線13を形成する。
`
`【0097】
`
`本実施形態では、図7bに示す工程で、リソグラフィーの合わせずれにより、
`
`例えば最大0.3μmだけレジスト膜25eの開口部がずれていると、コンタク
`
`トホール14がポリシリコン電極4aの一部の上方にまで跨って形成され、逆方
`
`向にずれるとコンタクトホール14がフィールド酸化膜2bの一部に跨って形成
`
`されることになる。しかし、いずれの場合にも、上記第5の実施形態と同様に、
`
`各部の寸法等が上記不等式(1),(2) を満足するように設定されている限り、フィ
`
`ールド酸化膜2bの端部における接合耐圧の低下や接合リーク電流の増大が生じ
`
`ることはなく、かつローカル配線等の配線部材とポリシリコン電極4aとの電気
`
`的短絡が生じることもない。
`
`【0098】
`
`ここで、集積度の指針値としてゲート電極となるゲートポリシリコン4aとフ
`
`ィールド酸化膜2との間の距離Ldを見積ると、上記第5の実施形態と同様に、
`
`距離Ldはコンタクトホール径0.5μmに、電極部サイドウォール7aの幅0
`
`.1μmと、分離部サイドウオール7cの幅0.1μmとを加えた0.7μmと
`
`なり、従来例の値が1.2μmであったのに対して、0.5μm縮小することが
`
`できることになる。
`
`Page 30 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 28/ 33
`
`【0099】
`
`なお、上記各実施形態では、配線部材をとして絶縁膜12が比較的薄くて済む
`
`ローカル配線を想定しているが、配線部材が層間絶縁膜を介して形成される通常
`
`のグローバル配線の場合にも適用し得る。その場合、層間絶縁膜は比較的厚いの
`
`で、コンタクトホールの形成時における層間絶縁膜のオーバーエッチング割合を
`
`減少させたり、フィールド酸化膜上面-活性領域表面間の段差を大きくすること
`
`により同様に適用できる。
`
`【0100】
`
`また、フィールド酸化膜2bや第5,第6実施形態におけるゲート上保護膜1
`
`5aの材質を、絶縁膜12の材質よりもコンタクトホールエッチングに対してエ
`
`ッチングレートの小さい材質を用いることにより、より製造が容易となる。
`
`【0101】
`
`さらに、各実施形態における絶縁膜12の構造として、下層の方にコンタクト
`
`ホールエッチングに対してエッチングレートの小さい材質の層を少なくとも1層
`
`備えた積層構造とすることによって、製造がさらに容易となる。
`
`【0102】
`
`【発明の効果】
`
`請求項1又は2の発明によれば、半導体装置の構成として、上面が活性領域の
`
`表面よりも階段状に高くなるように形成された素子分離を設け、その上に絶縁膜
`
`を介して形成される上層配線を設けるとともに、絶縁膜の一部を開口して上層配
`
`線と活性領域とを接続するためのコンタクトホールを設ける構成としたので、フ
`
`ォトリソグラフィーにおけるマスクずれによって一部又は全てのコンタクトホー
`
`ルが活性領域から素子分離に跨って形成され、その際オーバーエッチングによっ
`
`て素子分離の一部が除去されても、素子分離の上面と活性領域の表面との高低差
`
`の分だけコンタクトホールの侵入深さが浅くなることにより、接合耐圧の低下や
`
`接合リーク電流の増大を抑制しながら、コンタクトホール形成領域の合わせマー
`
`ジンの不要化による半導体装置の集積度の向上と占有面積の低減とを図ることが
`
`できる
`
`請求項3の発明によれば、請求項1において、コンタクトホ-ルを活性領域の
`
`Page 31 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 29/ 33
`
`表面から当該活性領域に隣接する素子分離上の配線部材の上に跨って形成し、上
`
`層配線を素子分離上の配線部材にも接続する構成としたので、配線部材の上の絶
`
`縁膜と活性領域上の絶縁膜とに必要なコンタクトホールを共通化することで、さ
`
`らに半導体装置の集積度の向上と占有面積の低減とを図ることができる。
`
`【0103】
`
`請求項4の発明によれば、請求項1,2,3において、活性領域の表面から素
`
`子分離の上面に至るまでの階段部の側面上に分離部サイドウォールをさらに設け
`
`、コンタクトホールを分離部サイドウォールの上に跨って形成する構成としたの
`
`で、分離部サイドウォールによって、素子分離と活性領域表面との間の急峻な階
`
`段形状を緩和することにより、上層配線のパターニング時の残渣の低減と上層配
`
`線の断線や抵抗値の増大の防止とを図ることができる。
`
`【0104】
`
`請求項5の発明によれば、請求項1において、半導体装置の各部の寸法及び材
`
`質を上述の不等式(1) が成り立つ範囲で設定するようにしたので、マスクずれに
`
`よってコンタクトホールに含まれる素子分離が除去されたときに除去領域の底が
`
`活性領域の不純物濃度の低い部分に接するのを防止することができ、よって、接
`
`合耐圧の低下や接合リーク電流の増大を確実に防止することができる。
`
`【0105】
`
`請求項6の発明によれば、請求項1において、活性領域の上に形成されたゲー
`
`ト電極,ソース・ドレイン領域,ゲート上絶縁膜を有するFETをさらに設け、
`
`コンタクトホールがソース・ドレイン領域からゲート上保護膜の一部に跨るよう
`
`にしたので、活性領域とゲート電極と上層配線を介して短絡する虞れを防止しな
`
`がら、コンタクトホール形成領域のゲート電極に対する合わせマージンの不要化
`
`により、集積度の向上効果及び占有面積の低減効果を顕著に発揮することができ
`
`る。
`
`【0106】
`
`請求項7の発明によれば、請求項4において、ゲート電極,ソース・ドレイン
`
`領域,ゲート上保護膜,及び分離部サイドウォールを有するFETをさらに設け
`
`、分離部サイドウォールと電極部サイドウォールと同時に形成する構成としたの
`
`Page 32 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 30/ 33
`
`で、微細なFETを形成するのに適した構造をとりながら、請求項4及び6の効
`
`果を併せて発揮することができる。
`
`【0107】
`
`請求項8の発明によれば、請求項6又は7において、不等式(2) が成り立つよ
`
`うにゲート上絶縁膜の寸法,材料を設定するようにしたので、活性領域とゲート
`
`電極との電気的短絡を確実に防止することができる。
`
`【0108】
`
`請求項9の発明によれば、請求項1において、活性領域表面から素子分離上面
`
`に至る階段部側面の半導体基板表面に対する傾斜角度を70度以上としたので、
`
`素子分離の活性領域に極めて近い部分においてコンタクトホールの一部が活性領
`
`域の不純物濃度の低い部分にまで到達するのを確実に防止することができる。
`
`【0109】
`
`請求項10の発明によれば、半導体装置の製造方法として、半導体基板面から
`
`階段状に高くなる上面を有する素子分離を形成した後、活性領域及び素子分離の
`
`上に絶縁膜を堆積し、マスク部材を用いて絶縁膜にコンタクトホールを形成した
`
`後、コンタクトホールを埋めて活性領域に接続される上層配線を形成するように
`
`したので、コンタクトホール形成時のオーバーエッチングによって素子分離の一
`
`部が除去されても、素子分離と活性領域との高低差の分だけコンタクトホールの
`
`一部が素子分離内に侵入する深さを浅くすることにより、半導体装置における接
`
`合耐圧の低下や接合リーク電流の増大を抑制することができる。一方、コンタク
`
`トホールと素子分離との干渉を回避するための合わせマージンを設定していない
`
`ので、半導体装置の集積度の向上と占有面積の低減とを図ることができる。
`
`【0110】
`
`請求項11の発明によれば、請求項10において、コンタクトホールを形成す
`
`る際、上記不等式(1) が成り立つ条件で行うようにしたので、半導体装置におけ
`
`る接合耐圧の低下や接合リーク電流の増大を確実に防止することができる。
`
`【0111】
`
`請求項12の発明によれば、請求項11において、マスク部材を形成する際に
`
`、マスクずれがないとしたときにマスク部材の開口部が素子分離に跨るようにマ
`
`Page 33 of 47
`
`

`
`[受付日]平 7. 7.27
`[書類名]明細書
`[特許]平 7-192181( 7. 7.27) 頁: 31/ 33
`
`スク部材の位置決めをするようにしたので、半導体装置の集積度の向上と占有面
`
`積の低減とを図ることができる。
`
`【0112】
`
`請求項13の発明によれば、請求項10において、さらに素子分離上に配線部
`
`材を形成するとともに、マスク部材を形成する際に、コンタクト

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