`【課題】物を置いたときに人が着座したと誤判定するこ
`との無い在席検出装置を提供する。
`【解決手段】座席4の背面4 aに振動検出手段1を配
`設して座席4上の人の有無を判定するので、物が座面4
`に置かれたときの振動で人が在席であると誤判定するこ
`とが無い在席検出装置を提供できる。また、この在席検
`出装置をエアバッグ付きの自動車に搭載してエアバッグ
`の制御を行う場合、人が不在であったり、正規でない座
`り方をしている場合に、エアバッグの動作を不許可にす
`るシステムを実現できる。
`
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`
`【特許請求の範囲】
`【請求項1】 座席の背面に設けられた振動検出手段
`と、前記振動検出手段の出力信号を処理する信号処理手
`段と、前記信号処理手段の出力から前記座席上の人の有
`無を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする在席
`検出装置。
`【請求項2】 判定手段は、信号処理手段の出力が、予
`め決められた着座信号閾値を超えた時間が予め決められ
`た着座時間閾値以上連続した場合に、人が座席に在席し
`ていると判定するように構成された請求項1記載の在席
`検出装置。
`【請求項3】 判定手段は、信号処理手段の出力が予め
`決められた離座信号閾値を下回った時間が、予め決めら
`れた離座時間閾値以上連続した場合に人が座席に不在で
`あると判定するように構成された請求項1記載の在席検
`出装置。
`【請求項4】 座席は、事故発生時に動作して前記座席
`の乗員を拘束し保護する補助的乗員拘束装置付きの自動
`車や飛行機等の移動装置上に設置され、判定手段が人が
`在席していると判定した場合に、前記補助的乗員拘束装
`置の動作を許可する信号を出力するように構成された請
`求項1記載の在席検出装置。
`【請求項5】 座席は、事故発生時に動作して前記座席
`の乗員を拘束し保護する補助的乗員拘束装置付きの自動
`車や飛行機等の移動装置上に設置され、判定手段が人が
`不在であると判定した場合に、前記補助的乗員拘束装置
`の動作を不許可とする信号を出力するように構成された
`請求項1記載の在席検出装置。
`【請求項6】 座席の座面に設けられた座面振動検出手
`段と、前記座面振動検出手段の出力信号を処理する座面
`信号処理手段と、前記座席の背面に設けられた背面振動
`検出手段と、前記背面振動検出手段の出力信号を処理す
`る背面信号処理手段と、前記座面信号処理手段の出力と
`前記背面信号処理手段の出力とから前記座席上の人の有
`無を判定する判定部とを備えたことを特徴とする座席検
`出装置。
`【請求項7】 判定部は、座面信号処理手段の出力が予
`め決められた座面着座信号閾値を超え、かつ、背面信号
`処理手段の出力が予め決められた背面着座信号閾値を超
`えた場合、信号の持続時間にかかわらず、即座に人が前
`記座席に在席していると判定するように構成された請求
`項6記載の在席検出装置。
`【請求項8】 判定部は、座面信号処理手段の出力信号
`から座席上の人の有無を判定する座面判定手段と、背面
`信号処理手段の出力信号から前記座席上の人の有無を判
`定する背面判定手段とを備えるように構成された請求項
`6記載の在席検出装置。
`【請求項9】 判定部は、座面判定手段が人が座席に在
`席していると判定し、かつ、背面判定手段が人が前記座
`席に在席していると判定した場合、人が前記座席に在席
`
`していると判定するように構成された請求項8記載の在
`席検出装置。
`【請求項10】 判定部は、座面判定手段が人が座席に
`在席していると判定し、かつ、背面判定手段が人が前記
`座席に不在であると判定した場合、1回前の判定をその
`まま継続するように構成された請求項8記載の在席検出
`装置。
`【請求項11】 判定部は、座面判定手段が人が座席に
`不在であると判定し、かつ、前記背面判定手段が人が前
`記座席に在席していると判定した状態が、予め決められ
`た異常時間閾値以上継続した場合、座面振動検出手段か
`または座面信号処理手段のいずれかまたは両方が異常で
`あると判定するように構成された請求項8記載の在席検
`出装置。
`【請求項12】 判定部は、座面判定手段が人が座席に
`不在であると判定し、かつ、背面判定手段が人が前記座
`席に不在であると判定した場合、人が前記座席に不在で
`あると判定するように構成された請求項8記載の在席検
`出装置。
`【請求項13】 判定部は、座面判定手段が人が座席に
`不在であると判定し、かつ、前記背面判定手段が人が前
`記座席に在席していると判定した場合、人が前記座席に
`子供用補助シートを使用して在席していると判定するよ
`うに構成された請求項8記載の在席検出装置。
`【請求項14】 判定部は、座面判定手段が人が座席に
`在席していると判定し、かつ、前記背面判定手段が人が
`前記座席に不在であると判定した場合、人が前記座席に
`正規でない座り方をして在席していると判定するように
`構成された請求項8記載の在席検出装置。
`【請求項15】 座席は、事故発生時に動作して前記座
`席の乗員を拘束し保護する補助的乗員拘束装置付きの自
`動車や飛行機等の移動装置上に設置され、判定手段が人
`が前記座席に在席していると判定した場合に、前記補助
`的乗員拘束装置の動作を許可し、判定手段が人が前記座
`席に不在であると判定した場合に前記補助的乗員拘束装
`置の動作を不許可とする信号を出力するように構成され
`たことを特徴とする請求項6記載の在席検出装置。
`【請求項16】 座席は、事故発生時に動作して前記座
`席の乗員を拘束し保護する補助的乗員拘束装置付きの自
`動車や飛行機等の移動装置上に設置され、判定手段が人
`が前記座席に在席していると判定した場合に、前記補助
`的乗員拘束装置の動作を許可する信号を出力するように
`構成された請求項6記載の在席検出装置。
`【請求項17】 座席は、事故発生時に動作して前記座
`席の乗員を拘束し保護する補助的乗員拘束装置付きの自
`動車や飛行機等の移動装置上に設置され、判定手段が人
`が前記座席に不在であると判定した場合に、前記補助的
`乗員拘束装置の動作を不許可とする信号を出力するよう
`に構成された請求項6記載の在席検出装置。
`【請求項18】 座席は、事故発生時に動作して前記座
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`
`席の乗員を拘束し保護する補助的乗員拘束装置付きの自
`動車や飛行機等の移動装置上に設置され、判定手段が人
`が前記座席に正規でない座り方をして在席していると判
`定した場合に前記補助的乗員拘束装置へ人が前記座席に
`正規でない座り方をして在席していることを知らせる信
`号を出力するように構成された請求項6記載の在席検出
`装置。
`【発明の詳細な説明】
`【0001】
`【発明の属する技術分野】本発明は、在席検出装置、と
`くに、座席上の人体の有無を検出する在席検出装置に関
`するもので、人が座席にいる時のみ情報通信等のサービ
`スを提供するシステムや、室内の音響や空調の制御、交
`通機関等での乗員把握、また、自動車の事故時に乗員を
`拘束して乗員の損傷を防止するエアバッグ装置の制御等
`に利用できる。
`【0002】
`【従来の技術】従来、この種の在席検出装置は、例えば
`図7のような構成となっていた。すなわち、1は可撓性
`のある圧電素子、2は信号処理手段,3は判定手段であ
`り、信号処理手段2は圧電素子1の出力信号を増幅する
`増幅手段2−a、増幅手段2−aの出力のある特定の周
`波数成分を濾波するフィルタ2−b、フィルタ2−bか
`らの出力信号を平滑化する平滑化手段2−cから成って
`いる。
`【0003】ここで、人体が座席4に着座すると、座席
`4の座面4−aの表布下に配設された圧電素子1が変形
`を受け、圧電効果により電圧が発生する。この発生信号
`には、着座時には着座の振動により一時的に大きな信号
`が表れるが、人体が安静にしていると人体の心拍や呼吸
`の振動による細かな体動振動が表れる。人体がいなけれ
`ば、出力信号はゼロになる。座席4に物が置かれた場合
`には、置かれた瞬間には一時的に大きな信号が表れる
`が、物には人体のような心拍や呼吸による細かな体動は
`ないので、出力信号はゼロになる。このような圧電素子
`1からの出力信号は、信号処理手段2の増幅手段2−a
`により増幅され、フィルタ2−bにより必要とする周波
`数成分に濾波され、さらに平滑化手段2−cにより平滑
`化されて、判定手段3により人の在、不在を判定する。
`【0004】
`【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の在席検
`出装置では、座面上に物が置かれる時にも大きな振動が
`発生し,振動検出装置から一時的に大きな信号が出力さ
`れるため、人の着座時の信号との明確な区別が困難にな
`る。
`【0005】また、従来の在席検出装置では、座席に子
`供を座わらせる時に、子供用補助シートを用いる場合で
`は、人体の振動が得られにくく、判定が困難になる。
`【0006】また、従来の在席検出装置では、補助的乗
`員拘束装置として エアバッグ装置が取付けられている
`
`自動車に使用した場合、たとえば人が前屈みになってい
`るような、正規でない座りかたをしている場合も在席と
`判定し、エアバッグ装置を動作させていたという問題が
`あった。
`【0007】そこで、本発明の第1の目的は、座席上に
`物がおかれても、人の着座と明確に区別して判定できる
`在席検出装置を提供することにある。
`【0008】また、本発明の第2の目的は、座席上に子
`供用補助シートがある場合でも、座席上の人の存在を確
`実に検出できる在席検出装置を提供することにある。
`【0009】また、本発明の第3の目的は、補助的乗員
`拘束装置の取付られた自動車に使用した場合、人が正規
`でない座り方をして在席している場合に、それを検出し
`て補助的乗員拘束装置の動作を制御することができる在
`席検出装置を提供することにある。 また、本発明の第
`4の目的は、座席上に人が着座した場合に、即座に在席
`であると判定できる在席検出装置を提供することにあ
`る。
`【0010】
`【課題を解決するための手段】上記第1、第2の目的を
`達成するために、本発明の在席検出装置は、座席の背面
`に設けられた振動検出手段と、前記振動検出手段の出力
`信号を処理する信号処理手段と、前記信号処理手段の出
`力から前記座席上の人の有無を判定する判定手段とを備
`えたものである。
`【0011】また、上記第1、第2の目的を達成するた
`めに、本発明の在席検出装置は、判定手段が信号処理手
`段の出力が予め決められた着座信号閾値を越えた時間
`が、予め決められた着座時間閾値以上連続した場合に、
`人が座席に在席していると判定するものである。
`【0012】また、上記第1、第2の目的を達成するた
`めに、本発明の在席検出装置は、判定手段が信号処理手
`段の出力が予め決められた離座信号閾値を下回った時間
`が、予め決められた離座時間閾以上連続した場合に人が
`座席に不在であると判定するものである。
`【0013】また、第3の目的を達成するために、本発
`明の在席検出装置は、在席と判定した場合に補助的乗員
`拘束装置の動作を許可する信号を出力するものである。
`【0014】また、上記第3の目的を達成するために、
`本発明の在席検出装置は、不在と判定した時に補助的乗
`員拘束装置の動作を不許可にする信号を出力するもので
`ある。
`【0015】また、上記第1の目的を達成するために、
`本発明の在席検出装置は、座席の座面に設けられた座面
`振動検出手段と、前記座面振動検出手段の出力信号を処
`理する座面信号処理手段と、前記座面の背面に設けられ
`た背面振動検出手段と、前記背面振動検出手段の出力信
`号を処理する背面信号処理手段と、前記座面信号処理手
`段の出力と前記背面信号処理手段の出力とから前記座席
`上の人の有無を判定する判定部とを備えたものである。
`
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`
`【0016】また、上記第1、第2、第4の目的を達成
`するために、本発明の在席検出装置は、判定部が、座面
`信号処理手段の出力が予め決められた座面着座信号閾値
`を越え、かつ背面信号処理手段の出力が予め決められた
`背面着座信号閾値を越えた場合、信号の持続時間にかか
`わらず即座に、人が座席に在席していると判定するもの
`である。
`【0017】また、上記第1、第2の目的を達成するた
`めに、本発明の在席検出装置は、判定部が、座面振動検
`出手段の出力信号から座席上の人の有無を判定する座面
`判定手段と、背面振動検出手段の出力信号から前記座席
`上の人の有無を判定する背面判定手段とを備えたもので
`ある。
`【0018】また、上記第1、第2の目的を達成するた
`めに、本発明の在席検出装置は、判定部が、座面判定手
`段が人が座席に在席していると判定し、かつ、背面判定
`手段が人が座席に在席していると判定した場合、人が前
`記座席に在席していると判定するものである。
`【0019】また、上記第1、第2の目的を達成するた
`めに、本発明の在席検出装置は、判定部が、座面判定手
`段が人が座席に在席していると判定し、かつ、背面判定
`手段が人が座席に不在であると判定した場合、1回前の
`判定をそのまま継続するように構成されたものである。
`【0020】また、上記第1の目的を達成するために、
`本発明の在席検出装置は、判定部が、座面判定手段が人
`が座席に不在であると判定し、かつ、背面判定手段が人
`が前記座席に在席していると判定した状態が、あらかじ
`め決められた異常時間閾値以上継続した場合、座面振動
`検出手段かまたは座面信号処理手段のいずれかまたは両
`方が異常であると判定するように構成されたものであ
`る。
`【0021】また、上記第1、第2の目的を達成するた
`めに、本発明の在席検出装置は、判定部が、座面判定手
`段が人が座席に在席してると判定し、かつ、背面判定手
`段が人が前記座席に不在であると判定した場合、人が前
`記座席に不在であると判定するように構成されたもので
`ある。
`【0022】また、上記第2の目的を達成するために、
`本発明の在席検出装置は、判定部が、座面判定手段が人
`が座席に不在であると判定し、かつ、背面判定手段が人
`が前記座席に在席していると判定した場合、人が前記座
`席に子供用補助シートを使用して在席していると判定す
`るように構成されたものである。
`【0023】また、上記第1、第2の目的を達成するた
`めに、本発明の在席検出装置は、判定部が、座面判定手
`段が人が座席に在席していると判定し、かつ、背面判定
`手段が人が座席に不在であると判定した場合、人が座席
`に正規でない座り方をして在席していると判定するよう
`に構成されたものである。
`【0024】また上記第3の目的を達成するために、本
`
`発明の在席検出装置は、在席と判定した場合に補助的乗
`員拘束装置の動作を許可する信号を出力するように構成
`されたものである。
`【0025】また上記第3の目的を達成するために、本
`発明の在席検出装置は、不在と判定したときに補助的乗
`員拘束装置の動作を不許可にする信号を出力するように
`構成されたものである。
`【0026】また、上記第3の目的を達成するために、
`本発明の在席検出装置は、人が座席に正規でない座り方
`をして在席していると判定した場合に、補助的乗員拘束
`装置へ人が座席に正規でない座り方をして在席している
`ことを知らせる信号を出力するように構成されたもので
`ある。
`【0027】本発明の在席検出装置は、請求項1記載の
`構成により次のように作用する。
`【0028】すなわち人体が座席に着席すると、前記座
`席の背面に設けられた振動検出手段に人体の振動が伝達
`され、前記振動検出手段は伝達された振動の大きさに応
`じて信号を発生する。この信号は信号処理手段に出力さ
`れ、前記信号処理手段は、前記振動検出手段の出力を処
`理して判定手段に出力し、前記判定手段は、前記信号処
`理手段の出力に基づいて、前記座席上の人体の有無を判
`定する。
`【0029】また、本発明の在席検出装置(請求項2)
`は、人体が座席に着座すると、前記座席の背面に設けら
`れた振動検出手段に人体の振動が伝達され、前記振動検
`出手段は伝達された振動の大きさに応じて信号が発生す
`るが、着座時には座席への着座動作により大きな信号が
`着座動作時間中に連続して前記振動検出手段に伝達され
`るため、出力信号もそれに応じて大きな信号が比較的長
`時間出力される。この信号は信号処理手段に出力され、
`前記信号処理手段は振動検出手段の出力を処理して判定
`手段に出力し、前記判定手段は前記信号処理手段の出力
`の大きさが着座信号閾値より大きくなる時間が、着座時
`間閾値より長く連続した場合に、人が前記座席に在席し
`ていると判定する。
`【0030】また、本発明の在席検出装置(請求項3)
`は、人体が座席に着座すると前記座席の背面に設けられ
`た振動検出手段に人体の振動が伝達され、前記振動検出
`手段は伝達された振動の大きさに応じて信号を発生する
`が、安静時では人体の心拍や呼吸による微振動が存在
`し、前記振動検出手段は人体が前記背面にもたれている
`限りこの微振動に応じた小さな出力を発生する。しか
`し、人が離座すると一時的に大きな信号が発生するが、
`その後は前記座席の振動源が存在しないため、前記振動
`検出手段は信号を発生しなくなる。このような信号が信
`号処理手段に出力され、前記信号処理手段は前記振動検
`出手段の出力を処理して判定手段に出力し、前記判定手
`段は前記信号処理手段の出力の大きさが離座信号閾値よ
`り小さくなる時間が離座時間閾値より長く連続した場合
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`に、人が前記座席に不在であると判定する。
`【0031】また、本発明の在席検出装置(請求項4)
`は、人体が座席に着座すると、前記座席の背面に設けら
`れた振動検出手段に人体の振動が伝達され、前記振動検
`出手段は伝達された振動の大きさに応じて信号を発生す
`る。この信号は、信号処理手段に出力され、前記信号処
`理手段は前記振動検出手段の出力を処理して判定手段に
`出力し、前記判定手段は、前記信号処理手段の出力に基
`づいて、前記座席上の人体の有無を判定し、人が在席し
`ていると判定したとき、補助的乗員拘束装置の動作を許
`可する信号を出力する。
`【0032】また、本発明の在席検出装置(請求項5)
`は、人体が座席に着座すると、前記座席の背面に設けら
`れた振動検出手段に人体の振動が伝達され、前記振動検
`出手段は、伝達された振動の大きさに応じて信号を発生
`する。この信号は信号処理手段に出力され、前記信号処
`理手段は前記振動検出手段の出力を処理して判定手段に
`出力し、前記判定手段は前記信号処理手段の出力に基づ
`いて前記座席上の人体の有無を判定し、人が不在である
`と判定したとき、補助的乗員拘束装置の動作を不許可に
`する信号を出力する。
`【0033】また、本発明の在席検出装置は、請求項6
`記載の構成により次のように作用する。
`【0034】すなわち人体が座席に着座すると、前記座
`席の座面に設けられた座面振動検出手段と背面に設けら
`れた背面振動検出手段とに人体の振動が伝達され、前記
`座面振動検出手段と背面振動検出手段とはそれぞれ伝達
`された振動の大きさに応じて信号を発生する。これらの
`信号のうち、座面振動検出手段の出力は座面信号処理手
`段に出力され、座面信号処理手段は前記座面振動検出手
`段の出力を処理して判定部に出力し、一方背面振動検出
`手段の出力は背面信号処理手段に出力されて、前記背面
`信号処理手段は前記背面振動検出手段の出力を処理して
`前記判定部に出力する。前記判定部は前記座面信号処理
`手段の出力と前記背面信号処理手段の出力とにもとづい
`て、前記座席上の人体の有無を判定する。
`【0035】また、本発明の在席検出装置(請求項7)
`は、人体が座席に着座すると、前記座席の座面に設けら
`れた座面振動検出手段と背面に設けられた背面振動検出
`手段とに人体の振動が伝達され、前記座面振動検出手段
`と前記背面振動検出手段とはそれぞれ伝達された振動の
`大きさに応じて信号を発生するが、着座時には前記座席
`への着座動作により大きな振動が着座動作時間中連続し
`て前記座面振動検出手段と前記背面振動検出手段との両
`方に伝達されるため、両者の出力信号もそれに応じて大
`きな信号が比較的長時間出力される。これらの信号のう
`ち、前記座面振動検出手段の出力は座面信号処理手段に
`出力され、前記座面信号処理手段は前記座面振動検出手
`段の出力を処理して判定部に出力し、一方前記背面振動
`検出手段の出力は背面信号処理手段に出力されて、前記
`
`背面信号処理手段は前記背面振動検出手段の出力を処理
`して前記判定部に出力する。前記判定部は、前記座面信
`号処理手段の出力信号が座面着座信号閾値より大きく、
`かつ前記背面信号処理手段の出力信号が背面着座信号閾
`値より大きい場合には、前記座面信号処理手段、および
`前記背面信号処理手段の出力信号の持続時間にかかわら
`ず、即座に前記座席上に人が着座し在席していると判定
`する。
`【0036】また、本発明の在席検出装置(請求項8)
`は、人体が座席に着座すると、前記座席の座面に設けら
`れた座面振動検出手段と背面に設けられた背面振動検出
`手段とに人体の振動が伝達され、前記座面振動検出手段
`と前記背面振動検出手段とはそれぞれ伝達された振動の
`大きさに応じて信号を発生する。これらの信号のうち、
`前記座面振動検出手段の出力は座面信号処理手段に出力
`され、前記座面信号処理手段は、前記座面振動検出手段
`の出力を処理して判定部に出力し、一方前記背面振動検
`出手段の出力は背面信号処理手段に出力されて、前記背
`面信号処理手段は前記背面振動検出手段の出力を処理し
`て前記判定部に出力する。前記判定部は、座面判定手段
`が前記座面信号処理手段の出力のみを用いて前記座席上
`の人の有無を判定し、また背面判定手段が前記背面信号
`処理手段の出力のみを用いて前記座席上の人の有無を確
`定する。
`【0037】また本発明の在席検出装置(請求項9)
`は、人体が座席に着座すると、前記座席の座面に設けら
`れた座面振動検出手段と背面に設けられた背面振動検出
`手段とに人体の振動が伝達され、前記座面振動検出手段
`と前記背面振動検出手段とは、それぞれ伝達された振動
`の大きさに応じて信号を発生する。これらの信号のう
`ち、前記座面振動検出手段の出力は座面信号処理手段に
`出力され、前記座面信号処理手段は前記座面振動検出手
`段の出力を処理して判定部に出力し、一方前記背面振動
`検出手段の出力は背面信号処理手段の出力を処理して前
`記判定部に出力する。前記判定部は、座面判定手段が前
`記座面信号処理手段の出力のみを用いて、前記座席上に
`人が在席していると判定し、かつ、背面判定手段が、前
`記背面信号処理手段の出力のみを用いて前記座席上に人
`が在席していると判定した場合、前記座席上に人が在席
`していると判定する。
`【0038】また、本発明の在席検出装置(請求項1
`0)は、人体が座席に着座すると、前記座席の座面に設
`けられた座面振動検出手段と背面に設けられた背面振動
`検出手段とに人体の振動が伝達され、前記座面振動検出
`手段と前記背面振動検出手段とは、それぞれ伝達された
`振動の大きさに応じて信号を発生する。これらの信号の
`うち、前記座面振動検出手段の出力は座面信号処理手段
`に出力され、前記座面信号処理手段は前記座面振動検出
`手段の出力を処理して判定部に出力し、一方前記背面振
`動検出手段の出力は背面信号処理手段に出力されて、前
`
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`
`記背面信号処理手段は前記背面振動検出手段の出力を処
`理して前記判定部に出力する。前記判定部は、座面判定
`手段が前記座面信号処理手段の出力のみを用いて、前記
`座席上に人が在席していると判定し、かつ、背面判定手
`段が、前記背面信号処理手段の出力のみを用いて前記座
`席上に人が不在であると判定した場合、1回前の判定部
`の判定をそのまま継続する。
`【0039】また、本発明の在席検出装置(請求項1
`1)は、人体が座席に着座すると、前記座席の座面に設
`けられた座面振動検出手段と背面に設けられた背面振動
`検出手段とに人体の振動が伝達され、前記座面振動検出
`手段と前記背面振動検出手段とは、それぞれ伝達された
`振動の大きさに応じて信号を発生する。これらの信号の
`うち、前記座面振動検出手段の出力は座面信号処理手段
`に出力され、前記座面信号処理手段は前記座面振動検出
`手段の出力を処理して判定部に出力し、一方前記背面振
`動検出手段の出力は背面信号処理手段に出力されて、前
`記背面信号処理手段は前記背面振動検出手段の出力を処
`理して前記判定部に出力する。前記判定部は、座面判定
`手段が前記座面信号処理手段の出力のみを用いて、前記
`座席上に人が不在であると判定し、かつ、背面判定手段
`が、前記背面信号処理手段の出力のみを用いて前記座席
`上に人が在席していると判定した状態が、予め決められ
`た異常時間閾値以上継続した場合、前記座面振動検出手
`段かまたは前記座面信号処理手段のどちらか、または両
`方が異常と判断する。
`【0040】また、本発明の在席検出装置(請求項1
`2)は、人体が座席に着座すると、前記座席の座面に設
`けられた座面振動検出手段と背面に設けられた背面振動
`検出手段とに人体の振動が伝達され、前記座面振動検出
`手段と前記背面振動検出手段とは、それぞれ伝達された
`振動の大きさに応じて信号を発生する。これらの信号の
`うち、前記座面振動検出手段の出力は座面信号処理手段
`に出力され、前記座面信号処理手段は前記座面振動検出
`手段の出力を処理して判定部に出力し、一方前記背面振
`動検出手段の出力は背面信号処理手段に出力されて、前
`記背面信号処理手段は前記背面振動検出手段の出力を処
`理して前記判定部に出力する。前記判定部は、座面判定
`手段が前記座面信号処理手段の出力のみを用いて、前記
`座席上に人が不在であると判定し、かつ、背面判定手段
`が、前記背面信号処理手段の出力のみを用いて前記座席
`上に人が不在であると判定した場合、前記座席上に人が
`不在であると判定する。
`【0041】また本発明の在席検出装置(請求項13)
`は、人体が座席に着座すると、前記座席の座面に設けら
`れた座面振動検出手段と背面に設けられた背面振動検出
`手段とに人体の振動が伝達され、前記座面振動検出手段
`と前記背面振動検出手段とは、それぞれ伝達された振動
`の大きさに応じて信号を発生する。これらの信号のう
`ち、前記座面振動検出手段の出力は座面信号処理手段に
`
`出力され、前記座面信号処理手段は前記座面振動検出手
`段の出力を処理して判定部に出力し、一方前記背面振動
`検出手段の出力は背面信号処理手段に出力されて、前記
`背面信号処理手段は前記背面振動検出手段の出力を処理
`して前記判定部に出力する。前記判定部は、座面判定手
`段が前記座面信号処理手段の出力のみを用いて、前記座
`席上に人が不在であると判定し、かつ、背面判定手段
`が、前記背面信号処理手段の出力のみを用いて前記座席
`上に人が在席していると判定した場合、人が座席上に子
`供用補助シートを使用して在席していると判定する。
`【0042】また本発明の在席検出装置(請求項14)
`は、人体が座席に着座すると、前記座席の座面に設けら
`れた座面振動検出手段と背面に設けられた背面振動検出
`手段とに人体の振動が伝達され、前記座面振動検出手段
`と前記背面振動検出手段とは、それぞれ伝達された振動
`の大きさに応じて信号を発生する。これらの信号のう
`ち、前記座面振動検出手段の出力は座面信号処理手段に
`出力され、前記座面信号処理手段は前記座面振動検出手
`段の出力を処理して判定部に出力し、一方前記背面振動
`検出手段の出力は前記背面信号処理手段に出力されて、
`前記背面信号処理手段は背面振動検出手段の出力を処理
`して前記判定部に出力する。前記判定部は、座面判定手
`段が前記座面信号処理手段の出力のみを用いて、前記座
`席上に人が在席していると判定し、かつ、背面判定手段
`が、前記背面信号処理手段の出力のみを用いて前記座席
`上に人が不在であると判定した場合、人が座席上に正規
`でない座り方をして在席していると判定する。
`【0043】また本発明の在席検出装置(請求項15)
`は、人体が座席に着座すると、前記座席の座面に設けら
`れた座面振動検出手段と背面に設けられた背面振動検出
`手段とに人体の振動が伝達され、前記座面振動検出手段
`と前記背面振動検出手段とは、それぞれ伝達された振動
`の大きさに応じて信号を発生する。これらの信号のう
`ち、前記座面振動検出手段の出力は座面信号処理手段に
`出力され、前記座面信号処理手段は前記座面振動検出手
`段の出力を処理して判定部に出力し、一方前記背面振動
`検出手段の出力は背面信号処理手段に出力されて、、前
`記背面信号処理手段は前記背面振動検出手段の出力を処
`理して前記判定部に出力する。前記判定部は、前記座面
`信号処理手段の出力と前記背面信号処理手段の出力とに
`基づいて前記座席上の人体の有無を判定し、人が在席し
`ていると判定したとき、補助的乗員拘束装置の動作を許
`可し、不在であると判定したとき、補助的乗員拘束装置
`の動作を不許可とする信号を出力する。
`【0044】また本発明の在席検出装置(請求項16)
`は、人体が座席に着座すると、前記座席の座面に設けら
`れた座面振動検出手段と背面に設けられた背面振動検出
`手段とに人体の振動が伝達され、前記座面振動検出手段
`と前記背面振動検出手段とは、それぞれ伝達された振動
`の大きさに応じて信号を発生する。これらの信号のう
`
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`ち、前記座面振動検出手段の出力は座面信号処理手段に
`出力され、前記座面信号処理手段は前記座面振動検出手
`段の出力を処理して判定部に出力し、一方前記背面振動
`検出手段の出力は背面信号処理手段に出力されて、前記
`背面信号処理手段は前記背面振動検出手段の出力を処理
`して前記判定部に出力する。前記判定部は、前記座面信
`号処理手段の出力と前記背面信号処理手段の出力とに基
`づいて前記座席上の人体の有無を判定し、人が在席して
`いると判定したとき、補助的乗員拘束装置の動作を許可
`する信号を出力する。
`【0045】また本発明の在席検出装置(請求項17)
`は、人体が座席に着座すると、前記座席の座面に設けら
`れた座面振動検出手段と背面に固定された背面振動検出
`手段とに人体の振動が伝達され、前記座面振動検出手段
`と前記背面振動検出手段とは、それぞれ伝達された振動
`の大きさに応じて信号を発生する。これらの信号のう
`ち、前記座面振動検出手段の出力は座面信号処理手段に
`出力され、前記座面信号処理手段は前記座面振動検出手
`段の出力を処理して判定部に出力し、一方前記背面振動
`検出手段の出力は背面信号処理手段に出力されて、前記
`背面信号処理手段は背面振動検出手段の出力を処理して
`前記判定部に出力する。前記判定部は、前記座面信号処
`理手段の出力と前記背面信号処理手段の出力とに基づい
`て前記座席上の人体の有無を判定し、人が不在であると
`判定したとき、補助的乗員拘束装置の動作を不許可にす
`る信号を出力する。
`【0046】また本発明の在席検出装置(請求項18)
`は、人体が座席に着座すると、前記座席の座面に設けら
`れた座面振動検出手段と背面に設けられた背面振動検出
`手段とに人体の振動が伝達され、前記座面振動検出手段
`と前記背面振動検出手段とは、それぞれ伝達された振動
`の大きさに応じて信号を発生する。これらの信号のう
`ち、前記座面振動検出手段の出力は座面信号処理手段に
`出力され、前記座面信号処理手段は前記座面振動検出手
`段の出力を処理して判定部に出力し、一方前記背面振動
`検出手段の出力は背面信号処理手段に出力されて、前記
`背面信号処理手段は前記背面振動検出手段の出力を処理
`して前記判定部に出力する。前記判定部は、前記座面信
`号処理手段の出力と前記背面信号処理手段の出力とに基
`づいて前記座席上の人体の有無を判定し、人が前記座席
`上に正規でない座り方をして在席していると判定した場
`合、補助的乗員拘束装置へ、人が前記座席に正規でない
`座り方をして在席していることを示す信号を出力する。
`【0047】
`【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図面と
`ともに説明する。図1に本発明の第1の実施形態のブロ
`ック図、図2に信号処理手段の出力図を示す。ここで1
`は振動検出手段、2は信号処理手段、3は判定手段であ
`る。振動検出手段1は、可撓性のある圧電素子を使用し
`ており、座席4の背面4−bの表布の内側に配設されて
`
`いる。
`【0048】また、信号処理手段1は圧電素子の出力信
`号を増幅する増幅手段2−a、増幅手段2−aの出力の
`ある特定の周波数成分をろ波するフィルタ2−b、フィ
`ルタ2−bからの出力信号を平滑化する平滑化手段2−
`cからなつている。
`【0049】まず、座席上に人体がない場合は、圧電素
`子1には座席4の下方から伝達される振動のみが加えら
`れるが、通常の室内では振動はないので、圧電素子1か
`らは信号の発生はなく、図2のA部のように信号処理手
`段1の出力はほぼ零になっている。ここで人体が座席4
`に着座すると、人の背面により座席4の背面4−bに圧
`力が加えられ、座席4の背面4−bの表布の下に配設さ
`れた振動検出手段1がその圧力により変形し、圧電効果
`により電圧が発生する。着座時には、着座動作による大
`きな振動が加えられるため、圧電素子1から大きな信号
`が着座動作中の背中が背面4−bに当たっている時間だ
`け継続して現れ、信号処理手段2の出力も図2のB部の
`ようになる。
`【0050】従って、本発明の座席検出装置では、人の
`着座時の信号処理手段2の出力データから信号の大きさ
`を判定する着座信号閾値V1と着座信号閾値V1以上の
`大きな信号が着座時間閾値T1以上の時間継続したとき
`に人が着座したと判定し、判定を在席に変更している。
`図2では、着座信号閾値V1以上の信号がT1以上連続
`しており、t1>T1であることから、着座信号閾値V
`1以上の出力になってT1後に判定を不在から在席に変
`更している。
`【0051】次に、着座後、人が安静にすると、圧電素
`子1の発生電圧は小さくなるが、人体には心拍や呼吸に
`よる細かな体動があるので、この信号が圧電素子1に伝
`達されて小さな信号が発生し、信号処理手段2の出力信
`号は図2のC部のようになる。これは人体がいなけれ
`ば、座席4上に振動源がなくなるため、出力信号は零に
`なるので、この小さな信号の有無から人がいるか否かを
`判定できる。
`【0052】本発明の在席検出装置では、人の安静時の
`データから離座信号閾値V2と離座信号閾値V2以下の
`信号の継続時間を判定する離座時間閾値T2とを予め算
`出しておき、判定手段3では信号処理手段2の出力信号
`が離座信号閾値V2以下となる時間が離座時間閾値T2
`以上継続したときに、人が離座したと判定し、判定を不
`在に変更している。図2では、離座信号閾値V2以下の
`信号がT2以上連続した時点で在席から不在に判定を変
`更している。
`【0053】一方、座席に物が置かれた場合には、座面
`4−aには置かれた瞬間に大きな振動が加えられるが、
`背面4−bでは減衰して伝達されるので、圧電素子1の
`出力も小さくなり、それだけ信号処理手段2の出力も小
`さくなる。また、たとえ大きな信号が発生しても、その
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`継続時間はわずかなので、着座信号閾値V1と着座時間
`閾値値T1とを設定することにより、人がいないのに在
`席と誤判定する可能性を極端に小さくできる。
`【0054】また本実施形態の在席検出装置では、理髪
`店等で子供を座席4に座らせる際に頭部の位置を大人と
`同程度にするために座面4−a上方において、その上に
`子供を座らせる子供用補助シートを用いる場合でも、子
`供の背中は座席4の背面4−bに接触しているため、圧
`電素子1は人体の振動により出力を得ることが可能にな
`る。
`【0055】また図3に本実施形態の在席検出装置を、
`補助的乗員拘束装置としてエアバッグ装置8を取り付け
`た自動車に設置し、在席検出装置の出力により、エアバ
`ッグ装置の制御を行う場合の構成図を示す。ここで、9
`は加速度センサ−、5はコントローラであり、このコン
`トローラ5は本実施形態の在席検出装置の信号処理手段
`2と判定手段3を搭載するもので、判定手段3の出力を
`エアバッグ装置8へ出力している。
`【0056】本実施形態の在席検出装置では、座席4の
`背面4−bに圧電素子1を配設して座席4上の人の有無
`を確認しているので、人が前屈みになったり、窓から体
`を乗り出すといった正規でない状態で座っている場合
`は、座席4の背面4−bに人体の振動が伝達されず、不
`在の場合と同様な状態となるため、このような場合にエ
`アバッグの動作をさせないシステムが可能となる。
`【0057】また人が不在の場合にも、エアバッグ装置
`8の動作を不許可とするので、運転席以外の座席用のエ
`アバツグ装置で、その座席に乗員がいない場合、不要な
`エアバッグ装置の動作を無くすことも可能となる。
`【0058】さらに、座席4に子供が座る場合に、シー
`トベルトを着用させるために、座面4−aにおいてシー
`トベルトが適切な位置に配置されるようにするブースタ
`ーシートを用いる場合でも、子供の背中は座席4の背面
`4−bに接触しているため、振動検出手段は人体の振動
`による振動を出力することが可能で、従って判定手段3
`は在席と判定するので、事故時にエアバッグ装置の動作
`を許可するシステムを実現できる。
`【0059】なおここでは、判定手段が在席と判定した
`ときに、エアバッグ装置8の動作を許可し、不在と判定
`したとき、エアバッグ装置8の動作を不許可にする信号
`を出力しているが、いずれか一方の場合のみ信号を出力
`し、エアバッグ装置の側で、その信号を受けたときの
`み、許可または不許可に制御するように構成してもよ
`い。
`【0060】したがって、本実施形態の在席検出装置
`は、このような様々な状況に対し、エアバッグ装置8を
`的確に制御することを可能にできる。
`【0061】以上のように、本発明の在席検出装置は、
`人体の振動を検出する振動検出手段が座席の背面に配設
`されているので、物が置かれた時の振動が振動検出手段
`
`に伝達されにくいため、その振動で一時的に在席と誤判
`定することがない。
`【0062】さらに、子供用補助シートを用いる場合で
`も、人の存在を検出できる。また、本発明の在席検出装
`置は、エアバッグ装置付の自動車に使用した場合、人体
`が座席の背面に接触する場合に在席と判定するので、正
`規でない座り方をして在席している場合や人が不在の場
`合に、エアバッグ装置の動作を不許可にすることができ
`る。さらに、ブースターシートを用いた場合でも、人の
`在席を確実に検出できるので、衝突時のエアバッグ装置
`の動作を適正に行うことができる。
`【0063】次に、本発明装置の第2の実施形態を図面
`とともに説明する。図4に本発明の第2の実施形態のブ
`ロック図、図5に座面信号処理手段11と背面信号処理
`手段13の出力図を示す。本実施形態の第1の実施形態
`と異なる点は、振動検出手段としての圧電素子10、1
`2が背面4−bだけでなく、座面4−aにも設置され、
`座面4−aに配設された座面の圧電素子10の出力のみ
`を処理する座面信号処理手段11と、背面4−bに設置
`された背面の圧電素子12の出力のみを処理する背面信
`号処理手段13を持つとともに、座席4上の人の有無を
`判定する判定部14は、座面信号処理手段11の出力か
`ら判定を行う座面判定手段14−aと、背面信号処理手
`段13の出力から判定を行う背面判定手段14−bとを
`持ち、さらに座面信号処理手段11の出力と背面信号処
`理手段13の出力と座面判定手段14−aの出力と背面
`判定手段14−bとから座席上の人の有無を決定する判
`定決定手段14−cを持つ点にある。
`【0064】本発明の第1の実施形態の在席検出装置で
`は、背面に圧電素子を設置しているので、人が前屈みに
`なり背中が背面から離れてしまつた時には、人の信号が
`直接伝達されなくなり、圧電素子の出力は小さくなるた
`め、人が離座したときとの判別が困難になるという問題
`があった。
`【0065】そこで、本実施形態の在席検出装置は、背
`面4−bだけでなく、座面4−aにも圧電素子12を配
`設し、それぞれの圧電素子10、12の出力を処理する
`座面信号処理手段11と背面信号処理手段13を持ち、
`判定部14でこれらの信号を用いて座席上の人の有無を
`判定することによって、前屈みになっても正確な在席検
`出ができるようになつている。
`【0066】まず、座席4上に人体がない場合は、座面
`の圧電素子10と背面の圧電素子12とには、座席4の
`下方から伝達される振動のみが加えられるが、通常の室
`内では振動はないので、2つの圧電素子からは信号の発
`生はなく、図5(a)、(b)のA部のように、信号処
`理手段の出力はほぼゼロになつている。
`【0067】ここで、人体が座席4に着座すると、座席
`4の座面4−aと背面4−bとに同時に、着座動作によ
`る振動が加えられ、座席4の座面4−aの表布下に配設
`
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`された座面の圧電素子10と背面4−bの表布下に配設
`された背面の圧電素子12とがその振動により変形し、
`圧電効果により電圧が発生する。
`【0068】着座時には、着座動作による非常に大きな
`振動が加えられるため、2つの圧電素子10、12の両
`方から大きな信号が発生し、さらに、この信号が着座動
`作中の腰部と背中が座席4の座面4−aと背面4−bに
`当たっている時間だけ継続して現れ、座面信号処理手段
`11と背面信号処理手段13の出力も図5の(a)、
`(b)のB部のようになる。本発明の在席検出装置で
`は、このような着座時の信号を利用し、座面信号処理手
`段11の出力データからその信号の大きさを判定する第
`1の座面着座信号閾値値Va11と、背面信号処理手段
`13の出力データからその信号の大きさを判定する第1
`の背面着座信号閾値Vb11とを算出しておき、判定決
`定手段14−cでは、座面信号処理手段11の出力が第
`1の座面着座信号閾値値Va11以上でかつ背面信号処
`理手段13の出力が第1の背面着座信号閾値Vb11以
`上となる場合には、各出力信号の継続時間にかかわら
`ず、人が着座したと判定し、即座に判定を在席に変更し
`ている。
`【0069】これにより、判定にかかる時間が、着座時
`間閾値の分短縮でき、即座に判定を変化させることがで
`きる。なお、このとき、座面判定手段14−aは、人の
`着座時の座面信号処理手段11の出力データからあらか
`じめ算出されていた信号の大きさを判定する第2の座面
`着座信号閾値Va12と座面着座時間閾値Ta1を用い
`て、第2の座面着座信号閾値Va12より大きい信号の
`持続時間が座面着座時間閾値Ta1以上連続したときに
`人が着座したと判定し、また、背面判定手段14−b
`も、人の着座時の背面信号処理手段13の出力データか
`らあらかじめ算出されていた信号の大きさを判定する第
`2の背面着座信号閾値Vb12と背面着座時間閾値Tb
`1を用い、第2の背面着座信号閾値Vb12より大きい
`信号の継続時間が背面着座時間閾値Tb1以上連続した
`ときに人が着座したと判定し、ぞれぞれ判定決定手段1
`4−cに出力している。
`【0070】従って、もし、極端にゆっくり着座したと
`きのように、座面信号処理手段11と背面信号処理手段
`13との出力が同時に第1の座面着座信号閾値Va11
`と第1の背面着座信号閾値Vb11を超えなかった場合
`でも、座面判定手段14−aと背面判定手段14−bと
`から着座を検出することができるので、これを用いて座
`席4上の人の有無を検出することができる。ここで、判
`定決定手段14−cは、座面判定手段14−aの判定
`と、背面判定手段14−bの判定がいずれも在席と判定
`した場合に判定を在席と決定している。
`【0071】なお、本実施形態の在席検出装置では、第
`1の座面着座信号閾値Va11と第2の座面着座信号閾
`値Va12、および、第1の背面着座信号閾値Vb11
`
`と第2の背面着座信号閾値Vb12とはそれぞれ同一の
`値としている。もちろん、これらはそれぞれ別の値とし
`てもよい。
`【0072】次に着座後、人が安静にすると、座面の圧
`電素子10と背面の圧電素子12との発生電圧は小さく
`なるが、人体には心拍や呼吸による細かな体動があるの
`で、この信号が座面の圧電素子10と背面の圧電素子1
`2とに伝達されて小さな信号が発生し、2つの信号処理
`手段の出力信号は図5の(a)、(b)のC部のように
`なる。
`【0073】これは、人体がいなければ、座席4上に振
`動源がなくなるため、出力信号はゼロになるので、この
`小さな信号の有無から人がいるか否かを判定できる。
`【0074】本発明の在席検出装置では、人の安静時の
`データから、座面判定手段14−aについては、人体の
`いない信号状態を判定する座面離座信号閾値Va2と、
`座面離座信号閾値Va2以下の信号の継続時間を判定す
`る座面離座時間閾値Ta2とを、また、背面判定手段1
`4−bについても、人体のいない信号状態を判定する背
`面離座信号閾値Vb2と、背面離座信号閾値Vb2以下
`の信号の継続時間を判定する背面離座時間閾値Tb2と
`をあらかじめ算出しておき、座面判定手段14−aでは
`座面信号処理手段11の出力信号が座面離座信号閾値V
`a2以下となる時間が座面離座時間閾値Ta2以上継続
`したときに人が離座して不在と判定し、また、背面判定
`手段14−bでは背面信号処理手段13の出力信号が背
`面離座信号閾値Vb2以下となる時間が背面離座時間閾
`値Tb2以上継続したときに、人が離座して不在、と判
`定して、それぞれ判定決定手段14−cに出力し、判定
`決定手段14−cでは、2つの判定手段がともに不在と
`判定したとき、不在と判定している。
`【0075】一方、座席4に物が置かれた場合には、人
`の安静時のデータから、座面4−a上には置かれた瞬間
`に大きな振動が加えられるが、背面4−bでは減衰して
`伝達されるので、座面4−aに配設された背面の座面の
`圧電素子10の出力は大きくなるが、背面4−bに配設
`された背面の圧電素子12の出力は小さくなり、座面信
`号処理手段11と背面信号処理手段13の出力が同時に
`各第2の着座信号閾値Va12、Vb12以上で各着座
`時間閾値Tb1、Tb2を超えることはなく、また、座
`面の圧電素子10の出力のみを用いた座面判定手段14
`−aが在席であると判定しても、背面の圧電素子12の
`信号のみを用いた背面判定手段14−bは不在と判定す
`るので、判定決定手段14−cでは、これらの判定から
`着座と誤判定することなく、不在と判定することができ
`る。
`【0076】また、座面判定手段14−aと背面判定手
`段14−bの判定が異なる場合もある。まず、座面判定
`手段14−aが在席と判定し、背面判定手段14−bが
`不在と判定する場合は、仮に人が存在しているとすれ
`
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`ば、座面の圧電素子10へ振動が伝達されないような場
`所に座っている場合か、または、座面の圧電素子10も
`しくは座面信号処理手段11が異常で振動が伝達されて
`いても出力信号が得られない場合と考えられる。
`【0077】前者の場合は、座面の圧電素子10の配設
`の問題であり、その最適化により対応できるので、ここ
`では取り扱わない。従って、上記のような状態は後者の
`場合のみであり、これは、人が継続して存在している限
`り継続する。一方、人が不在である場合では、座席に座
`つていない人が背面4−bに触れた場合や、座席4を移
`動させている場合が考えられ、これらはいずれも一時的
`な状態であり、これが長時間継続するとは考えられな
`い。したがって、後者のような状態がそれ以上連続して
`いるとは考えられない異常時間閾値T3をあらかじめ算
`出し、この判定状態が異常時間閾値T3以上継続したと
`きには、判定決定手段14−cは座面の圧電素子10
`か、もしくは座面信号処理手段11かのいずれかが異常
`であると判定している。
`【0078】なお、理髪店等で子供を座席に座らせる際
`に、頭部の位置を大人と同程度にするために、座面4−
`a上方に置いてその上に子供を座らせる子供用補助シー
`トを用いる場合では、座面4−aには振動は伝達されな
`いが、子供の背中は座席4の背面4−bに接触している
`ため、背面の圧電素子12は人体の振動により出力を得
`ることが可能になる。ただし、この場合において上記構
`成では、座面判定手段14−aが不在と判定し、背面判
`定手段14−bが在席と判定するため、判定決定手段1
`4−cは座面の圧電素子10かもしくは座面の信号処理
`手段11のいずれかが異常であると判定してしまうの
`で、そのままでは適用できない。
`【0079】したがって、このような状況に対処するた
`めには、座面判定手段14−aが不在と判定し、背面判
`定手段14−bが在席と判定した場合、判定決定手段1
`4−cは子供用補助シートを用いて人が在席していると
`判定する必要がある。この場合の処理は、本実施形態の
`在席検出装置を使用する座席の使用目的により変更して
`対応すればよい。
`【0080】また、図6に、本実施形態の在席検出装置
`を、補助的乗員拘束装置として、エアバッグ装置8が取
`り付けられた自動車に設置し、在席検出装置の出力によ
`りエアバッグ装置8の制御を行う場合の構成図を示す。
`【0081】第1の実施形態の在席検出装置をエアバッ
`グ装置付きの自動車の座席に設置した場合と同様、判定
`決定手段14−cが不在と判定したときにエアバッグ装
`置8の動作を不許可とする制御を行つている。但し、本
`実施形態の在席検出装置では、人が座席上で、たとえば
`前かがみになつたり体を窓から乗り出すといった正規で
`ない座り方をして在席している場合は、座面判定手段1
`4−aが在席と判定しかつ背面判定手段14−bが不在
`と判定するが、このような判定が継続する場合は、人が
`
`正規でない座り方をしている場合と考えられるので、判
`定決定手段14−cが、この状態を人が正規でない座り
`方をして在席していると判定してエアバッグ装置8に出
`力することによって、きめの細かい制御が可能となる。
`【0082】具体的には、人が正規でない座り方をして
`在席している場合には、エアバッグ装置8の動作を単に
`不許可にするのではなく、人の着座状態に合わせて、エ
`アバッグへの気体の充填量を変えるといった制御も可能
`になる。
`【0083】また、これ以外の判定状態では、判定決定
`手段14−cが在席と判定した場合は、エアバッグ装置
`8の動作を許可し、判定決定手段14−cが不在と判定
`した場合は、エアバッグ装置8の動作を不許可にする信
`号を出力している。これにより、人が不在の場合はエア
`バッグ装置8の動作を不許可とするので、運転席以外の
`座席用のエアバッグ装置8で、その座席に乗員がいない
`場合、不要なエアバッグ装置8の動作をなくすことが可
`能となる。
`【0084】さらに、座席4に子供が座る際にシートベ
`ルトを着用させるために、座面4−a上方において、シ
`ートベルトが適切な位置に配置されるようにするブース
`ターシートを用いる場合でも、子供の背中は座席4の背
`面4−bに接触しているため、背面の圧電素子12は人
`体の振動により出力を得ることが可能で、在席と判定で
`き、事故時にエアバツグ装置の動作を許可するシステム
`が容易に実現できる。
`【0085】但し、座面判定手段14−aが不在と判定
`し、背面判定手段14−bが在席と判定したとき、判定
`決定手段14−cは1回前の判定を継続するように構成
`できるが、上記の場合にはそのままでは適用できない。
`従って、このような状況に対処するため、ここでは、座
`面判定手段14−aが不在と判定し、背面判定手段14
`−bが在席と判定した場合、判定決定手段14−cは子
`供用補助シートを用いて人が在席していると判定し、シ
`ステムに必要な仕様を満足するように構成できる。
`【0086】従って、本実施形態の在席検出装置は、上
`記のような様々の状況に対し、エアバッグ装置を的確に
`制御することを可能にできる。
`【0087】以上のように、本発明の在席検出装置は、
`座席の座面と背面とに人体の振動を検出する振動検出手
`段が配設され、それぞれの信号を別々に処理して座席上
`の人の有無を判定するので、物が置かれた場合でも一時
`的に在席と誤判定することがなく、かつ人が前屈みに座
`った場合でもその状態を判定できる。
`【0088】また、本発明の在席検出装置は、判定決定
`手段が2つの信号処理手段の出力が同時にそれぞれの着
`座信号閾値以上となる場合は、信号連続時間にかかわら
`ず、人が着座したと判定するので、信号の継続時間を待
`つことなく、即座に人の在席を判定できる。
`【0089】また、本発明の在席検出装置は、判定決定
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`手段が座面判定手段と背面判定手段の判定結果が両方と
`も在席と判断した場合に人が着座し在席であると判定す
`るので、物が置かれた場合でも一時的に在席と誤判定す
`ることを少なくできる。
`【0090】また、本発明の在席検出装置は、判定決定
`手段が座面判定手段と背面判定手段の判定結果が両方と
`も不在と判断した場合に人が離座し不在であると判定す
`るので、人が正規でない座り方をして着席している場合
`でも確実に人の在席を判定できる。
`【0091】また、本発明の在席検出装置は、判定決定
`手段が、座面判定手段の判定結果が在席でかつ背面判定
`手段の判定結果が不在と判定した場合に、1回前の判定
`を継続するので、人が不在の時に物が置かれた場合や、
`人が在席の場合に一時的に正規でない座り方をした場合
`でも、誤判定がない正確な判定ができる。
`【0092】また、本発明の在席検出装置は、座面判定
`手段の判定結果が不在でかつ背面判定手段の判定結果が
`在席と判断した状態が予め決められた異常判定時間閾値
`以上連続した場合に、判定決定手段が座面の振動検出手
`段かまたは座面信号処理手段のどちらか、または両方を
`異常と判断するので、そのような異常が発生した場合
`に、異常を検出できる。
`【0093】また、本発明の在席検出装置は、判定決定
`手段が、座面判定手段の判定結果が不在でかつ背面判定
`手段の判定結果が在席と判断とした場合、子供用補助シ
`ートを使用して人が存在していると判断するので、子供
`用補助シートを用いた場合でも人の存在を検出できる。
`【0094】また、本発明の在席検出装置は、エアバッ
`グ装置付きの自動車に使用した場合、人が正規でない座
`り方をして在席している場合に、その状態をエアバッグ
`装置に出力するので、着座状態に合わせてエアバッグの
`動作を制御するシステムを実現できる。
`【0095】また、本発明の在席検出装置は、エアバッ
`グ装置付きの自動車に使用した場合、人がいない場合に
`エアバッグの動作を不許可にすることができるので、保
`護する乗員がいない場合の不要な動作をなくすことがで
`きる。
`【0096】以上説明したように、本発明の在席検出装
`置によれば、座席上の人体の有無の判定が精度良く行え
`る。これによって、劇場や自動車内での空席の把握が精
`度良く行え、空調や音場制御等に利用できるほか、自動
`車等の乗員把握、特にエアバッグ装置等の補助的乗員拘
`束装置の理想的な制御を実現できる。
`【0097】
`【発明の効果】以上説明したように、本発明の在席検出
`装置によれば、次の効果が得られる。
`【0098】(1)人体の振動を検出する振動検出手段
`が座席の背面に配設されているので、物が置かれたとき
`の振動が振動検出手段に伝達されにくいため、物が置か
`れた場合の一時的な誤判定のない在席検出装置を提供で
`
`き、さらに、子供用補助シートを使用している場合で
`も、人の振動を検出できるので、確実な在席検出のでき
`る在席検出装置を提供できる。
`【0099】(2)補助的乗員拘束装置付きの自動車等
`の移動装置の座席に使用した場合、人が正規でない座り
`方をして在席している場合や人がいない場合に、補助的
`乗員拘束装置の動作を不許可にすることができる。
`【0100】さらに、ブースターシート上に子供が座っ
`ている場合でも、人の振動を検出できるので、補助的乗
`員拘束装置の確実な動作を実現する在席検出装置を提供
`できる。
`【0101】(3)座席の座面と背面とに人体の振動を
`検出する振動検出手段が配設され、それぞれ信号を別々
`に処理して座席上の人の有無を判定するので、物が置か
`れた場合でも一時的に在席と誤判定することがなく、且
`つ人が正規でない座り方をして在席している場合でも、
`確実に人の在席を判定できる在席検出装置を提供でき
`る。
`【0102】(4)判定部は、2つの信号処理手段の出
`力が同時にそれぞれの着座信号閾値以上となる場合は、
`信号連続時間にかかわらず、人が着座したと判定するの
`で、信号の継続時間を待つことなく、即座に人の在席を
`判定できる在席検出装置を提供できる。
`【0103】(5)判定部は、座面判定手段と背面判定
`手段の判定結果が両方とも在席と判断した場合に人が着
`座したと判定するので、物が置かれた場合でも一時的に
`在席と誤判定することがない在席検出装置を提供でき
`る。
`【0104】(6)判定部は、座面判定手段と背面判定
`手段の判定結果が両方とも不在と判断した場合に人が離
`座したと判定するので、人が正規でない座り方で在席し
`ている場合でも、確実に人の在席を判定できる在席検出
`装置を提供できる。
`【0105】(7)判定部は、座面判定手段の判定結果
`が在席でかつ背面判定手段の判定結果が不在と判定した
`場合に、1回前の判定を継続するので、人が不在の時に
`物が置かれた場合や、人が在席の場合に一時的に正規で
`ない座り方をした場合でも誤判定のない正確な判定がで
`きる在席検出装置を提供できる。
`【0106】(8)判定部は、座面判定手段の判定結果
`が不在でかつ背面判定手段の判定結果が在席と判定した
`状態が、あらかじめ決められた異常判定時間閾値以上連
`続した場合に、座面の振動検出手段かまたは座面の信号
`処理手段のどちらか、または両方を異常と判断するの
`で、異常時の検出ができる在席検出装置を提供できる。
`【0107】(9)判定部は、座面判定手段の判定結果
`が不在でかつ背面判定手段の判定結果が在席と判定した
`場合、人が子供用補助シートを使用して在席していると
`判定するので、子供用補助シートを使用する場合でも人
`の在席を検出できる在席検出装置を提供できる。
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`【0108】(10)補助的乗員拘束装置付きの自動車
`等の移動装置の座席に使用した場合、人がいない場合に
`補助的乗員拘束装置の動作を不許可にすることができる
`在席検出装置を提供でき、さらにブースターシート上に
`子供が座っている場合でも人の振動を検出できるので、
`補助的乗員拘束装置の確実な動作を実現する在席検出装
`置を提供できる。
`【0109】(11)補助的乗員拘束装置付きの自動車
`等の移動装置の座席に使用した場合、人が正規でない座
`り方をして在席している場合に、補助的乗員拘束装置へ
`その状態を出力するので、人の着座状態に応じた制御が
`可能なシステムを実現する在席検出装置を提供できる。
`【図面の簡単な説明】
`【図1】本発明の第1の実施形態における在席検出装置
`のブロック図。
`【図2】同装置の信号処理手段の出力図。
`【図3】同装置を使用した自動車の構成図。
`【図4】本発明の第2の実施形態における在席検出装置
`のブロック図。
`【図5】同装置の信号処理手段の出力図であり、(a)
`は座面、(b)は背面の信号処理手段の場合を示す。
`【図6】同装置を使用した自動車の構成図。
`【図7】従来の在席検出装置のブロック図。
`【符号の説明】
`1 圧電素子(振動検出手段)
`
`2 信号処理手段
`2−a 増幅手段
`2−b フィルター
`2−c 平滑化手段
`3 判定手段
`4 座席
`4−a 座面
`4−b 背面
`5 コントローラ
`8 エアバッグ装置(補助的乗員拘束装置)
`9 加速度センサー
`10 座面の圧電素子(振動検出手段)
`11 座面信号処理手段
`11−a 増幅手段
`11−b フィルター
`11−c 平滑化手段
`12 背面の圧電素子(振動検出手段)
`13 座面信号処理手段
`13−a 増幅手段
`13−b フィルター
`14 判定部
`14−a 座面判定手段
`14−b 背面判定手段
`14−c 判定決定手段
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`【図1】
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`【図3】
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`【図2】
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`【図4】
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`(14)
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`特開平9−127258
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`【図5】
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`【図6】
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`【図7】
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`Aisin Seiki Exhibit 1006
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`
`フロントページの続き
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`(72)発明者 井上 雅篤
` 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
` 産業株式会社内
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`(15)
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`特開平9−127258
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`(72)発明者 岩佐 隆司
` 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
` 産業株式会社内
`(72)発明者 諸田 巻衛
` 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会
` 社本田技術研究所内
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`Aisin Seiki Exhibit 1006
` Page 15