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`(54) (%‘%a3230’M $Ffifi3JflE!
`
`(57)【要約】
`【目的】 構造の簡略化、薄型化、及び均一照明を可能
`にした車両用灯具を得る。
`【構成】 一端部に夫々光源(LED素子)33を一体
`的に設けた複数本の光ファイバ31を面状に配列し、か
`つ各光ファイバ31の背面には光ファイバ内を伝達され
`る光を前面に向けて反射させる全反射ステップを設けて
`光源ユニット3(3A,3B)を構成し、これを灯具ボ
`ディ1内に内装し、かつレンズ2を取着して薄型の灯具
`を構成する。
`
`Page 1 of 7
`
`TOYOTA EXHIBIT 1003
`
`

`
`1
`【実用新案登録請求の範囲】
`【請求項1】 一端部に光源を一体的に設けた複数本の
`光ファイバを面状に配列し、かつ各光ファイバの背面に
`は光ファイバ内を伝達される光を前面に向けて反射させ
`る全反射ステップを設けて光源ユニットを構成し、この
`光源ユニットを灯具ボディ内に内装し、前面位置にはレ
`ンズを配設したことを特徴とする車両用灯具。
`【図面の簡単な説明】
`【図1】本考案の車両用灯具の第1実施例の部分分解斜
`視図である。
`【図2】図1の車両用灯具の全体構成を示す斜視図であ
`る。
`【図3】図1の光源ユニットの要部の拡大斜視図であ
`
`*
`
`(2)
`
`*
`
`1010
`
` 実開平5−25602
`2
`
`る。
`【図4】光ファイバの一端部近傍の断面図である。
`【図5】図1の灯具の一部を破断して示す斜視図であ
`る。
`【図6】本考案の第2実施例の部分分解斜視図である。
`【符号の説明】
`1 灯具ボディ
`2 アウターレンズ
`3(3A〜3C) 光源ユニット
`31 光ファイバ
`33 発光素子(光源)
`35 全反射ステップ
`
`【図1】
`
`【図2】
`
`【図3】
`
`【図4】
`
`【図5】
`
`Page 2 of 7
`
`

`
`(3)
`
` 実開平5−25602
`
`【図6】
`
`
`
`─────────────────────────────────────────────────────
`フロントページの続き
`
`(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
` H01L 33/00 M 8934−4M
`
`Page 3 of 7
`
`

`
`(4)
`
` 実開平5−25602
`
`【考案の詳細な説明】
`
` 【0001】
`
` 【産業上の利用分野】
`
` 本考案は車両用灯具に関し、特に薄型化を図った車両用灯具に関する。
`
` 【0002】
`
` 【従来の技術】
`
` 一般の車両用灯具は、灯具ボディの内部に配設した電球を光源として用いてい
`
`る。又、所要の配光特性を得るために、必要に応じて灯具ボディ内に反射鏡を設
`
`け、更には灯具ボディの前面に配設したインナーレンズやアウターレンズに拡散
`
`ステップを設けて光を拡散させる構成とされている。
`
` 【0003】
`
` 【考案が解決しようとする課題】
`
` このような車両用灯具は、灯具ボディ内に電球を収納するための容積を確保す
`
`る必要があるため、必然的に灯具の前後方向の寸法が大きくなり、自動車等に装
`
`備するときに自動車の前後方向の装備スペースが必要とされる。又、光源として
`
`の白熱電球等は発熱量が大きいため、熱を放散させるための熱対策構造が必要と
`
`なり、灯具の構造が複雑になる。更に、反射鏡、インナーレンズ、アウターレン
`
`ズに設けた拡散ステップのみでは充分に光を拡散させることができず、多少の照
`
`明ムラが生じることは避けられない。
`
` 本考案の目的は、薄型化を図るとともに構造の簡略化を図り、更に均一照明を
`
`可能にした車両用灯具を提供することにある。
`
` 【0004】
`
` 【課題を解決するための手段】
`
` 本考案の車両用灯具は、一端部に夫々光源を一体的に設けた複数本の光ファイ
`
`バを面状に配列し、かつ各光ファイバの背面には光ファイバ内を伝達される光を
`
`前面に向けて反射させる全反射ステップを設けて光源ユニットを構成する。
`
` 【0005】
`
` 【作用】
`
` 本考案によれば、複数本の光ファイバで構成される光源ユニットは、一端部か
`
`Page 4 of 7
`
`

`
`(5)
`
` 実開平5−25602
`
`ら入射されて光ファイバ内を伝達される光源からの光を前面に向けて反射させる
`
`ことで、面光源として構成され、灯具の薄型化、均一照明を可能とする。
`
` 【0006】
`
` 【実施例】
`
` 次に、本考案について図面を参照して説明する。図1は本考案を自動車のリア
`
`ランプに適用した実施例の部分分解斜視図、図2はその組立状態の斜視図である
`
`。これらの図において、1は灯具ボディであり、樹脂等を成形して一部が湾曲さ
`
`れた浅皿状に形成し、これを自動車のボディ側面に沿って取着可能な構成とする
`
`。又、2はアウターレンズであり、前記灯具ボディ1の前側縁に装着され、灯具
`
`ボディ1との間に前後方向に薄い空間を画成する。このアウターレンズ2の内面
`
`には所要の拡散ステップを形成しており、例えば本実施例では縦方向に向けた多
`
`数個の円柱ステップ21(図5参照)を横方向に配設した構成としている。
`
` 【0007】
`
` 前記灯具ボディ1とアウターレンズ2で画成される空間内には光源ユニット3
`
`が内装される。この光源ユニット3は、図3に一部を拡大図示するように、断面
`
`が円形をした透明樹脂からなる光伝導体、例えばアクリル樹脂等からなる2〜6
`
`φの比較的に太い光ファイバ31を上下方向に多数本重ねて接着剤等で一体化さ
`
`せ、かつ前記灯具ボディ1及びアウターレンズ2に対応する正面形状とした光フ
`
`ァイバ構体を有する。光ファイバ構体を構成する各光ファイバ31の一端は上下
`
`に延設したプリント基板32に対向配置され、プリント基板32に搭載した多数
`
`個の発光素子(LED素子)33が各光ファイバ31の一端部に埋設されるよう
`
`にする。
`
` 尚、この実施例では図4に示すように、各光ファイバ31の一端に、LED素
`
`子33を一体的に埋設した透明短円柱34を透明接着剤で接着している。又、L
`
`ED素子33はLEDチップ33aをリード電極33bに搭載した構成とされて
`
`おり、このリード電極33bと共に一体的に前記透明短円柱34に埋設されてい
`
`る。このリード電極33bには楕円反射鏡33cが設けられ、LEDチップ33
`
`aで発光された光は楕円反射鏡33cで反射されて光ファイバ31の他端側に向
`
`けて投射される。
`
`Page 5 of 7
`
`

`
`(6)
`
` 実開平5−25602
`
` 【0008】
`
` 又、各光ファイバ31の背面には、図4に示すように、斜面が光軸に対して4
`
`5度傾斜された楔型をした全反射ステップ35を光ファイバ31の長さ方向に並
`
`んで形成する。この全反射ステップ35は光ファイバ31内を伝達される光の一
`
`部をその斜面で全反射させ、光ファイバの正面側、即ち光ファイバ構体の正面側
`
`に向けて反射させることができる。
`
` 尚、この実施例では、図1のように光源ユニット3を二つの光源ユニット3A
`
`,3Bとして構成し、一方の光源ユニット3Aをストップ&テールランプとして
`
`構成し、他方の光源ユニット3Bをターンシグナルランプとして構成しているも
`
`のとする。したがって、前記LED素子33は、ストップ&テールランプに相当
`
`するものを赤色LEDで構成し、ターンシグナルランプに相当するものを黄色L
`
`EDで構成する。
`
` 【0009】
`
` この構成によれば、図5に一部を破断して示すように、LED素子33で発光
`
`された光は、光ファイバ31内を伝達され、全反射ステップ35によって順次光
`
`ファイバ31の正面方向に向けて反射され、光ファイバ構体の正面から射出され
`
`る。この全反射は各光ファイバにおいてその長さ方向の多数箇所で行われ、しか
`
`も各光フイァバにおいて行われるため、結果として光ファイバ構体はその正面の
`
`略全面から光が射出されることになる。
`
` 【0010】
`
` したがって、この車両用灯具では光源ユニット3が光ファイバで構成されるた
`
`め、灯具の前後方向の寸法は光ファイバの径寸法程度でよく、光源に電球を用い
`
`たものに比較して薄型の灯具として構成することができる。しかも、この光源は
`
`LED素子で発光される光を利用しているため、発熱が少なく、放熱を考慮する
`
`必要は殆どなく、そのために構造が複雑化することもない。更に、光源ユニット
`
`は光ファイバに設けた全反射ステップの反射光を利用するため、均一な照明が可
`
`能となる。
`
` 又、この実施例ではアウターレンズ2に円柱ステップ21を横方向に配列して
`
`いるため、光源ユニット3からの光をアウターレンズ2において左右方向に拡散
`
`Page 6 of 7
`
`

`
`(7)
`
` 実開平5−25602
`
`させることができる。
`
` 【0011】
`
` 図6は本考案の第2実施例を示す分解斜視図であり、第1実施例と等価な部分
`
`には同一符号を付してある。この実施例では、第1実施例と同様に光ファイバを
`
`上下に重ねた光源ユニット3A,3Bで夫々テール&ストップランプとテールラ
`
`ンプを構成する。これらの光源ユニット3A,3Bには赤色LEDが用いられる
`
`。又、テールランプとしての光源ユニット3Bの正面側には、上下方向に向けた
`
`複数本の光ファイバを水平方向に配設した光源ユニット3Cを重ねて配設し、こ
`
`の光源ユニット3Cをターンシグナルランプとして構成する。この光源ユニット
`
`3Cには黄色LEDが用いられる。
`
` 【0012】
`
` この構成では、特にテールランプ及びターンシグナルランプの部位においては
`
`、赤色LEDを点灯することで光源ユニット3A,3Bを点灯させてテールラン
`
`プを点灯させ、黄色LEDを点灯することで光源ユニット3Cを点灯させてター
`
`ンシグナルランプを点灯させることができる。
`
` 尚、ここでは、テールランプとターンシグナルランプの部位で2つの光源ユニ
`
`ット3B,3Cを前後方向に重ねているが、各光源ユニットはそれぞれ薄く構成
`
`されているため、両光源ユニットを重ねても従来構成に比較して薄型化を図るこ
`
`とができる。
`
` 【0013】
`
` 【考案の効果】
`
` 以上説明したように本考案は、夫々一端部に光源を一体的に設けた複数本の光
`
`ファイバを面状に配列し、かつ各光ファイバの背面には光ファイバ内を伝達され
`
`る光を前面に向けて反射させる全反射ステップを設けて光源ユニットを構成して
`
`いるので、光源ユニットは光ファイバ内を伝達される光源からの光を前面に向け
`
`て反射させることで面光源として構成でき、灯具の薄型化を実現するとともに、
`
`均一な照明を行うことができる効果がある。
`
`Page 7 of 7

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