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`
`(5l)Int.Cl.7
`
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`
`H02P 6/18
`
`F24F 11/02
`
`HOZP 21/00
`
`102
`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
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`
`(54) Efiafimfifial
`
`7‘Jc&\mEflfiImwE—-fivaafliilfljiialixcvtfilalflfifi
`
`(57)【要約】
`【課題】 ホールICなどのセンサを設けることなく、
`始動時の永久磁石型同期モータの動作状態、ひいては、
`当該永久磁石型同期モータにより駆動される被駆動対の
`動作状態を把握する。
`【解決手段】 ブラシレスDCモータに発生している誘
`起電圧を検出し(ステップS2)、検出した誘起電圧に
`基づいてブラシレスDCモータ30A、30Bの動作状
`態を検出する(ステップS3、S5)。
`
`−1−
`
`ZHONGSHAN BROAD OCEAN
`
`MOTOR CO., LTD.
`Exhibit 1003
`
`

`
`1
`
`【特許請求の範囲】
`【請求項1】 正弦波駆動方式の永久磁石型同期モータ
`をベクトル制御する永久磁石型同期モータの制御方法に
`おいて、
`前記永久磁石型同期モータに発生している誘起電圧を検
`出する誘起電圧検出過程と、
`検出した前記誘起電圧に基づいて前記永久磁石型同期モ
`ータの動作状態を検出する動作状態検出過程と、
`を備えたことを特徴とする永久磁石型同期モータの制御
`方法。
`【請求項2】 請求項1記載の永久磁石型同期モータの
`制御方法において、
`前記動作状態検出過程において前記永久磁石型同期モー
`タが停止あるいは停止していると見倣される状態にある
`場合に、当該永久磁石型同期モータを始動すべく始動処
`理を行う始動処理過程を備えたことを特徴とする永久磁
`石型同期モータの制御方法。
`【請求項3】 請求項2記載の永久磁石型同期モータの
`制御方法において、
`前記動作状態検出過程は、前記永久磁石型同期モータの
`回転数を検出する回転数検出過程を備え、
`前記永久磁石型同期モータが停止あるいは停止している
`と見倣される状態にある場合とは、検出した前記回転数
`が所定回転数未満である場合であることを特徴とする永
`久磁石型同期モータの制御方法。
`【請求項4】 請求項1記載の永久磁石型同期モータの
`制御方法において、
`前記動作状態検出過程は、前記永久磁石型同期モータの
`回転数を検出する回転数検出過程を備え、
`検出された前記回転数が所定回転数以上である場合に、
`前記永久磁石型同期モータの回転を停止させる停止処理
`過程と、
`前記停止処理過程において、回転が停止された前記永久
`磁石型同期モータを始動すべく始動処理を行う始動処理
`過程と、
`を備えたことを特徴とする永久磁石型同期モータの制御
`方法。
`【請求項5】 請求項2または請求項4記載の永久磁石
`型同期モータの制御方法において、
`前記始動処理過程は、前記ロータを正回転方向に回転さ
`せるための正トルクを得られる確率が高い所定角度範囲
`に移行させる初期位置移行過程と、
`前記ロータの位置が前記所定角度範囲内にあると見倣さ
`れる状態となった場合に、前記ロータを前記正回転方向
`に駆動させるための駆動制御を行う初期駆動制御過程
`と、
`を備えたことを特徴とする永久磁石型同期モータの制御
`方法。
`【請求項6】 正弦波駆動方式の永久磁石型同期モータ
`をベクトル制御する永久磁石型同期モータの制御装置に
`
`(2)
`
`特開2003−348885
`2
`
`おいて、
`前記永久磁石型同期モータに発生している誘起電圧を検
`出する誘起電圧検出部と、
`検出した前記誘起電圧に基づいて前記永久磁石型同期モ
`ータの動作状態を検出する動作状態検出部と、
`を備えたことを特徴とする永久磁石型同期モータの制御
`装置。
`【請求項7】 請求項6記載の永久磁石型同期モータの
`制御装置において、
`前記動作状態検出部が前記永久磁石型同期モータが停止
`あるいは停止していると見倣される状態にあると検出し
`た場合に、当該永久磁石型同期モータを始動すべく始動
`処理を行う始動処理部を備えたことを特徴とする永久磁
`石型同期モータの制御装置。
`【請求項8】 請求項7記載の永久磁石型同期モータの
`制御装置において、
`前記動作状態検出部は、前記永久磁石型同期モータの回
`転数を検出する回転数検出部を備え、
`前記永久磁石型同期モータが停止あるいは停止している
`と見倣される状態にある場合とは、検出した前記回転数
`が所定回転数未満である場合とすることを特徴とする永
`久磁石型同期モータの制御装置。
`【請求項9】 請求項6記載の永久磁石型同期モータの
`制御装置において、
`前記動作状態検出部は、前記永久磁石型同期モータの回
`転数を検出する回転数検出部を備え、
`前記制御装置は、検出された前記回転数が所定回転数以
`上である場合に、前記永久磁石型同期モータの回転を停
`止させる停止処理部と、
`前記停止処理部により回転が停止された前記永久磁石型
`同期モータを始動すべく始動処理を行う始動処理部と、
`を備えたことを特徴とする永久磁石型同期モータの制御
`装置。
`【請求項10】 請求項7または請求項9記載の永久磁
`石型同期モータの制御装置において、
`前記始動処理部は、前記ロータを正回転方向に回転させ
`るための正トルクを得られる確率が高い所定角度範囲に
`移行させる初期位置移行部と、
`前記ロータの位置が前記所定角度範囲内にあると見倣さ
`れる状態となった場合に、前記ロータを前記正回転方向
`に駆動させるための駆動制御を行う初期駆動制御部と、
`を備えたことを特徴とする永久磁石型同期モータの制御
`装置。
`【請求項11】 室内機および室外機を有する空気調和
`装置において、
`前記室内機あるいは前記室外機のうち少なくともいずれ
`か一方に設けられたファンを駆動する永久磁石型同期モ
`ータと、
`前記永久磁石型同期モータに発生している誘起電圧を検
`出する誘起電圧検出部と、
`
`10
`
`20
`
`30
`
`40
`
`50
`
`−2−
`
`

`
`3
`検出した前記誘起電圧に基づいて前記ファンの動作状態
`を検出する動作状態検出部と、
`を備えたことを特徴とする空気調和装置。
`【発明の詳細な説明】
`【0001】
`【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石型同期モ
`ータの制御方法、制御装置および空気調和装置に係り、
`特に正弦波駆動方式の永久磁石型同期モータを制御する
`ための技術に関する。
`【0002】
`【従来の技術】永久磁石型同期モータであるブラシレス
`DCモータは、固定子巻線と永久磁石の回転子(ロー
`タ)とを有しており、インバータ等を用いてその駆動が
`制御される。
`【0003】このような従来のブラシレスDCモータを
`ロータの回転速度検出および位置検出用のセンサ無し
`(センサレス)で正弦波駆動方式により駆動し、熱交換
`に用いるファンを駆動する場合に、3相PWMインバー
`タからブラシレスDCモータへ供給される三相交流電流
`の一部を、ロータの回転座標系に変換して磁束電流Id
`とトルク電流Iqとし、これらの電流からロータの位置
`及び回転速度(回転数)を推定し、これらの推定値に基
`づきファンの駆動制御を行うものが知られている。
`【0004】
`【発明が解決しようとする課題】しかし、ロータの位置
`及び回転速度(回転数)を推定し、これらの推定値に基
`づきファンの駆動制御を行う場合には、ブラシレスDC
`モータがある程度の速度で動作するまで、ファンの動作
`状態を把握することはできないという不具合がある。す
`なわち、始動時にはファンの動作状態を把握することは
`できず、駆動制御を行ったにもかかわらず、ファンが動
`作しないか、あるいは、ファンが逆転してしまうという
`問題点があった。
`【0005】そこで、本発明の目的は、ホールICなど
`のセンサを設けることなく、始動時の永久磁石型同期モ
`ータの動作状態を把握でき、ロータが逆回転することの
`ない、ひいては始動時のファンの動作状態を把握でき、
`ファンが逆回転することのない永久磁石型同期モータの
`制御方法、制御装置および空気調和装置を提供すること
`にある。
`【0006】
`【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
`め、正弦波駆動方式の永久磁石型同期モータをベクトル
`制御する永久磁石型同期モータの制御方法は、前記永久
`磁石型同期モータに発生している誘起電圧を検出する誘
`起電圧検出過程と、検出した前記誘起電圧に基づいて前
`記永久磁石型同期モータの動作状態を検出する動作状態
`検出過程と、を備えたことを特徴としている。
`【0007】この場合において、前記動作状態検出過程
`において前記永久磁石型同期モータが停止あるいは停止
`
`特開2003−348885
`4
`していると見倣される状態にある場合に、当該永久磁石
`型同期モータを始動すべく始動処理を行う始動処理過程
`を備えるようにしてもよい。
`【0008】また、前記動作状態検出過程は、前記永久
`磁石型同期モータの回転数を検出する回転数検出過程を
`備え、前記永久磁石型同期モータが停止あるいは停止し
`ていると見倣される状態にある場合とは、検出した前記
`回転数が所定回転数未満である場合であるようにしても
`よい。
`【0009】さらに、前記動作状態検出過程は、前記永
`久磁石型同期モータの回転数を検出する回転数検出過程
`を備え、検出された前記回転数が所定回転数以上である
`場合に、前記永久磁石型同期モータの回転を停止させる
`停止処理過程と、前記停止処理過程において、回転が停
`止された前記永久磁石型同期モータを始動すべく始動処
`理を行う始動処理過程と、を備えるようにしてもよい。
`【0010】さらにまた、前記始動処理過程は、前記ロ
`ータを正回転方向に回転させるための正トルクを得られ
`る確率が高い所定角度範囲に移行させる初期位置移行過
`程と、前記ロータの位置が前記所定角度範囲内にあると
`見倣される状態となった場合に、前記ロータを前記正回
`転方向に駆動させるための駆動制御を行う初期駆動制御
`過程と、を備えるようにしてもよい。
`【0011】また、正弦波駆動方式の永久磁石型同期モ
`ータをベクトル制御する永久磁石型同期モータの制御装
`置は、前記永久磁石型同期モータに発生している誘起電
`圧を検出する誘起電圧検出部と、検出した前記誘起電圧
`に基づいて前記永久磁石型同期モータの動作状態を検出
`する動作状態検出部と、を備えたことを特徴としてい
`る。
`【0012】上記構成によれば、誘起電圧検出部は、永
`久磁石型同期モータに発生している誘起電圧を検出す
`る。
`【0013】これにより動作状態検出部は、誘起電圧検
`出部が検出した誘起電圧に基づいて永久磁石型同期モー
`タの動作状態を検出する。
`【0014】この場合において、前記動作状態検出部が
`前記永久磁石型同期モータが停止あるいは停止している
`と見倣される状態にあると検出した場合に、当該永久磁
`石型同期モータを始動すべく始動処理を行う始動処理部
`を備えるようにしてもよい。
`【0015】また、前記動作状態検出部は、前記永久磁
`石型同期モータの回転数を検出する回転数検出部を備
`え、前記永久磁石型同期モータが停止あるいは停止して
`いると見倣される状態にある場合とは、検出した前記回
`転数が所定回転数未満である場合とするようにしてもよ
`い。
`【0016】さらに、前記動作状態検出部は、前記永久
`磁石型同期モータの回転数を検出する回転数検出部を備
`え、前記制御装置は、検出された前記回転数が所定回転
`
`(3)
`
`10
`
`20
`
`30
`
`40
`
`50
`
`−3−
`
`

`
`5
`数以上である場合に、前記永久磁石型同期モータの回転
`を停止させる停止処理部と、前記停止処理部により回転
`が停止された前記永久磁石型同期モータを始動すべく始
`動処理を行う始動処理部と、を備えるようにしてもよ
`い。
`【0017】さらにまた、前記始動処理部は、前記ロー
`タを正回転方向に回転させるための正トルクを得られる
`確率が高い所定角度範囲に移行させる初期位置移行部
`と、前記ロータの位置が前記所定角度範囲内にあると見
`倣される状態となった場合に、前記ロータを前記正回転
`方向に駆動させるための駆動制御を行う初期駆動制御部
`と、を備えるようにしてもよい。
`【0018】また、室内機および室外機を有する空気調
`和装置は、前記室内機あるいは前記室外機のうち少なく
`ともいずれか一方に設けられたファンを駆動する永久磁
`石型同期モータと、前記永久磁石型同期モータに発生し
`ている誘起電圧を検出する誘起電圧検出部と、検出した
`前記誘起電圧に基づいて前記ファンの動作状態を検出す
`る動作状態検出部と、を備えたことを特徴としている。
`【0019】上記構成によれば、誘起電圧検出部は、フ
`ァンを駆動する永久磁石型同期モータに発生している誘
`起電圧を検出する。
`【0020】これにより動作状態検出部は、ファンの動
`作状態を検出する。
`【0021】
`【発明の実施の形態】次に本発明の好適な実施の形態に
`ついて図面を参照して説明する。
`【0022】図1は、永久磁石型同期電動機(以下、ブ
`ラシレスDCモータという。)により駆動される圧縮機
`を備えた空気調和装置の冷媒回路図である。
`【0023】空気調和装置10は、図1に示すように、
`室外機11及び室内機12を有している。室外機11の
`室外冷媒配管14と室内機12の室内冷媒配管15と
`が、連結配管24、25を介して連結されている。
`【0024】室外機11は、室外に設置され、室外冷媒
`配管14に圧縮機16が配設されている。圧縮機16の
`吸込側にアキュムレータ17が接続されている。また、
`圧縮機16の吐出側に四方弁18が室外冷媒配管14を
`介して接続されている。四方弁18には、室外熱交換器
`19が室外冷媒配管14を介して接続されている。
`【0025】また、室外熱交換器19には、ブラシレス
`DCモータ30Aにより駆動され、この室外熱交換器1
`9へ向かって送風する室外ファン20が隣接して配置さ
`れている。
`【0026】一方、室内機12は、室内に設置され、室
`内冷媒配管15に室内熱交換器21が配設されている。
`さらに室内機12は、室内冷媒配管15において室内熱
`交換器21近傍に電動膨張弁22が配設されている。室
`内熱交換器21には、ブラシレスDCモータ30Bによ
`り駆動され、この室内熱交換器21へ送風する室内ファ
`
`特開2003−348885
`6
`ン23が隣接して配置されている。
`【0027】室外機11の四方弁18が冷房側あるいは
`暖房側に切り換えられることにより、空気調和装置10
`が冷房運転又は暖房運転に設定される。つまり、四方弁
`18が冷房側に切り換えられたときには、冷媒が実線矢
`印の如く流れ、室外熱交換器19が凝縮器に、室内熱交
`換器21が蒸発器になって冷房運転状態となり、室内機
`12の室内熱交換器21が室内を冷房する。また、四方
`弁18が暖房側に切り換えられたときには、冷媒が破線
`矢印の如く流れ、室内熱交換器21が凝縮器に、室外熱
`交換器19が蒸発器になって暖房運転状態となり、室内
`機12の室内熱交換器21が室内を暖房する。
`【0028】図2は、ブラシレスDCモータの駆動装置
`のブロック図である。
`【0029】ブラシレスDCモータ30A、30Bは、
`図示しない固定子巻線及び永久磁石の回転子(ロータ)
`を備えており、これらのブラシレスDCモータ30A、
`30Bは、それぞれブラシレスDCモータ駆動装置50
`により駆動される。なお、以下の説明においては、ブラ
`シレスDCモータ30Aの動作を中心として説明する。
`【0030】ブラシレスDCモータ駆動装置50は、大
`別すると、3相PWMインバータ31、交流電源32、
`整流回路33および制御装置34を備えている。
`【0031】3相PWMインバータ31には、交流電源
`32からの交流電力が整流回路33により変換された直
`流電力が供給される。これにより3相PWMインバータ
`31は、ブラシレスDCモータ30Aの動作状態に対応
`する所定の周波数と電圧を有する交流電力に変換してブ
`ラシレスDCモータ30Aへ供給する。この結果、ブラ
`シレスDCモータ30Aの回転速度等が制御されること
`となる。
`【0032】制御装置34は、大別すると、電力入力部
`35、3相/2相座標変換部36、ロータ速度・位置推
`定部37、速度制御部38、位相制御部39、電流制御
`部40、2相/3相座標変換部41、誘起電圧検出部4
`2を備えている。
`【0033】制御装置34の2相/3相座標変換部41
`は、3相PWMインバータ31の図示しないスイッチン
`グ素子へ、パルス変調された正弦波の電圧指令Vu、V
`v、Vwを出力する。これによって、3相PWMインバ
`ータ31からブラシレスDCモータ30Aへ、電圧がパ
`ルス幅変調(PWM)を受けた擬似正弦波となる三相交
`流電力を供給する。
`【0034】制御装置34の電流入力部35は、3相P
`WMインバータ31からブラシレスDCモータ30Aへ
`供給される三相交流電流のうち、二相の交流電流Iu及
`びIvをA/D変換(analog to digital変換)して取
`り込む。本実施の形態において添字u、v、wは、ブラ
`シレスDCモータ30Aのu相、v相、w相にそれぞれ
`対応する。
`
`(4)
`
`10
`10
`
`20
`20
`
`30
`30
`
`40
`40
`
`50
`50
`
`−4−
`
`

`
`7
`【0035】3相/2相座標変換部36は、電流入力部
`35により取り込まれた交流電流Iu及びIvを、ブラ
`シレスDCモータ30Aにおけるロータ上の回転座標系
`(d−q座標系)に座標変換し、磁束電流Id(d軸電
`流)及びトルク電流Iq(q軸電流)を算出する。
`【0036】ロータ速度・位置推定部37は、3相/2
`相座標変換部36により座標変換された磁束電流Id及
`びトルク電流Iq等に基づき、ブラシレスDCモータ3
`0Aにおけるロータの位置及び回転数(速度)を、例え
`ば100μ秒毎に算出して推定する。
`【0037】速度制御部38は、ロータ速度・位置推定
`部37にて推定されたロータの速度とロータの目標速度
`との偏差に基づき、例えば1ms毎に比例積分制御(P
`I制御)を実行して、トルク電流Iq目標値を生成す
`る。
`【0038】位相制御部39は、ブラシレスDCモータ
`30Aに作用する負荷の変動に比例して変化するトルク
`電流Iqを取り込んで負荷状態を認識し、この負荷状態
`に応じた磁束電流Id目標値を生成する。具体的には、
`ブラシレスDCモータ30Aに作用する負荷の増大に比
`例して増加するトルク電流Iqを取り込んで、次式に基
`づき磁束電流Id目標値を減少させる。なお、下記式に
`おいて、kは正の定数である。
`【0039】磁束電流Id目標値=−k×Iq2
`この磁束電流Id目標値の減少により、後述の如く電流
`制御部40が出力する磁束電圧Vdが低下し、2相/3
`相座標変換部41が出力する電圧指令Vu、Vv、Vw
`の位相が進んで、負荷の増大により遅れた当該電圧指令
`Vu、Vv、Vwの位相が復元される。
`【0040】電流制御部40は、速度制御部38により
`生成されたトルク電流Iq目標値と実際のトルク電流I
`qとの偏差に基づきPI制御を実行して、トルク電圧V
`q(Vq軸電圧)を算出し、更に、位相制御部39によ
`り生成された磁束電流Id目標値と実際の磁束電流Id
`目標値との偏差に基づきPI制御を実行して、磁束電圧
`Vd(Vd軸電圧)を算出する。
`【0041】2相/3相座標変換部41は、電流制御部
`40にて算出された磁束電圧Vd及びトルク電圧Vqを
`三相交流の座標系に変換して、前述のパルス変調された
`正弦波の電圧指令Vu、Vv、Vwを算出し、これらの
`電圧指令Vu、Vv、Vwが3相PWMインバータ31
`のスイッチング素子(不図示)へ出力されて、電圧がパ
`ルス幅変調を受けた擬似正弦波となる三相交流電力が、
`3相PWMインバータ31からブラシレスDCモータ3
`0Aへ出力される(通常制御)。
`【0042】誘起電圧検出部42は、ブラシレスモータ
`30Aのロータが回転することにより発生した誘起電圧
`(VGu、VGv、VGw)を検出する。
`【0043】次にブラシレスDCモータ駆動装置50の
`始動時制御について説明する。
`
`特開2003−348885
`8
`【0044】まず、ブラシレスDCモータ駆動装置50
`の制御装置34は、オペレータの操作あるいはあらかじ
`めなされたプログラムに基づいて電動機運転指令がなさ
`れたか否かを判別する(ステップS1)。
`【0045】ステップS1の判別において、電動機運転
`指令がなされていない場合には(ステップS;No
`1)、処理を図示しないメイン処理に移行する。
`【0046】ステップS1の判別において、電動機運転
`指令がなされた場合には(ステップS1;Yes)、誘
`起電圧検出部42がブラシレスモータ30Aのロータが
`回転することにより発生した誘起電圧(VGu、VGv、V
`Gw)を検出する(ステップS2)。そして、制御装置3
`4は、誘起電圧に基づいて、ブラシレスモータ30Aの
`ロータの回転数を検出する。すなわち、図5に示すよう
`な、あらかじめ記憶していた誘起電圧と回転数との関係
`に基づいて、回転数を検出する。
`【0047】次に制御装置34は、ブラシレスモータ3
`0Aのロータが停止している(あるいは停止していると
`見倣される状態)か否かを判別する(ステップS3)。
`ここで、ブラシレスモータ30Aのロータが停止してい
`るあるいは停止していると見倣される状態にあるとは、
`図5にすように、検出した誘起電圧が所定の誘起電圧V
`G1未満である場合である。
`【0048】ステップS3の判別において、ブラシレス
`モータ30Aのロータが停止していない場合には(ステ
`ップS3;No)、ロータの回転数が所定回転数X以上
`であるか否かを判別する、すなわち、図5に示すよう
`に、検出した誘起電圧が所定の誘起電圧VG2以上であ
`るか否かを判別する(ステップS5)。
`【0049】ステップS5の判別において、ロータの回
`転数が所定回転数X以上である、すなわち、検出した誘
`起電圧が所定の誘起電圧VG2以上である場合には、ロ
`ータを所定の位置に移行させるロータ位置決め処理ある
`いは誘起電圧VGu、VGv、VGwの位相を検出することに
`より、ロータが逆回転していると判別される場合には、
`逆方向(正回転方向)に回転制御を行うなどによる電動
`機停止処理を行う(ステップS6)。そして、処理を再
`びステップS1に移行し同様の処理を行う。
`【0050】ステップS5の判別において、ロータの回
`転数が所定回転数X未満である、すなわち、検出した誘
`起電圧が誘起電圧VG1以上かつ誘起電圧VG2未満で
`ある場合には、当該回転は一時的なものであり、待機す
`れば回転が停止すると考えられるので、待機状態となる
`(ステップS7)。そして、処理を再びステップS1に
`移行し同様の処理を行う。
`【0051】ステップS3の判別において、ブラシレス
`モータ30Aのロータが停止しているあるいは停止して
`いると見倣される状態にある場合には、電動機始動処理
`を行う(ステップS4)。
`【0052】ここで、電動機始動処理について図5を参
`
`(5)
`
`10
`
`20
`
`30
`
`40
`
`50
`
`−5−
`
`

`
`9
`
`照して説明する。
`【0053】モータのu相方向を0[゜]と仮定する
`と、回転方向に所定角度範囲(具体的には、270
`[゜]〜360[゜])内にロータが位置するときにロ
`ータに正トルクが得られ、正回転方向に回転しやすいと
`いう傾向があった。
`【0054】そこで制御装置34は、ロータを所定の位
`置(本実施形態では300[゜]付近)に移動させるべ
`くロータ位置決め処理を行う(ステップS11)。
`【0055】ここで、ロータの所定の位置を所定角度範
`囲内の所定角度=300[゜]付近とした理由について
`説明する。
`【0056】基本的には、ロータの位置を、ブラシレス
`DCモータ30A(永久磁石型同期モータ)の始動時に
`前記ロータを正回転方向に回転させるための正トルクを
`得られる確率が高い所定角度範囲に移行させる(初期位
`置移行過程)のが好ましい。
`【0057】この所定角度範囲としては、ブラシレスD
`Cモータ30Aに供給される三相交流電流をロータの回
`転座標系に変換した場合の磁束電流が減少範囲、かつ、
`トルク電流が増加する範囲とするのが好ましい。さらに
`は、所定角度範囲内の中心角度近傍の角度であって、中
`心角度より前記トルク電流の増加率の大きな所定角度を
`目標ロータ位置とするのがより好ましい。
`【0058】これらの条件を満たす角度範囲としては、
`図4のトルクとロータの位置との関係を実測した結果、
`本実施形態の場合、所定角度範囲は、270[゜]〜3
`60[゜]となった。さらにこの所定角度範囲内の中心
`角度は、315[゜]であり、この中心角度近傍の角度
`であって、中心角度=315[゜]よりトルク電流の増
`加率の大きな所定角度を実際に求めた結果、300
`[゜]付近を目標ロータ位置とするのが最も良い結果が
`得られた。
`【0059】なお、この目標ロータ位置は、ブラシレス
`DCモータ30Aの構成により変化するものであり、実
`際に使用するブラシレスDCモータ30Aの構成に基づ
`いて適宜定める必要がある。
`【0060】次に制御装置34は、ロータ位置決め処理
`を開始してからロータが所定の位置に移動したであろう
`と考えられる所定時間を経過したか否かを判別する(ス
`テップS12)。
`【0061】ステップS12の判別において、未だ所定
`時間を経過していない場合には(ステップS12;N
`o)、ロータ位置決め処理を継続する(ステップS1
`1)。
`【0062】ステップS12の判別において、既に所定
`時間を経過した場合には、制御装置34は、磁束電流I
`dを0とし、トルク電流Iqを単調増加させるべく、電
`流制御部40により電圧Vd=0[V]とし、電圧Vq
`を単調増加させ、徐々にトルクを増加させる。このと
`
`特開2003−348885
`10
`10
`き、ロータ速度・位置推定部37の出力する推定した回
`転速度(現在速度)は考慮しない。
`【0063】すなわち、電流制御部40は、所定のトル
`ク電流Iqの目標値に対応する電圧Vqを、所定の一次
`式に基づいて電圧が単調増加するように生成する。な
`お、単調増加し続けるといずれ過電流状態となってしま
`うので、単調増加期間を所定期間に限っている。
`【0064】次に制御装置34は、ロータが正回転した
`か否かを判別する(ステップS14)。
`【0065】ステップS14の判別において、ロータが
`正回転していないと判別された場合には(ステップS1
`4;No)、ブラシレスDCモータ30Aの運転を停止
`する処理を行い(ステップS20)、ブラシレスDCモ
`ータ30Aが完全に運転停止した状態で、再びロータ位
`置決め処理を実行し(ステップS11)、以下同様の処
`理を繰り返す。
`【0066】ステップS14の判別において、ロータが
`正回転していると判別された場合には(ステップS1
`4;Yes)、電圧Vqの電圧を単調増加させ始めてか
`らあらかじめ定めた所定時間(上述の例の場合、3秒)
`が経過したか否かを判別する(ステップS15)。
`【0067】ステップS15の判別において、電圧Vq
`の電圧を単調増加させ始めてから所定時間が経過してい
`ない場合には(ステップS15;No)、処理を再びス
`テップS13に移行し、電圧Vqの電圧の単調増加を継
`続する。
`【0068】ステップS15の判別において、電圧Vq
`の電圧を単調増加させ始めてから所定時間が経過した場
`合には(ステップS15;Yes)、上述した通常制御
`がなされる(ステップS16)。
`【0069】次に制御装置34は、ロータが正回転して
`いるか否かを判別する(ステップS17)。
`【0070】ステップS17の判別において、ロータが
`正回転していないと判別された場合には(ステップS1
`7;No)、ブラシレスDCモータ30Aの運転を停止
`する処理を行い(ステップS20)、ブラシレスDCモ
`ータ30Aが完全に運転停止した状態で、再びロータ位
`置決め処理を実行し(ステップS11)、以下同様の処
`理を繰り返す。
`【0071】一方、ステップS17の判別において、ロ
`ータが正回転していると判別された場合には(ステップ
`S17;Yes)、制御装置34は、オペレータあるい
`は異常検出センサなどによる停止処理命令がなされたか
`否かを判別する(ステップS18)。
`【0072】ステップS18の判別において、未だオペ
`レータあるいは異常検出センサなどによる停止処理命令
`がなされていない場合には(ステップS18;No)、
`再び処理をステップS16に移行し、以下同様の処理を
`繰り返す。
`【0073】ステップS18の判別において、オペレー
`
`(6)
`
`10
`10
`
`20
`20
`
`30
`30
`
`40
`40
`
`50
`50
`
`−6−
`
`

`
`1]
`11
`タあるいは異常検出センサなどによる停止処理命令がな
`された場合には(ステップS18;Yes)、ブラシレ
`スDCモータ30Aの運転を停止する運転停止処理を行
`い(ステップS20)、処理を終了する。
`【0074】以上の説明のように、本実施形態によれ
`ば、ブラシレスDCモータ30Aの始動時の動作状態
`(回転方向、回転速度など)を把握することができ、動
`作状態に応じた制御を行うことで、最適な始動制御を行
`い、確実にブラシレスDCモータ30Aの始動を行うこ
`とができる。ひいては、確実にファン20あるいはファ
`ン23の始動を行うことができる。
`【0075】以上の説明においては、空気調和装置10
`のファンを始動する場合について説明したが、他の機器
`において、永久磁石型同期モータあるいは永久磁石型同
`期モータにより駆動される被駆動体の動作状態を検出す
`る場合に適用することも可能である。
`【0076】以上の説明においては、ブラシレスDCモ
`ータの誘起電圧を検出して当該ブラシレスDCモータの
`動作状態を検出していたが、ブラシレスDCモータの誘
`起電圧を抵抗素子などの電圧/電流変換回路を介して電
`流に変換し、当該電流に基づいてブラシレスDCモータ
`の動作状態を検出するように構成することも可能であ
`る。
`【0077】
`【発明の効果】本発明によれば、ホールICなどのセン
`サを設けることなく、始動時の永久磁石型同期モータの
`動作状態を把握でき、ひいては、永久磁石型同期モータ
`により駆動される被駆動体(例えば、ファン、歯車、プ
`ーリー、クランクなど)の始動時の動作状態を把握で
`き、確実に始動制御を行える。
`
`(7)
`
`特開2003−348885
`12
`12
`
`【図面の簡単な説明】
`【図1】実施形態の正弦波駆動方式の永久磁石型同期モ
`ータ(ブラシレスDCモータ)により駆動される圧縮機
`を備えた空気調和装置を示す冷媒回路図である。
`【図2】実施形態のブラシレスDCモータの駆動装置の
`ブロック図である。
`【図3】実施形態のブラシレスDCモータの駆動装置の
`始動時の動作状態検出処理フローチャートである。
`【図4】実施形態のブラシレスDCモータのトルクと、
`磁束電流Idおよびトルク電流Iqとの関係を説明する
`図である。
`【図5】実施形態のブラシレスDCモータの駆動装置の
`概要処理フローチャートである。
`【符号の説明】
`30A、30B ブラシレスDCモータ(永久磁石型同
`期モータ)
`31 3相PWMインバータ
`34 制御装置
`36 3相/2相座標変換部
`37 ロータ速度・位置推定部
`38 速度制御部
`39 位相制御部
`40 電流制御部
`41 2相/3相座標変換部
`50 ブラシレスDCモータ駆動装置(制御装置)
`Iu、Iv 交流電流
`Id 磁束電流
`Iq トルク電流
`Vu、Vv、Vw 電圧指令
`
`10
`10
`
`20
`20
`
`30
`30
`
`【図1】
`
`【図4】
`
`−7−
`
`

`
`(8)
`
`特開2003−348885
`
`【図2】
`
`【図5】
`
`【図3】
`
`
`
`─────────────────────────────────────────────────────
`フロントページの続き
`
`(72)発明者 山上 嘉也
` 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調
` 株式会社内
`(72)発明者 吉田 浩
` 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調
` 株式会社内
`
`Fターム(参考) 3L060 AA02 CC10 DD01 EE05 EE06
` 5H560 AA02 BB04 BB12 DA13 DB13
` DC12 EB01 EC01 GG04 HA09
` HC03 RR10
` 5H576 AA10 BB06 CC05 DD07 EE01
` EE11 FF01 GG04 HA01 HB01
` JJ03 JJ04 KK06 LL16 LL22
` LL25
`
`−8−

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