throbber
(19)日本国特許庁(JP)
`
`(12)公開特許公報(A)
`
`(11)特許出願公開番号
`
`特開平8−220118
`
`(43)公開日 平成8年(1996)8月30日
`
`6
`
`(51)Int.Cl. 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
` G01P 1/07 G01P 1/07 Z
` B60K 31/00 B60K 31/00 Z
` G01D 7/00 G01D 7/00 K
` G01P 1/10 G01P 1/10 Z
`
`(21)出願番号 特願平7−25192
`
`(22)出願日 平成7年(1995)2月14日
`
`審査請求 未請求 請求項の数9 OL (全10頁)
`
`(71)出願人 000006895
` 矢崎総業株式会社
` 東京都港区三田1丁目4番28号
`(72)発明者 三浦 邦彦
` 静岡県島田市横井1−7−1 矢崎計器株
` 式会社内
`(72)発明者 北村 則夫
` 静岡県島田市横井1−7−1 矢崎計器株
` 式会社内
`(74)代理人 弁理士 瀧野 秀雄 (外1名)
`
`(54)【発明の名称】定速走行装置の設定速度表示器を備える車両表示器
`
`(57)【要約】
`【目的】 定速走行装置による定速走行時のみ設定速度
`認識表示するようにした設定速度認識表示器を備える車
`両表示器を提供することを目的とする。
`【構成】 ケース10に収納されたハーフミラー17の
`後方にスピードメータ11が配置され、ハーフミラー1
`7の上方に定速走行装置による定速走行時の設定速度を
`表示する設定速度表示板15を備え、スピードメータ1
`1の文字盤14の目盛り14a及び指針12がハーフミ
`ラー17を透過して視認され、定速設定時に設定速度表
`示がハーフミラー17で反射して文字盤14の目盛り1
`4a位置に重畳されて車両情報を表示する車両表示器で
`ある。
`
`Subaru of America, Inc., et al.
`Ex. 1005 p. 1
`
`

`

`1
`
`【特許請求の範囲】
`【請求項1】 定速走行装置の設定速度表示器を備える
`車両表示器に於いて、
`前記定速走行装置によって設定された設定速度をスピー
`ドメータの文字盤の目盛り位置に表示することを特徴と
`する定速走行装置の設定速度表示器を備える車両表示
`器。
`【請求項2】 定速走行装置の設定速度表示器を備える
`車両表示器に於いて、
`走行速度を表示するスピードメータと、
`前記定速走行装置によって設定された設定速度を前記ス
`ピードメータの文字盤の目盛り位置に表示する表示手段
`と、
`を備えることを特徴とする定速走行装置の設定速度表示
`器を備える車両表示器。
`【請求項3】 定速走行装置の設定速度表示器を備える
`車両表示器に於いて、
`ケース内に収納したハーフミラーと、
`前記ハーフミラーの背後に配置した目盛盤と指針を有す
`るスピードメータと、
`前記ハーフミラーの上方に配置した設定速度表示板とを
`備え、
`前記ハーフミラーから透過して表示される前記スピード
`メータの目盛盤の目盛り表示位置に、前記設定速度表示
`板から放射される設定速度表示光を前記ハーフミラーで
`反射させて重畳することを特徴とする定速走行装置の設
`定速度表示器を備える車両表示器。
`【請求項4】 定速走行装置の設定速度表示器を備える
`車両表示器に於いて、
`ケース内に収納したハーフミラーと、
`前記ハーフミラーの背後に配置した定速走行時の設定速
`度を表示する表示光を放射する設定速度表示板と、
`前記ハーフミラーの上方に配置した目盛盤と指針を有す
`るスピードメータとを備え、
`前記ハーフミラーで反射した前記スピードメータの目盛
`盤の目盛り表示位置に、前記設定速度表示板から放射さ
`れる設定速度表示を重畳することを特徴とする定速走行
`装置の設定速度表示器を備える車両表示器。
`【請求項5】 前記設定速度表示板の表示が発光ダイオ
`ードによることを特徴とする請求項3又は4に記載の定
`速走行装置の設定速度表示器を備える車両表示器。
`【請求項6】 定速走行装置の設定速度表示器を備える
`車両表示器に於いて、
`前記定速走行装置による定速走行時の設定速度を指示す
`る第1の指針と、
`スピードメータの目盛りを指示する第2の指針と、
`定速走行時に前記スピードメータの目盛りに前記第1の
`指針を投影して設定速度を表示する表示手段と、
`を備えることを特徴とする定速走行装置の設定速度表示
`器を備える車両表示器。
`
`( 2 )
`
`特開平8−220118
`2
`【請求項7】 定速走行装置の設定速度表示器を備える
`車両表示器に於いて、
`ケース内に収納したハーフミラーと、
`前記ハーフミラーの背後に設けられた目盛盤と第1の指
`針を有するスピードメータと、
`前記ハーフミラーの上方に設けられた前記定速走行装置
`による定速走行時の設定速度を指示する第2の指針と、
`前記ハーフミラーを透過する前記スピードメータの目盛
`盤の目盛り表示光に、定速走行時に前記第2の指針の表
`10 示光を前記ハーフミラーで反射させて重畳する表示手段
`10
`と、
`を備えることを特徴とする定速走行装置の設定速度表示
`器を備える車両表示器。
`【請求項8】 定速走行装置の設定速度表示器を備える
`車両表示器に於いて、
`ケース内に収納したハーフミラーと、
`前記ハーフミラーの上方に設けられたスピードメータの
`目盛りを指示する第1の指針と、
`前記ハーフミラーの背後に設けられた前記定速走行装置
`20 による定速走行時の設定速度を指示する第2の指針と、
`20
`前記ハーフミラーを透過する前記第2の指針の表示光に
`前記定速走行装置によって定速走行時の設定速度を表示
`する前記第1の指針の表示光を前記ハーフミラーで反射
`させて重畳する表示手段と、
`を備えることを特徴とする定速走行装置の設定速度表示
`器を備える車両表示器。
`【請求項9】 前記第1と第2の指針及び前記スピード
`メータの文字盤の目盛りが光透過型であることを特徴す
`る請求項7または8に記載の定速走行装置の設定速度表
`30 示器を備える車両表示器。
`30
`【発明の詳細な説明】
`【0001】
`【産業上の利用分野】本発明は、定速走行装置の設定速
`度表示器に関し、詳しくは、スピードメータの目盛りに
`定速走行時における設定車速を表示する設定速度表示器
`に係るものである。
`【0002】
`【従来の技術】高速道路等をアクセル操作やブレーキ操
`作を行うことなく長時間走行する、所謂、オートドライ
`40 ブには、車両速度を一定に制御する定速走行装置(クロ
`40
`ーズコントロール)が実装される車種がある。定速走行
`の設定は、車両の走行速度が予め設定されている低速リ
`ミットから高速リミットの範囲内にある場合に可能であ
`り、定速走行をセットすると、定速走行セット時の車速
`を記憶してその車速を維持するようにスロットル開度を
`調整して車両を定速制御するものである。従来、このよ
`うな定速走行装置を備える車両では、スピードメータに
`加えて定速走行セット時の車速を表示する設定速度表示
`器を備えている。
`50 【0003】図10は、実開平4−102059号に開
`50
`
`Subaru of America, Inc., et al.
`Ex. 1005 p. 2
`
`

`

`3
`示された定速走行を表示する設定速度表示器を示してい
`る。同図において、1はコビネーションメータの一部を
`示し、スピードメータ2が組み込まれている。スピード
`メータ2の目盛り2aの外周の見返し板4には5Km刻
`みで発光ダイオード(LED)等からなるインジケータ
`5がドット状に配置されて設定速度表示器3を形成して
`いる。
`【0004】この設定速度表示器について説明すると、
`先ず、定速走行が設定されると、その時点の車速がCP
`U(中央制御装置)で演算されて車速データがメモリ
`(RAM)に記憶される。メモリに記憶された車速デー
`タを読み出して、設定速度表示器のインジケータを点灯
`させて設定速度を表示する。また、この車速データに基
`づいてスロット開度を制御して車速を設定速度に維持す
`る。一方、スピードメータは実車速を表示する。
`【0005】
`【発明が解決しようとする課題】上記設定速度表示器で
`は、図10に示すように、設定速度表示器3がスピード
`メータ2とは別に見返し板4にLEDによるドット状の
`インジケータ5が設けられている。しかし、従来の構成
`では分解能を高める為に1Km/h刻みにインジケータ
`5を設けるのは困難である。また、設定速度表示器は、
`通常の運転時には不要な計器であり、設定速度表示器が
`スピードメータの目盛りの周囲に存在するために、通常
`の走行時はインジケータが目障りとなる欠点がある。ま
`た、スピードメータの目盛りの周囲にドット状に設定速
`度表示器が存在する為に、意匠としても美観に優れたも
`のではなく、不快に感じる場合もあり意匠的にも改善の
`余地があった。更に、設定速度表示器がスピードメータ
`の目盛りの周囲に存在するために、運転時にスピードメ
`ータの目盛りと設定速度表示器の設定速度を確認する為
`には、視線を移動してスピードメータの目盛りで読まね
`ばならない煩わしさがある。
`【0006】本発明は、上述のような欠点に鑑みなされ
`たものであり、定速走行装置による定速走行時のみ設定
`速度表示するようにした設定速度表示器を備える車両表
`示器を提供することを目的とする。また、本発明の他の
`目的は、定速走行時の表示の分解能が向上する設定速度
`表示器を備える車両表示器を提供するにある。
`【0007】
`【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
`め、第1の発明は、定速走行装置の設定速度表示器を備
`える車両表示器に於いて、前記定速走行装置によって設
`定された設定速度をスピードメータの文字盤の目盛り位
`置に表示することを特徴とするものである。
`【0008】また、第2の発明は、定速走行装置の設定
`速度表示器を備える車両表示器に於いて、走行速度を表
`示するスピードメータと、前記定速走行装置によって設
`定された設定速度を前記スピードメータの文字盤の目盛
`り位置に表示する表示手段と、を備えることを特徴とす
`
`( 3 )
`
`特開平8−220118
`4
`
`るものである。
`【0009】また、第3の発明は、定速走行装置の設定
`速度表示器を備える車両表示器に於いて、ケース内に収
`納したハーフミラーと、前記ハーフミラーの背後に配置
`した目盛盤と指針を有するスピードメータと、前記ハー
`フミラーの上方に配置した設定速度表示板とを備え、前
`記ハーフミラーから透過して表示される前記スピードメ
`ータの目盛盤の目盛り表示位置に、前記設定速度表示板
`から放射される設定速度表示光を前記ハーフミラーで反
`10 射させて重畳することを特徴とするものである。
`10
`【0010】また、第4の発明は、定速走行装置の設定
`速度表示器を備える車両表示器に於いて、ケース内に収
`納したハーフミラーと、前記ハーフミラーの背後に配置
`した定速走行時の設定速度を表示する表示光を放射する
`設定速度表示板と、前記ハーフミラーの上方に配置した
`目盛盤と指針を有するスピードメータとを備え、前記ハ
`ーフミラーで反射した前記スピードメータの目盛盤の目
`盛り表示位置に、前記設定速度表示板から放射される設
`定速度表示を重畳することを特徴とするものである。ま
`20 た、第5の発明は、前記設定速度表示板の表示が発光ダ
`20
`イオードによることを特徴とする前記第3又は第4の定
`速走行装置の設定速度表示器を備える車両表示器であ
`る。
`【0011】また、第6の発明は、定速走行装置の設定
`速度表示器を備える車両表示器に於いて、前記定速走行
`装置による定速走行時の設定速度を指示する第1の指針
`と、スピードメータの目盛りを指示する第2の指針と、
`定速走行時に前記スピードメータの目盛りに前記第1の
`指針を投影して設定速度を表示する表示手段と、を備え
`30 ることを特徴とするものである。また、第7の発明は、
`30
`定速走行装置の設定速度表示器を備える車両表示器に於
`いて、ケース内に収納したハーフミラーと、前記ハーフ
`ミラーの背後に設けられた目盛盤と第1の指針を有する
`スピードメータと、前記ハーフミラーの上方に設けられ
`た前記定速走行装置による定速走行時の設定速度を指示
`する第2の指針と、前記ハーフミラーを透過する前記ス
`ピードメータの目盛盤の目盛り表示光に、定速走行時に
`前記第2の指針の表示光を前記ハーフミラーで反射させ
`て重畳する表示手段と、を備えることを特徴とするもの
`40 である。
`40
`【0012】また、第8の発明は、定速走行装置の設定
`速度表示器を備える車両表示器に於いて、ケース内に収
`納したハーフミラーと、前記ハーフミラーの上方に設け
`られたスピードメータの目盛りを指示する第1の指針
`と、前記ハーフミラーの背後に設けられた前記定速走行
`装置による定速走行時の設定速度を指示する第2の指針
`と、前記ハーフミラーを透過する前記第2の指針の表示
`光に前記定速走行装置によって定速走行時の設定速度を
`表示する前記第1の指針の表示光を前記ハーフミラーで
`50 反射させて重畳する表示手段と、を備えることを特徴と
`50
`
`Subaru of America, Inc., et al.
`Ex. 1005 p. 3
`
`

`

`5
`するものである。また、第9の発明は、第7または第8
`の発明に於いて、第1と第2の指針及びスピードメータ
`の文字盤の目盛りが光透過型であることを特徴する定速
`走行装置の設定速度表示器を備える車両表示器である。
`【0013】
`【作用】本発明は、定速走行装置の設定速度表示器を備
`える車両表示器であって、スピードメータの目盛りの位
`置に設定速度表示するか、またはスピードメータの目盛
`りを指針で指示して設定速度表示するようにしたもので
`あり、スピードメータの指示と設定速度表示が同一文字
`盤内に指示されるので、実車速と設定車速の確認におけ
`る視線の移動を少なくすることができる。また、本発明
`は、スピードメータによる表示に定速走行装置で設定し
`た設定速度表示を重ね合わせて表示するものであり、定
`速走行設定時のみ設定速度表示させることができる車両
`用表示器である。また、本発明は、ハーフミラーを用い
`て光の制御によって表示を行うものであり、光透過型の
`指針と目盛りを備えるスピードメータと、設定速度を指
`示する光透過型の指針または発光ダイオードを組み込ん
`だ設定速度表示器の発光によって、定速走行装置によっ
`て設定された設定速度表示を、スピードメータの文字盤
`の目盛りに重畳させて表示し、必要な情報のみを運転者
`に提供するようにした車両表示器である。
`【0014】
`【実施例】本発明に係る定速走行装置の設定速度表示器
`を備える車両表示器の実施例について図面を参照して説
`明する。図1(a)は、本発明の一実施例を示す断面図
`である。同図に於いて、10はケース、11はスピード
`メータ、12は指針、13aは指針12を発光させるた
`めの照明、14は文字盤、13bは文字盤14の目盛り
`14aを発光させるための照明、15は定速走行装置に
`よって設定された設定速度を表示する設定速度表示板、
`16は表示板15を発光させるための照明、17はハー
`フミラー、18はカバーガラスである。スピードメータ
`11はハーフミラー17の後方に配置されており、その
`文字盤14と指針12の意匠が図2(a)に示されてい
`る。文字盤14は遮光性樹脂などで形成され、目盛り1
`4aは光透過性の樹脂で形成される。指針12は光透過
`性の樹脂で形成され、指針12及び目盛り14aの背後
`には照明14a,14bが設けられている。イグニッシ
`ョンスイッチをオンとすると照明14a,14bが点灯
`し、光透過性の樹脂からなる指針12及び目盛り14a
`は光が透過して光り、その表示意匠がハーフミラー17
`を透過して表示される。
`【0015】一方、ハーフミラー17の上方には、定速
`走行装置によって設定された車速を表示する設定速度表
`示板15が設けられている。定速走行装置で車速が設定
`されると、車速設定速度表示板15の照明手段16によ
`って設定速度が表示され、その表示光がハーフミラー1
`7で反射され、スピードメータ11の文字盤14の目盛
`
`( 4 )
`
`特開平8−220118
`6
`り部分に重畳される。照明手段16の一例とし、設定速
`度表示板15の他の実施例が図2(b),(c)に示さ
`れている。図2(b)は設定速度表示板15の表示意匠
`を示し、光を発光する目盛り15aが設けられている。
`この表示意匠はハーフミラー17で反射してスピードメ
`ータ11の目盛り14aに重畳されて運転者の視点に入
`射される。設定速度表示板15の表示意匠の目盛り15
`pは設定速度が140Kmを指示した状態を示してい
`る。表示意匠は左右反転した意匠となっている。
`10 【0016】設定速度表示板15の目盛り15aは定速
`10
`走行装置によって設定された車速を表示するための目盛
`りであり、図2(a)に示したスピードメータの目盛り
`14aに対応する位置に重畳されるように配置されてい
`る。目盛り15aは一例としプリント基板に発光ダイオ
`ードの矩形状のチップを配列して形成する。また、目盛
`り15aに用いられる発光ダイオードは、スピードメー
`タの目盛り14aとは異なった表示色とし、目盛り15
`aに用いられる発光ダイオードは赤色や緑色を発光する
`発光ダイオードを用いるとよい。図2(c)に示すよう
`20 に、発光ダイオードからなるチップを隙間なく配列して
`20
`目盛り15aを形成してもよい。設定速度表示の目盛り
`15aは、低速リミット40Kmから高速リミット(1
`00Km〜140km)の範囲に、例えば、1Km刻み
`で形成する。なお、0Km〜140kmの範囲を指示で
`きるように目盛り15aを配列してもよい。このように
`チップ状の発光ダイオードを配列することで、1Km刻
`みで目盛り15aを形成することができるので、設定速
`度の指示の分解能を高めることができる。
`【0017】この実施例では、通常の運転時、スピード
`30 メータ11の指針12及び文字板14の目盛り14aか
`30
`ら透過する光はハーフミラー17を透過して運転者はそ
`の透過光を車両情報として視認する。定速走行装置で設
`定速度を設定すると、設定速度表示板15の表示意匠は
`照明が点灯して或いは発光し、設定速度表示光がハーフ
`ミラー17で反射されてスピードメータ11の表示に重
`畳させる。運転者は、この重畳された表示意匠を車両情
`報として視認する。無論、照明手段16としては、公知
`の方法であるゾーン表示方式による表示であってもよい
`が、その場合でも、スピードメータ11の目盛り14a
`40 に対応する位置にゾーン表示を重畳するように指示す
`40
`る。例えば、5Km刻みにゾーン表示できるようにラン
`プを配列したり、発光ダイオードによれば1Km刻みに
`ゾーン表示させるように配列することも可能である。
`【0018】図1(b)は、本発明の他の実施例を示し
`ている。同図の実施例では、ハーフミラー17の後方に
`設定速度表示板15が設けられ、ハーフミラー17の上
`方にスピードメータ11が設けられている。図1(a)
`の実施例と配置が異なっている。なお、スピードメータ
`11の文字盤14はハーフミラー17で反射させるため
`50 に左右反転した意匠とする。この実施例では、通常の運
`50
`
`Subaru of America, Inc., et al.
`Ex. 1005 p. 4
`
`

`

`7
`転時、スピードメータ11の指針12及び文字板14の
`目盛り14aから透過する光はハーフミラー17で反射
`させて運転者にその反射光を車両情報として視認する。
`設定速度表示板15の表示意匠は定速走行装置で設定速
`度を設定した場合に照明を点灯させて、設定速度表示光
`をハーフミラー17を透過させてスピードメータ11の
`表示に重畳させる。運転者は、この重畳された表示意匠
`を車両情報として視認する。
`【0019】次に、図3及び図5に基づいて、本発明の
`実施例の動作について説明する。図3は、本発明に係る
`定速走行装置の設定速度表示器を備える車両表示器を制
`御するためのブロック図を示す。図3に於いて、19は
`車速を一定に保つための燃料の供給量を制御するスロッ
`トルバルブアクチュエータ、20は図示しない記憶装置
`(ROMやRAM)を有し、予め格納されたプログラム
`に従って動作するCPU(中央制御装置)である。この
`CPU20の入力ポートには、エンジンの始動・停止を
`制御するためのスイッチであるイグニッションSW2
`1、車両のエンジンの回転数によって車速に応じたパル
`スを発生するスピードセンサ22、定速走行のオン・オ
`フを行うための定速走行設定SW23、定速走行の設定
`速度を変更するたその設定速度変更SW、ブレーキ操作
`が行われたことを判断するブレーキSW25、及び一時
`的に定速走行が解除され、再度定速走行に入るためのレ
`ジュームSWが接続されている。
`【0020】CPU20の出力ポートには、エンジンの
`スロットルバルブを駆動するスロットルバルブアクチュ
`エータ19と設定速度表示器15が接続されている。
`【0021】以上の構成を参照して定速走行装置により
`制御される車両表示器について図4と図5のフローチャ
`ートに基づいて説明する。イグニッションSW21をオ
`ンとするエンジンが始動し、CPU20に電源が投入さ
`れる。車両の走行速度が低速リミットと高速リミット内
`に存在するものとし、ステップS1で定速走行フラグが
`オン状態であるか否かを判断する。定速走行状態が設定
`されていないと判断した場合(NO)は、ステップS2
`に進む。ステップS2において定速走行設定SW23が
`設定されると、ステップS3に進む。ステップS3で
`は、定速走行装置の定速走行設定SW23がオンとなっ
`た際に、その時の車両速度をCPU20で演算してその
`車速データを記憶装置(RAM)に記憶する。続いて、
`ステップS4において定速走行フラグをオンとしてステ
`ップS5に進み、記憶装置に記憶された車速データを読
`み出して図2(b)に示した設定速度表示板15の発光
`ダイオードからなる所定の目盛り15aを点灯させる。
`無論、ステップS1において、定速走行フラグがオン状
`態である場合(YES)は、ステップS6以下のステッ
`プに進む。
`【0022】所定の車速で車両が走行しており、ステッ
`プS6において、キャンセルSW27がオンであるか否
`
`( 5 )
`
`特開平8−220118
`8
`かが判断され、オン(YES)であればステップS7に
`進み、オフ(NO)であればステップS9に進む。ステ
`ップS7では設定速度に対応した発光ダイオードによる
`目盛り15aを消灯して、ステップS8に進み、定速走
`行フラグをオフとする。ステップS9ではレジュームS
`W26がオンである否かが判定される。すなわち、再び
`定速走行を行う指令があったか否かを判断する。ステッ
`プS9において、YESであれば、ステップS10に進
`み、NOであればステップS12に進む。
`10 【0023】ステップS10では定速走行フラグをオン
`10
`としてステップS11に進み、その時の車速を上記と同
`様な方法で設定速度に対応した発光ダイオードによる目
`盛り15aを点灯する。ステップS12では、定速走行
`フラグをオフとし、ステップS13に進む。ステップS
`13では定速走行変更SW24がオンしたか否かが判断
`され、YESの場合はステップS14に進む。ステップ
`S14では車両速度が上昇か下降かを判断して速度が上
`昇する場合はステップS15において速度メモリをイク
`リメントメントする。また、車速が下降している場合は
`20 ステップS16に進み、速度メモリをデイクリメントす
`20
`る。ステップS17ではその記憶装置に設定した車両速
`度データによって所定の車両速度のデータに応じて発光
`ダイオードからなる目盛りを点灯させる。
`【0024】尚、このフローチャートにはブレーキ操作
`についての説明は省略したが、ブレーキ操作がなされた
`場合にはその減速が一定値以上であれば、キャンセルS
`Wと同様な制御がなされる。そして、車両速度がリミッ
`タ限界を越えているか否かが判断される。リミッタ限界
`内であればステップS1から再び制御動作がなされる。
`30 【0025】図5のフローチャートは、設定速度表示板
`30
`15の発光ダイオードからなる目盛りの点灯を設定速度
`のみでなく設定速度まで目盛りまでを点灯する、所謂、
`設定速度表示器がゾーン表示する場合の制御フローであ
`り、他の制御ステップは上記と同様であるのでその説明
`は省略する。
`【0026】図6は、定速走行装置の設定速度表示器を
`備える車両表示器における設定速度表示板の発光ダイオ
`ード等の発光素子の点灯制御について説明する。イグニ
`ッションSW21がオンとなると、ステップS1に示す
`40 ようにスピードメータの実車速表示用及び文字盤用の照
`40
`明が点灯される。続いて、ステップS2に進み、 図4
`及び図5に示したステップS5,S11,S17からの
`発光素子の点灯命令信号によって設定速度表示板の発光
`ダイオード等が点灯して、ステップS4に示すように、
`実車速と定速走行を表示する。無論、発光ダイオードの
`消灯命令信号によって、スピードメータによる実車速表
`示のみとなる。
`【0027】次に、本発明の他の実施例について図7乃
`至図9に基づいて説明する。図7はケース10に収納さ
`50
`50 れたハーフミラー17の後方に設定速度表示指針30が
`
`Subaru of America, Inc., et al.
`Ex. 1005 p. 5
`
`

`

`9
`設けられ、ハーフミラー17の上方に実車速を表示する
`スピードメータ11が備えられている。スピードメータ
`11の表示意匠はハーフミラー17によって左右反転す
`るので反転した表示意匠とする。通常の走行状態では、
`ハーフミラー17の上方に位置するスピードメータ11
`の表示意匠がハーフミラー17で反射し、その反射光を
`走行速度を示す車両情報として表示される。定速走行装
`置によって車両速度が設定されると、設定速度表示指針
`30の照明32が点灯してその指針30が発光してハー
`フミラー17を透過してスピードメータ11の指針12
`と目盛り14aと重畳され、図9に示したように表示意
`匠となる。
`【0028】図8は、ケース10に収納されたハーフミ
`ラー17の後方に実車速を表示するスピードメータ11
`が設けられ、ハーフミラー17の上方に設定速度表示指
`針30が備えられている。通常の走行状態では、ハーフ
`ミラー17の後方に位置するスピードメータ11の表示
`意匠がハーフミラー17を透過して車両情報が表示さ
`れ、定速走行装置によって車両速度が設定されると、設
`定速度表示指針30の照明32が点灯してその指針30
`が発光してハーフミラー17で反射してスピードメータ
`11の指針12と目盛り14aと重畳され、図9に示し
`たように表示意匠となる。
`【0029】無論、図2に示すように、設定速度表示は
`発光ダイオードでもよく、他の発光手段、例えば、蛍光
`表示管によってもよいことは明らかである。更に、設定
`速度表示は光フアイバーを用いてその切断面を目盛り部
`分として発光させてもよい。
`【0030】
`【発明の効果】上述のように、本発明によれば、定速走
`行装置の設定速度表示器を備える車両表示器であって、
`スピードメータの目盛りの位置に設定速度表示するか、
`又はスピードメータの目盛りを指針で指示して設定速度
`表示するようにしたものであり、スピードメータの指示
`と設定速度表示が同一文字盤内に表示されるので、実車
`速と設定車速の確認における視線の移動を少なくするこ
`とができるので、運転時の安全性が高められる利点があ
`る。また、スピードメータによる表示に定速走行装置で
`設定した設定速度表示を重ね合わせるものであり、定速
`走行設定時のみ設定速度表示させることができるので、
`表示意匠の複雑差が解消され、極めて美観に優れ、運転
`感覚にも良好な結果を得られる利点がある。また、定速
`
`( 6 )
`
`特開平8−220118
`10
`走行から復帰(リジュームボタン操作)した時に何Km
`/hに復帰するかの認識が容易であり、安全性が高い車
`両表示器を提供できる。また、ハーフミラーを用いスピ
`ードメータと設定速度表示器を照明によって設定速度表
`示器をスピードメータの文字盤に重畳するようにして、
`必要な情報のみを運転者に提供するようにした車両表示
`器であるので、表示意匠の複雑差が解消され、極めて美
`観に優れ、運転感覚にも良好な結果を得られる利点があ
`る。
`10 【図面の簡単な説明】
`10
`【図1】(a)は本発明の一実施例を示す断面図、
`(b)は本発明の他の実施例を示す断面図である。
`【図2】(a)はスピードメータの表示意匠を示す平面
`図、(b),(c)は設定速度表示板の拡大図である。
`【図3】本実施例の定速走行装置の回路構成図である。
`【図4】本実施例の定速制御装置の動作を説明するため
`のフローチャートである。
`【図5】本実施例の定速制御装置の動作を説明するため
`の他のフローチャートである。
`20 【図6】本実施例の車両表示器の表示制御を説明するた
`20
`めのフローチャートである。
`【図7】本発明の他の実施例を説明するための断面図で
`ある。
`【図8】本発明の他の実施例を説明するための断面図で
`ある。
`【図9】図7及び図8の本実施例の表示意匠を示す図で
`ある。
`【図10】従来の設定速度表示器の表示意匠を示す平面
`図である。
`30 【符号の説明】
`30
`10 ケース
`11 スピードメータ
`12 指針
`13a,13b 照明
`14 文字盤
`14a 目盛り
`15 設定速度表示板
`16 照明手段
`17 ハーフミラー
`40 18 カバーガラス
`40
`30 設定速度表示指針
`
`Subaru of America, Inc., et al.
`Ex. 1005 p. 6
`
`

`

`( 7 )
`
`特開平8−220118
`
`【図1】
`
`【図2】
`
`【図3】
`
`【図6】
`
`Subaru of America, Inc., et al.
`Ex. 1005 p. 7
`
`

`

`( 8 )
`
`特開平8−220118
`
`【図4】
`
`Subaru of America, Inc., et al.
`Ex. 1005 p. 8
`
`

`

`( 9 )
`
`特開平8−220118
`
`【図5】
`
`Subaru of America, Inc., et al.
`Ex. 1005 p. 9
`
`

`

`( 10 )
`
`特開平8−220118
`
`【図7】
`
`【図8】
`
`【図9】
`
`【図10】
`
`Subaru of America, Inc., et al.
`Ex. 1005 p. 10
`
`

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