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`
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`
`EXHIBIT
`Petitioner — Kyocera
`
`PX 1012
`
`Kyocera PX 1 012_1
`
`
`
`1
`
`2
`
`(2)
`
`特開平5−244363
`
`10
`
`20
`
`制御及び信号処理手段により、動き読み及び動き書きす
`【特許請求の範囲】
`るように制御することを特徴とする文書通信システム。
`【請求項1】文書の画像を光電変換して画像情報として
`【請求項5】用紙と副走査手段との相対速度が一定速度
`読み取る読取手段と、前記画像情報を信号処理する信号
`に達してから主走査を開始し、制御手段の要求に応じて
`処理手段と、前記信号処理手段により処理された画像情
`中断または再開する制御シーケンスを有することを特徴
`報を記憶する蓄積手段と、通信相手との間で画像情報を
`とする請求項1記載の文書通信システム。
`送信または受信するための伝送手段と、前記伝送手段に
`【請求項6】用紙が動いている状態で主走査を行なうこ
`より画像情報及び制御に関する情報を、受信し前記蓄積
`とを特徴とする請求項1記載の文書通信システム。
`手段に記憶して前記信号処理手段により処理した後、前
`【請求項7】副走査の加速度に応じた主走査タイミング
`記画像情報を記録紙に記録する記録手段とからなる文書
`の時間遅延手段を備えたことを特徴とする請求項1記載
`通信システムにおいて、
`の文書通信システム。
`前記読取手段または前記記録手段は、文書または記録紙
`【請求項8】各走査線の副走査を重ねると送紙軌跡が重
`と副走査手段との相対移動開始点を検出する検出手段を
`なるようにステップモータを駆動することを特徴とする
`有し、前記検出された相対移動開始点に同期して主走査
`請求項1記載の文書通信システム。
`を開始することを特徴とする文書通信システム。
`【請求項9】副走査の加速及び減速を判定する手段と、
`【請求項2】文書の画像を光電変換して画像情報として
`加速及び減速判定結果に応じて走査速度を設定する手段
`読み取る読取手段と、前記画像情報を信号処理する信号
`と、走査速度に応じて走査タイミングを発生する手段
`処理手段と、前記信号処理手段により処理された画像情
`と、副走査が線形重ね合わせになるようにステップモー
`報を記憶する蓄積手段と、通信相手との間で画像情報を
`タを駆動する手段と、加速及び減速量に応じて主走査タ
`送信または受信するための伝送手段と、前記伝送手段に
`イミングを遅延する手段とを備え、副走査駆動後に主走
`より画像情報及び制御に関する情報を、受信し前記蓄積
`査制御することを特徴とする文書通信システム。
`手段に記憶して前記信号処理手段により処理した後、前
`【請求項10】光量蓄積型の読取センサを用いて原稿上
`記画像情報を記録紙に記録する記録手段とからなる文書
`の情報を読み取り、1走査分の副走査を不等間隔の複数
`通信システムにおいて、
`のパルスで駆動するステップモータ副走査手段と、電子
`前記読取手段または前記記録手段は、文書または記録紙
`走査デバイスによる主走査手段と、前記主走査手段の主
`と読み取り手段との副走査開始信号と、前記副走査開始
`走査タイミングを調整する手段とを備え、電子走査デバ
`信号の出力された後の主走査開始信号との間に所定時間
`イスと文書との相対的移動により、電子走査デバイスの
`を有することを特徴とする文書通信システム。
`走査した各走査線の走査面積が最大になるように主走査
`【請求項3】文書通信システムに動作の指示を入力する
`及び副走査のタイミングを調整する手段を有することを
`操作入力手段と、文書通信システムに関する情報を出力
`特徴とする請求項9記載の文書通信システム。
`する表示手段と、文書の画像を光電変換して画像情報と
`【請求項11】偶数のパルスで駆動するステップモータ
`して読み取る読取手段と、通信相手との間で画像情報及
`の偶数番目と奇数番目の持続時間を指定するレジスタを
`び制御に関する情報を送信または受信するための伝送手
`備え、前記レジスタから読み出された時間に基づいて、
`段と、前記画像情報を記憶する蓄積手段と、前記画像情
`ステップモータに対する一走査線の副走査開始タイミン
`報を信号処理する信号処理手段と、前記画像情報を記録
`グで起動されて実際に一走査分の主走査を開始するまで
`紙に記録する記録手段と、文書通信システムの画像情
`の時間を制御することを特徴とする請求項1記載の文書
`報,制御情報及びこれらのデータの流れを管理するデー
`通信システム。
`タフロー制御手段と、読取手段の読み取り手順を制御す
`【請求項12】光量Iが一定な光源を用いて定常状態で
`る読取制御手段と、記録手段の記録手順を制御する記録
`は一定速度で原稿上の情報を読み取る光量蓄積型の読取
`制御手段と、前記各手段との間を電気的に接続する接続
`手段において、
`手段とからなる文書通信システムにおいて、
`原稿の送紙速度Vに応じて次式の蓄積時間Tになるよう
`前記読み取り手段または前記記録手段は、文書または記
`に、読取前に蓄積時間Tと光量Lとを初期設定するとと
`録紙に対する副走査手段の相対的移動中に、副走査方向
`もに、量子化のためのアナログ/ディジタル変換回路の
`の加速度に応じて主走査を遅延させることを特徴とする
`閾値の基準電圧Vref に、この蓄積時間比に反比例する
`文書通信システム。
`電圧を加えることによって同じ反射率の原稿のアナログ
`【請求項4】操作手段,表示手段,読取手段,記録手
`/ディジタル変換値を一定にするように可変速読取制御
`段,蓄積手段,伝送手段,接続手段,制御手段,読取手
`することを特徴とする文書通信システム。
`段及び記録手段と接続手段及び制御手段とに接続した各
` 0≦V<Vmax/2: T :L=I/2
` Vmax/2≦V<Vmax:T=T×Vmax/V:I<L<(I/2)
`ただし、Vmax=1/(1走査線の読み取りデータ転送
`時間)
`
`30
`
`40
`
`50
`
`Kyocera PX 1012_2
`
`
`
`3
`
`4
`
`(3)
`
`特開平5−244363
`
`10
`
`20
`
`たとき、蓄積時間Iに応じて次式のように発光量Lを設
`【請求項13】可変光量光源を用いて、定常状態に一定
`定して変速読取制御することを特徴とする文書通信シス
`速度で原稿上の情報を読み取る光量蓄積型の読取手段に
`テム。
`おいて、原稿の送紙速度Vに応じて蓄積時間Tを設定し
` 0≦V<Vmax/2: T :L=I
` Vmax/2≦V<Vmax:T=T×Vmax/V:I<L<(I/2)
`mem とするとき、次式の関係になるように一定速度読取
`ただし、Vmax=1/(1走査線の読み取りデータ転送
`制御することを特徴とする請求項1記載の文書通信シス
`時間)
`テム。
`【請求項14】原稿を一定速度で読み取り画像信号を得
`Vsen≦Vcod≪Vcon≒Vman≒Vmem
`る読取手段,読み取った画像信号を圧縮して符号に変換
`【請求項16】蓄積手段のメモリ残量が、少なくとも文
`する信号処理手段,圧縮した符号を蓄えるファイル手
`書を平均圧縮率Nで圧縮した場合の予想ファイルサイズ
`段,ファイルの内容を管理する手段、これらを流れるデ
`よりも大きい場合は読取手段の読み取り入力を許可する
`ータの流れ及び動作を制御する制御手段を動作させて一
`ようにしたことを特徴とする請求項1記載の文書通信シ
`定速度な読取手段に追従して圧縮手段を介して文書をフ
`ステム。
`ァイルに入力しているときに、ファイルメモリが残り少
`【請求項17】蓄積手段のメモリの1ブロックサイズを
`なくなったことを検知して、読取装置をスムーズに速度
`N1 、読取手段内のステップモータをスムーズにスピー
`ダウンした場合でも正しく読み取ることができるよう
`ドアップして最高速度に達するまでに必要なステップ数
`に、主走査が動き読みになるように文書の入力速度に応
`をN2 、ステップモータを最高速度からスムーズに停止
`答して主走査と副走査の走査タイミングを調整すること
`させるに必要なステップ数をN3 、1走査線の最大符号
`によりファィル制御することを特徴とする文書通信シス
`長をN4 とするとき、
`テム。
`蓄積手段の蓄積データの状態に応じて次式を満足するよ
`【請求項15】読取手段により読み取られる画像情報の
`うに、メモリの残りブロック数がNI になったときに蓄
`読み取り速度をVsen 、読み取られた前記画像信号を信
`積手段におけるデータ転送制御部から減速開始信号を発
`号処理する読み取り信号処理手段の処理速度をVcod 、
`生することによりステップモータを停止制御し、メモリ
`蓄積された画像情報を信号処理する蓄積信号処理手段の
`の残りブロック数がNII になったときにステップモータ
`処理速度をVman 、前記信号処理手段と前記蓄積信号処
`を再スタートさせて可変速読取制御することを特徴とす
`理手段との間を接続し画像信号を転送する接続手段の転
`る文書通信システム。
`送速度をVcon 、蓄積手段のアクセス速度をそれぞれV
` NI ≧(N2 ・N3 )/N1 , NII ≦NI +(N2 ・N3 )/N1
`記録が終了するまでに次のページの文書蓄積を終了する
`【請求項18】副走査の加速及び減速を判定する手段
`場合は連続して記録するようにファイル管理することを
`と、加速及び減速判定結果に応じて走査速度を設定する
`特徴とする請求項1記載の文書通信システム。
`手段と、走査速度に応じて走査タイミングを発生する手
`【発明の詳細な説明】
`段と、副走査が線形重ねあわせになるようにステップモ
`【0001】
`ータを駆動する手段と、加速及び減速量に応じて主走査
`【産業上の利用分野】本発明は、通信回線を介して画像
`タイミングを遅延する手段とを備え、記録走査を制御す
`情報を読み取り記録する文書通信システムに関し、特に
`ることを特徴とする文書通信システム。
`ファクシミリ装置や文書ファイル装置における画像情報
`【請求項19】副走査速度が定速になってから記録の主
`の読み取り走査または記録走査に関する。
`走査を開始することを特徴とする請求項18記載の文書
`【0002】
`通信システム。
`【従来の技術】ファクシミリ装置は、光電変換により文
`【請求項20】記録手段により記録される画像情報の記
`書から画像情報として読み取った電気信号を通信回線に
`録速度をVprn 、記録される前記画像信号を信号処理す
`送信したり、通信回線から画像情報として受信した電気
`る読み取り信号処理手段の処理速度をVdec 、蓄積され
`信号をプリンタに記録する装置である。この電気信号の
`た画像情報を信号処理する蓄積信号処理手段の処理速度
`ままでは画像情報として情報量が大きいので一般にこれ
`をVcon 、前記信号処理手段と前記蓄積信号処理手段と
`を圧縮(符号化)し通信回線で電送しやすいように変調
`の間を接続し画像信号を転送する接続手段の転送速度を
`して送信し、受信するときは逆にこれを復調し伸長(復
`Vman 、蓄積手段のアクセス速度をVmem とするとき、
`号化)して元の電気信号に戻すことにより文書を伝送す
`次式の関係になるように一定速度記録制御することを特
`るようにしている。
`徴とする請求項1記載の文書通信システム。
`【0003】このファクシミリ装置は画像情報を圧縮し
`Vprn≦Vdec≪Vcon≒Vman≒Vmem
`ながら読み取り、または伸長しながら記録する構成であ
`【請求項21】少なくとも蓄積手段に一つの文書を蓄積
`るため、原稿または記録紙の送り方向(副走査方向)の
`した場合に記録手段に記録動作を許可し、そのページの
`
`30
`
`40
`
`50
`
`Kyocera PX 1012_3
`
`
`
`5
`
`6
`
`(4)
`
`特開平5−244363
`
`送り速度はこれらの圧縮、伸長処理に依存して変化す
`る。
`【0004】さて、最近のファクシミリ装置では、同一
`の文書を指定された複数の相手に電送する同報通信や特
`定の相手だけに届ける親展通信、相手側の装置がふさが
`っているときに代わりに受信する代行通信等のサービス
`のために、文書を一旦メモリ(蓄積手段)に蓄積して伝
`送する装置とすることが知られている。例えば、特開昭
`57−57084 号公報、米国特許公報4,413,285 号等があ
`る。この技術は、お互いのメモリ間で通信しているとき
`に、新たに原稿を読取ってメモリに蓄積したり、記録出
`力したりする、いわゆるマルチ動作を行なうために、読
`取手段や記録手段における走査のための相対移動を定速
`かつ高速度で行なうことが必要になってきている。この
`ような装置の信号処理,各部及び全体の制御は、従来で
`は読み取り原稿からの画像信号や記録紙への画像信号を
`1ページ単位でメモリに蓄積することでバッファの機能
`も持たせることにより、画像信号の送受信処理のオーバ
`ーヘッドの影響を排除する、いわゆるページメモリ方式
`が採用されていた。しかし、このページメモリ方式では
`画像信号を蓄積するメモリの容量が大きくなるので、こ
`れを避けるため圧縮伸長信号処理装置自体を極めて高速
`(超高速)化することでページメモリをなくすことが考
`えられている。例えば、「レーザー記録普通紙ファクシ
`ミリ」電子技術、近藤史郎外:Vol.32,NO.11、1
`990年8月、に開示される技術がある。また、ページ
`メモリ方式による伝送では、文書メモリに蓄積された画
`像信号のデータのフォーマットが発信元と送信先とで異
`なる場合に余分な処理を必要としていた。例えば、特開
`昭60−64572 号公報に開示される技術がある。すなわ
`ち、原稿の文書サイズ、線密度及び符号化形式等が実際
`に通信する伝送フォーマットと異なる場合である。この
`場合の処理として、画像入力部に接続した符号器により
`画像信号を一旦圧縮して文書メモリに蓄積する一方、復
`号して(復号器)、フォーマットが合うように画像信号
`を変換し(画像変換器)、再び元の符号に戻し(符号
`器)、その符号を読み出すという一連の処理を施すこと
`により、通信相手に対応したデータのフォーマットに変
`換して伝送するようにしている。
`【0005】一方、原稿または記録紙の送り方向(副走
`査方向)の送り速度は画像信号の圧縮、伸長処理に依存
`して変化することは既に述べた。画像情報は2次元平面
`にあるので副走査方向と直角な方向、つまり主走査方向
`にも走査しなければならないので、画像情報を読み取っ
`たり記録したりする際、主走査,副走査の2方向への走
`査タイミングを原稿または記録紙の動きに合わせて精密
`に制御しないと画質の高い画像を読み取り,記録するこ
`とはできない。この主走査,副走査の2方向への走査タ
`イミングの設定に関する制御技術として次に列挙する技
`術が知られている。
`
`10
`
`20
`
`30
`
`40
`
`50
`
`【0006】(1)特公平2−3584 号公報
`この技術は、蓄積型のセンサを用いた読み取りにおい
`て、一定周期で主走査される読み取り信号のタイミング
`とは一定時間遅らせて副走査方向のモータを駆動するこ
`とにより副走査方向の走査線間隔を不当長になるのを防
`ぐものである。
`【0007】(2)特公平3−6715 号公報
`この技術は、ファクシミリ装置の読み取りにおいて、ス
`ムージング関数にしたがって駆動される直流モータを、
`加速期間と減速期間とを設けて駆動することにより、原
`稿の移動量に応じて読み取り信号が得られるように主走
`査タイミングを決めるものである。
`【0008】(3)特開昭58−81380号公報
`この技術は、主走査(読み取りセンサ)と副走査(モー
`タ)とを同時のタイミングで制御するものである。
`【0009】(4)特開昭60−173972 号公報
`この技術は、撮像器を移動させながら原稿を読み取らせ
`るもので、読み取り中に外部装置から一時停止指令を受
`けると、読み取っている画信号の送出を一時中断して撮
`像器を一旦戻し、停止指令解除後に停止指令受信時の副
`走査位置に達したら画信号の送出を再開することによ
`り、連続的に撮像副走査して正確な画像情報を出力する
`ものである。
`【0010】(5)特開昭61−72658号公報
`この技術は、イメージスキャナのスキャンタイミングに
`同期した信号によりパルスモータを駆動して用紙の一定
`搬送間隔でスキャンデータを得るものである。
`(6)特開平1−291570号公報
`この技術は、副走査の停止,再開時の変速読み取りにお
`ける読み取りセンサの光量を制御することにより円滑,
`高精度読み取りを実現しようとするものである。
`【0011】
`【発明が解決しようとする課題】ファクシミリをはじめ
`とする、文書を画像として伝送する装置では、文書上の
`画像情報をセンサにより光電変換して(電気信号に変え
`て)伝送するが、この電気信号には多くの歪が含まれて
`しまうので画像品質を悪くすることがある。この歪とし
`ては解像度(MTF)やシェーディング歪のような、光
`学系やセンサ自体、光源の光量バラツキがある。この歪
`を除去するために空間フィルタが用いられており、最近
`では、これに加えて誤差拡散技術を採用して画質改善が
`されてきているが、このような歪補正手段による画質改
`善は限界にきている。高い画像品質の電気信号を得るに
`は、読み取り機構に起因する歪を考慮することが必要で
`ある。例えば、副操作方向の原稿送りむらや副走査と主
`走査との走査タイミングの非整合に起因する歪では、読
`み取った画像の大きさや線の太さが元の原稿とは異なっ
`てしまう場合がある。この読み取った後の画像から、そ
`の読み取り時の走査歪がどのようなものであるかを知る
`ことはできないからこの時点での歪補正は不可能であ
`
`Kyocera PX 1012_4
`
`
`
`7
`
`8
`
`(5)
`
`特開平5−244363
`
`10
`
`20
`
`に動いている状態で副走査方向の加速度に応じて主走査
`る。特に、原稿が移動しているとき(副走査中)に画像
`の移動開始を遅延させる。つまり、副走査タイミングか
`を読み取った場合と、原稿が静止しているときに画像を
`らの遅延後に主走査(動き走査という。読み取りの場合
`読み取った場合とが混在すると、読み取られた画像の品
`には動き読み、記録の場合は動き記録という)する。
`質は著しく劣化したものとなる。記録紙に画像情報を記
`【0020】(4) この副走査及び主走査において、それ
`録する場合も同様である。
`ぞれの走査線の走査軌跡が重なるように副走査手段を駆
`【0012】一方、送信済みマーク印刷時やメモリの蓄
`動する。
`積量(メモリサイズ)の制限により、本来一定速度で高
`【0021】(5) 一定速度走査は、用紙と副走査手段と
`速に動作させたいところの副走査方向の移動速度を極め
`の相対速度が定速になってから主走査を開始し、主走査
`て短時間に停止させ、副走査を中断せざるを得ない場
`開始以降に制御手段からの中断または再開の要求を受け
`合、これらの装置では、その副走査の中断に際して、そ
`付ける。
`れまで順調に動作していたメモリのバッファ機能が副走
`【0022】(6) 副走査の加速及び減速を判定する手
`査の中断により処理されるべき画像データが停滞して正
`段,加速及び減速判定結果に応じて走査速度を設定する
`常なメモリ管理ができず、画質が劣化していた。すなわ
`手段,走査速度に応じて走査タイミングを発生する手
`ち、読み取った画像情報自体を無効とするように制御し
`段,副走査が線形重ねあわせになるようにステップモー
`たり、無効にしない場合でも読み取った画像信号の画像
`タを駆動する手段,加速及び減速量に応じて主走査タイ
`品質が極端に劣化したりしていた。このように、文書通
`ミングを遅延する手段とにより、走査を制御する。
`信システムの高性能な機能が発揮できず、結果として無
`【0023】(7) 光量蓄積型の読取センサを用いて原稿
`駄に使われているという問題があった。
`上の情報を読み取る場合に、1走査線の副走査を不等間
`【0013】本発明は、このような観点から、副走査と
`隔の複数のパルスで駆動するステップモータによる副走
`主走査との走査タイミングの非整合を改善し、高い画質
`査手段と、電気回路で高速走査する電子走査デバイスに
`の画像信号を得ようとするものである。
`よる主走査手段と、主走査とのタイミングを調整する手
`【0014】本発明の目的は上記問題点を解決し、高画
`段とを用い、副走査速度を変化しても各走査線毎の電子
`像品質な読み取り走査及び記録走査を実現する文書通信
`走査デバイスと文書の相対的な動きにより、電子走査デ
`システムを提供することにある。
`バイスによる各走査線の走査面積が最大になるように主
`【0015】本発明の他の目的は上記問題点を解決し、
`走査及び副走査のタイミングを調整する。
`高画像品質な読り取り走査及び記録走査の制御手段及び
`【0024】(8) ステップモータを、1走査線の中の各
`制御方法を提供することにある。
`パルスの持続時間を指定するレジスタによって制御した
`【0016】本発明の他の目的は上記問題点を解決し、
`複数のパルスで駆動するように、また、一走査線の副走
`読み取り走査及び記録走査が中断しても画像情報の品質
`査開始タイミングで起動されて実際に一走査線の主走査
`を損なわないメモリの管理手段と、その管理方法を提供
`を開始するまでの遅延時間を指定するレジスタにより制
`することにある。
`御する。
`【0017】
`【0025】(9) ステップモータを偶数のパルスで駆動
`【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
`する場合には、ステップモータの偶数番目と奇数番目の
`め、文書通信システムの構成を次の各項のようにした。
`持続時間を指定するレジスタと、ステップモータに対す
`(1) 文書の画像を光電変換して画像情報として読み取る
`る一走査線の副走査開始タイミングで起動されて実際に
`読取手段と、前記画像情報を信号処理する信号処理手段
`一走査線の主走査を開始するまでの時間を指定するレジ
`と、前記信号処理手段により処理された画像情報を記憶
`スタにより制御するようにしても良い。
`する蓄積手段と、通信相手との間で画像情報を送信また
`【0026】(10)光量Iが一定な光源を用いて定常状態
`は受信するための伝送手段と、前記伝送手段により画像
`では一定速度で原稿上の情報を読み取る光量蓄積型の読
`情報及び制御に関する情報を、受信し前記蓄積手段に記
`取手段において、原稿の送紙速度に応じて以下の蓄積時
`憶して前記信号処理手段により処理した後、前記画像情
`間になるように、読取前に蓄積時間と光量を初期設定す
`報を記録紙に記録する記録手段とにより構成され、読み
`るとともに、量子化のためのA/D変換回路のVref.に
`取り及び記録の走査を制御する。
`この蓄積時間比に反比例する電圧を加えることによって
`【0018】(2) 文書または記録紙と副走査手段との相
`同じ反射率の原稿ならばA/D変換値を一定にする様に
`対移動開始点を検出し、検出された相対移動開始点に同
`制御する。
`期して主走査を開始する。
`【0027】
`【0019】(3) 主走査光学デバイスと用紙とが相対的
` 原稿の送紙速度 蓄積時間 (蓄積光量)
` 0≦V<Vmax/2: T :I/2
` Vmax/2≦V<Vmax:T=T×Vmax/V:I〜I/2
`
`30
`
`40
`
`Kyocera PX 1012_5
`
`
`
`9
`
`10
`
`(6)
`
`特開平5−244363
`
`10
`
`20
`
`として読み取るようにした読取手段の蓄積時間に応じて
`(11)発光光量を変える機能を有する可変光量光源からの
`以下のように光源の光量を設定する。
`光を原稿に照射し、光量蓄積型のセンサを用いて、定常
`【0028】
`状態の光量で一定速度で原稿上からの反射光を画像情報
` 原稿の送紙速度 蓄積時間 発光量
` 0≦V<Vmax/2: T :I
` Vmax/2≦V<Vmax:T=T×Vmax/V:I〜I/2
`合は読取手段の入力を許可するように入出力を管理する
`(12)原稿を一定速度で読み取り画像信号を得る読取手
`ことを特徴とする。
`段,読み取った画像信号を圧縮して符号に変換する信号
`【0031】
`処理手段,圧縮した符号を蓄えるファイル手段,ファイ
`許可=if{(空きファイルサイズ)≧(文書サイズ/
`ルの内容を管理する手段、これらを流れるデータの流れ
`N)}
`及び動作を制御する制御手段を動作させて一定速度な読
`N:平均圧縮率
`取手段に追従して圧縮手段を介して文書をファイルに入
`(15) 蓄積手段のメモリの1ブロックサイズをN1 、読取
`力しているときに、ファイルメモリの残量を検知して、
`手段内のステップモータをスムーズにスピードアップし
`読取装置を文書の入力速度に応答して主走査と副走査の
`て最高速度に達するまでに必要なステップ数をN2 、ス
`走査タイミングを調整する。
`テップモータを最高速度からスムーズに停止させるに必
`【0029】(13)読取手段と対応する信号処理手段と接
`要なステップ数をN3 、1走査線の最大符号長をN4 と
`続手段と蓄積信号処理手段と蓄積手段の速度をそれぞれ
`するときメモリの残りブロック数がNI になったときに
`Vsen ,Vcod ,Vcon ,Vman,Vmem とするとき、
`ステップモータの停止を開始するように蓄積手段対応の
`それぞれ以下の関係になるようする。
`データ転送制御部から減速開始信号を発生して停止制御
`【0030】Vsen≦Vcod≪Vcon≒Vman≒Vmem
`し、メモリの残りブロック数がNII になったときにステ
`(14)蓄積手段のメモリ残量が少なくとも文書の平均圧縮
`ップモータを再スタートさせるよう制御する。
`率で圧縮した場合の予想ファイルサイズよりも大きい場
` NI ≧(N2 ・N3 )/N1 , NII ≦NI +(N2 ・N3 )/N1
`【作用】本発明の動き走査作用を図1によって説明す
`(読取速度に追従して文書を入力しているときに、蓄積
`る。
`手段の空き領域が残り少なくなったとき読取動作を継続
`【0036】(1) 動き走査、すなわち主走査デバイスと
`しながら読取速度を速やかに下げ、蓄積手段が入力可能
`用紙が相対的に動いている状態で主走査を行なう。この
`になったときに速度を速やかに上げて読取動作を続ける
`時、高画質で一様な画像が得られるように、各主走査の
`ことができる。この機能により、一定速度読取における
`軌跡が重ね合うように各走査線の副走査と主走査を制御
`ファイルのオーバーフロー回避またはこのための過大な
`する。
`ファイルワークを削減することができる:最初からスピ
`【0037】(2) 図1は、長い時間Tsi-1 の後に、短
`ードダウンタイミングをファイルブロックに対応して準
`い時間 Tsi で2つの走査線駆動し、そののち次の走査
`備する)
`までTsi+1 の時間がある場合に本発明を適用した場合
`(16)副走査の加速及び減速を判定する手段,加速及び減
`を示している。図1のように副走査パルスによりモータ
`速判定結果に応じて走査速度を設定する手段,走査速度
`を駆動した場合、副走査の実際の動き(紙の動き)が時
`に応じて走査タイミングを発生する手段,副走査が線形
`間的に遅れ、この動きがそれ以前の動きの影響を受け
`重ねあわせになるようにステップモータを駆動する手
`る、いわゆる機械的慣性の影響を受ける。すなわちTd
`段,加速及び減速量に応じて主走査タイミングを遅延す
`1 はTd2 よりも大きく、これは加速度に影響される。
`る手段とにより、記録走査を制御する。
`そこで、モータの駆動条件(パルス数)及びこの駆動条
`【0032】(17)副走査が定速になってから記録の主走
`件を制御して動きの様子が同じ形になるようにする。
`査を開始するように制御する。
`【0038】(3) 一走査線を複数のパルスで副走査駆動
`【0033】(18)記録手段と対応する信号処理手段と接
`し、各パルス間隔を規定することで、副走査の動きを規
`続手段と蓄積信号処理手段と蓄積手段の速度をそれぞれ
`定する。また、主走査のタイミングを副走査タイミング
`Vprn,Vdec,Vcon,Vman,Vmemとするとき、それ
`より遅延させる。Tsiの遅延量Td1 は、Tsi-1 と
`ぞれ以下の関係になるようにする。
`Tsiとから副走査の加速度を計算して決める。すなわ
`【0034】Vprn≦Vdec≪Vcon≒Vman≒Vmem
`ち、最高速度のときの遅延量を決め、これに対して加速
`(19)蓄積手段に少なくとも一つの文書を蓄積した場合に
`するときは遅延量を増し、減速するときは遅延量を減じ
`記録を許可し、そのページの記録が終了するまでに、次
`るようにする。具体的には、通常は定速走査を前提とす
`のページの文書蓄積を終了する場合に連続して記録する
`るので加速,減速の機会が大幅に減少し、走査した画像
`入出力を管理する。
`の画質が良くなる。ここで遅延量とは、副走査方向への
`【0035】
`
`30
`
`40
`
`50
`
`Kyocera PX 1012_6
`
`
`
`11
`
`12
`
`(7)
`
`特開平5−244363
`
`送り指令が出てから実際に副走査方向へ移動開始するま
`で(副走査動作の開始点まで)の必要かつ、十分な時間
`をいう。
`【0039】(5) さらに、読取の場合は、読取中にメモ
`リが途中で満杯になる前に中断できる条件及び中断中に
`メモリが空いてきた場合の再開条件があり、これらが上
`記のの条件になったときは、読取走査を制御して減速及
`び加速する。
`【0040】(6) この減速及び加速のときに、上記(2)
`のような加速度に応じた遅延制御を行なう。光量蓄積型
`のセンサを用いる読取装置では、主走査間隔が変動する
`ことにより、センサ出力が変動するので、この影響を回
`避するための手段として、光源の種類に応じて次の2つ
`の方法を採る。
`【0041】(7) 第1の方法は、光量一定型の光源を用
`いる場合には、主走査のデータ転送タイミングに応じて
`蓄積光量が変化するが、蓄積時間を変化させると同時に
`蓄積時間に反比例した値を読み取った画像情報のAD変
`換結果に掛け算する。
`【0042】(8) 第2の方法は、光量制御可能な光源を
`用いる読取部に対しては蓄積時間の変化に応じて発光光
`量が蓄積時間に反比例するように制御する。
`【0043】(9) 一方、読み取る文書が静止状態でセン
`サーを動作させるとセンサーの開口(アパーチャー)と
`読み取る面積が同じなのに対して、読み取り文書が動い
`ている場合には原稿とセンサーの相対的な動きにより副
`走査方向に広い面積を読み取ることになる。本発明を適
`用した読み取り装置では、この動き読みが定常状態にな
`るように、文書の入力速度に応答して主走査と副走査の
`走査タイミングを調整する。まず、文書とセンサの相対
`的な動きを速度が変化しても安定化するために、ステッ
`プモータを使用し、1走査線の副走査を不等間隔の複数
`のパルスで駆動する。ステップモータによる副走査では
`動く量が結果的には同じでも細かく観察すると、速度が
`変化したときに負荷条件によって各ステップの動きが変
`化する。前記のような不等パルスとすることにより可変
`速度としても1走査当たりの時間のうち、初めの部分の
`動きを規制することができる。この動き部分を狙って、
`センサを主走査することにより最も安定した読み取り信
`号を得ることができる。
`【0044】すなわち、1ページ当たり20数秒もの時
`間をかけて走査する従来ファクシミリ装置とは異なる、
`数秒以下の高速度で走査する新しいメモリファクシミリ
`では、走査デバイスと用紙との相対的な動き(副走査)
`の中で、一走査線を細かい単位に分解してみると、たと
`えば、ステップモータを用いてA4サイズの原稿を相当
`遅い速度(例えば、数10秒)で副走査しても静止状態
`となる機会は少なくなる。
`【0045】(10)記録する場合でもほぼ同じである。特
`に感熱記録や熱転写記録の場合には主走査時間のほとん
`
`10
`
`20
`
`30
`
`40
`
`50
`
`どが発熱ヘッドの加熱(いわゆるストローブ時間)であ
`り、この期間には一定の時間が必要で、上記の読み取り
`における蓄積時間と同様な制御により高画質記録を実現
`できる。
`【0046】
`【実施例】以下、本発明の実施例を図2〜図22により
`説明する。
`【0047】図2は、本発明の一実施例の文書通信シス
`テムの外観図であり、図2において、1は操作手段、2
`は表示手段、3は原稿の挿入ガイド、4は原稿の給紙ス
`タッカ、5は記録紙カセット、6は記録紙排紙スタッカ
`である。
`【0048】図3は、この実施例のブロック構成図であ
`る。図2において、1は操作手段で、文書通信システム
`に動作を指示するためのキーボードやタッチパネル等で
`ある。2は表示手段で、文書通信システムが操作者に出
`力する情報を表示するLCD,CRTディスプレイ等で
`ある。7は装置全体を制御するための制御手段で、装置
`全体のデータの流れや制御情報を管理するものであり、
`操作手段1,表示手段2,制御手段7との間において、
`データ信号バス,制御信号バス等の接続手段8により電
`気的に結ばれている。9は文書を光学的に読み取る読取
`手段で、シート読取式のものを示す。10は、読取手段
`9の読み取り動作を制御するための制御手段と、読み取
`った画像信号の歪補正したり、拡大縮小処理,線密度変
`換処理,疑似ハーフトーン処理,画像信号を圧縮した符
`号に変換する処理を行なう信号処理手段である。11は
`記録手段で、JIS規格のA4・B4・A3の各版サイ
`ズなど、定形の記録紙にページ毎に記録出力するもので
`ある。12は、記録手段11の記録動作させるために、
`記録手段11を制御する記録制御手段と、入力された符
`号を復号して画像信号に戻し、線密度変換処理や補間処
`理等が施された画像信号を出力するものの記録信号処理
`手段である。13は原稿から読み取った画像信号データ
`や符号化したデータ、電送されてきた通信回線データ等
`を記憶ないし蓄積する蓄積手段である。14はPSTN
`(Public Switch Telephone Network)、ISDN(Inte
`grated Service Data Network),LAN(Local AreaNet
`work)などのネットワーク回線を通じて通信相手に情報
`を送信したり、通信相手から情報を受信したりする伝送
`手段である。
`【0049】本実施例の文書通信システムでは、接続手
`段を通る信号はすべて情報圧縮された符号データであ
`り、蓄積手段には圧縮された画像データを蓄積される。
`この装置の基本機能として、画像情報については、読み
`取り及びメモリへの蓄積,メモリからの読み出し及び記
`録があり、登録ないし保存情報については、メモリから
`の読み出し、送信及び受信,メモリ蓄積がある。その他
`の機能としては、複数枚を複写するマルチコピー機能を
`含むコピー動作,メモリ上に蓄積されたデータの内容の
`
`Kyocera PX 1012_7
`
`
`
`13
`
`14
`
`(8)
`
`特開平5−244363
`
`確認のための表示、予め定まった書式の定形文書を操作
`パネルから入力すること及び定型文書と入力文書ないし
`は蓄積文書との合成などがある。これらの機能は、上記
`の各手段の動作が競合しない範囲で自由に並行動作する
`ように制御することにより、マルチ動作のファクシミリ
`装置を実現できる。例えば、送信する文書を読み取りな
`がらメモリに蓄積し、これより以前に入力された蓄積デ
`ータを送信したり、突然着信してきた文書をメモリに蓄
`積するように動作させる。また、伝送部分が動作してい
`る最中に、特定の相手だけがその内容を見ることができ
`るように送信された親展情報を蓄積手段に蓄え、この蓄
`積データを読み出して画像表示しながら、記録出力す
`る。さらに、伝送している最中に、メモリ蓄積動作と親
`展文書の出力動作とを並行動作させることもできる。こ
`れらの動作は、蓄積メモリの信号処理と、接続手段と、
`これらを管理する制御手段とを時分割に動作させ、その
`他の手段はパイプライン動作させることで実現できる。
`【0050】図3で示した各機能ブロックについての詳
`細な構成を図4ないし図22に示し、これを参照しなが
`ら各部の構成及び動作を説明する。
`【0051】図4は操作パネルの外観を示す。1は操作
`入力手段で、101は装置に動作開始を指示するスター
`トボタン、102は装置に動作停止を指示するストップ
`ボタン、103は電話番号などを指示する場合に用いる
`テンキー、104〜107は表示手段に配置したソフト
`キー、例えばファンクションモードなどを選択するボタ
`ン、108は記憶させてある相手の電話番号を選択する
`ワンタッチ宛先選択ボタンである。2は表示出力手段、
`201はこの画面の操作誘導情報表示領域、202は装
`置の送信,受信,通信,電話機能の使用状況を表示する
`状態表示領域、203は蓄積データや管理情報,パラメ
`ータなどの操作への応答を表示する応答表示領域、20
`4〜207は選択ボタンに対応したソフトキー表示領域
`である。
`【0052】図5はこの操作入力手段1を示しており、
`図5において、109はマトリクス状の配線110と1
`11の各交点に配置した36個のスイッチ(操作ボタン
`に対応する)であり、112はこの接点情報を時分割で
`走査しながら読み取る操作入力対応の信号処理の本体で
`あり、実際にはワンチップマイコン(KBSC:KeyBoa
`rd Scan Controller)を用いると簡単な構成で実現でき
`る。読み取った操作情報は制御手段7が理解できる信号
`例えばASCIIコードに変換されて配線113を通じて
`転送される。なお、この転送は制御手段7へ割込み信号
`線114によりCPUの動作に割り込む形で実行され
`る。
`【0053】図6に表示出力手段2の構成を示す。図6
`において、208は1024ドット×768ドットの画
`素を持つドットマトリクス表示の液晶パネル、209は
`横ドライバ、210は縦ドライバであり、液晶ディスプ
`
`10
`
`20
`
`30
`
`40
`
`50
`
`レイコントローラ(LiquidCrystal Display Controlle
`r:以下LCDCと称す)213から伸びた配線211と2
`12で駆動される。LCDC213は前記のようにワン
`チップマイコンにスイッチ走査及び液晶表示タイミング
`及びメモリ読みだし回路を集積した走査パネル専用のマ
`イコンで、制御部7とは配線215で接続し、表示領域
`に対応したメモリ214を接続しており、制御部7から
`転送される情報がイメージ展開されていればそのまま、
`コード情報であれば表示形式のイメージ情報に展開しま
`た表示位置を決めてメモリ214に蓄積する。このよう
`にするとLCDC213 の表示対応回路がメモリ214からイ
`メージを読みだして液晶ドライバ209,210を通じ
`液晶パネル208に表示する。なお、LCDC213 はコード
`イメージ変換などが時間を要するために次の情報入力受
`付タイミングを割込み信号216で制御部7に知らせ
`る。
`【0054】図7に読取入力手段を示す。図7におい
`て、901は入力する文書、902は読取用の光源、9
`03および904は原稿からの反射光の光路を曲げる
`鏡、905は読取センサ906上に原稿の像を作るレン
`ズ、907は原稿分離ローラ、これは、紙送りローラ9
`08,909,910,911とともにステップモータ
`912によって回転され、原稿を給紙及び排紙する。ま
`た、913は原稿を分離する摩擦パッド、914はその
`押さえばね、915は原稿挿入検知用のSW1、916
`は原稿の読取位置到達検知用のSW2である。SW1の
`出力は信号917で、SW2の出力は信号918で読取
`手段対応の制御及び信号処理手段10に伝える。また、
`モータ912は駆動線919により、センサ906は駆
`動信号920により、駆動される。なお、922および
`923は原稿ガイドである。
`【0055】図8は読取手段対応の制御及び信号処理手
`段であり、図8において、1001は分周器、1002
`は分周比データ変換メモリ、1003はアップダウンカ
`ウンタ、1004は走査タイミングを発生するゲート回
`路、1005は副走査用のステップモータに与えるタイ
`ミングパルス発生器(図示せぬが、これには制御部7が
`モータの駆動タイミングを指定するレジスタが付属して
`いる)、1006はこのタイミングパルスからモータ駆
`動波形を発生する回路、1007はこの駆動波形により
`モータを駆動するドライバ(駆動回路)、1008はラ
`インスタートを入力とする遅延回路、1009はこの主
`力を受けてセンサーに必要な波形を作りまた駆動する回
`路、1010は画像信号転送回路、1011はセンサ出
`力の2値化回路、また1012は2値化された画像信号
`を符号化して情報圧縮する符号化回路である。また、1
`013はSW1からの入力信号線、1014はSW2か
`らの入力信号線、1015は制御部7からの記録指令信
`号、1016は制御部7からの中断指令信号入力線、1
`017はアップダウンカウンタの出力信号、1018は分周
`
`Kyocera PX 1012_8
`
`
`
`15
`
`16
`
`(9)
`
`特開平5−244363
`
`10
`
`20
`
`る。副走査パルス1022は、ステップモータの駆動パルス
`を示しており、1走査線を4パルスで進める。減速を始
`めても紙は遅れて減速するので主走査パルスは、最高速
`度のときのT0よりそれほど大きくないT1を与える。
`ここで、T1≦T2≦T3である。次に再開のために加
`速のタイミングが来たときはT0よりも大きなT4から
`始める。なお、副走査を4ステップのパルスでステップ
`送りするので、比較的紙の動きは同じ形になり易く好ま
`しい。
`【0057】中断時,再開時の読み取り速度の変化は、
`原稿からの反射光の量が変化することになるので、読み
`取り条件を変更することになる。これに対して本実施例
`では図11あるいは図12に示すように、光量制御タイ
`ミングにより可変速読み取り制御を行なう。これにより
`高速で読み取りながら、画質を確保することができる。
`【0058】光量Iが一定な光源を用いて定常状態では
`一定速度で原稿上の情報を読み取る光量蓄積型の読取手
`段においては、次の方法を採る。1走査線分のセンサー
`データ転送時間が蓄積時間の2分の1以下のときは、プ
`リスキャン及びメインスキャンの期間の時間を一定とす
`ることにより、センサからの光電出力を一定にする。こ
`の場合、常に最大光量で読み取るようにする。しかし、
`1本の走査線に対するセンサ読み取りデータの転送時間
`が蓄積時間の2分の1以上のときは、図11に示すよう
`に、ステップモータの駆動速度(すなわち原稿の送紙速
`度)に応じて次式で示す蓄積時間になるように、読取前
`に蓄積時間と光量とを初期設定するとともに、量子化
`(2値化)のためのA/D変換回路の基準となる閾値参
`照電圧Vref にこの蓄積時間比に反比例する電圧を加え
`ることによって、同じ反射率の原稿ならばA/D変換出
`力を一定にするように制御する。
`【0059】
`
`比データメモリの出力信号、1019は分周器の出力、
`1020はアップダウンカウンタの出力、1021は走
`査タイミング回路の出力信号で、副走査タイミングであ
`るラインスタート信号、1022はステップモータ用の
`駆動パルス、2023はステップモータ用の駆動波形、
`1024は、ステップモータ用の駆動信号である。ま
`た、1025は遅延回路の出力、1026はセンサー駆
`動信号、1027は制御部のDMA(Direct Memory Ac
`cess)部との間でやりとりする転送制御信号、1028
`は信号処理手段1011及び1012に対する制御及び
`タイミング信号、1029はセンサ出力信号、1030
`は2値化出力、1031は符号化出力で、これらをまと
`めて読取部と呼ぶ。
`【0056】図9及び図10はこの動作タイミングチャ
`ートである。チャート波形に付したこれらの信号名は、
`図7及び図8中の信号名と同じである。図9はページ単
`位のタイミングを示しており、SW1(917)は、原
`稿901が読取部に挿入されたことを検知する信号であ
`る。指令1015は、SW1入力を検出した制御部7か
`らの読取指令である。SW2(918)は、給紙機構に
`より原稿が読取位置に到達したことを検知する信号であ
`る。指令によってステップモータを回転させ、速度が最
`高速度に到達してからSW2がオンする。すると読み取
`り中信号が制御部7に返され、この間ラインスタートが
`でて副走査が駆動される。SW2により1頁の終わりを
`検出してもSW1により2頁目の原稿がありこの場合は
`減速しない。しかし、原稿が少し送られてメモリが満杯
`になるなどの予告として中断指令1061が来ると副走
`査速度を下げ、ついには走査を一時停止する。しかし、
`伝送によってメモリに空きが生じて、中断が解除される
`と再び速度を上げ残りの部分を読み取る。読取が終了す
`るとモータの速度を下げて副走査を停止する。この、可
`減速タイミングを走査線単位で示したのが図10であ
` 原稿の送紙速度 蓄積時間 (蓄積光量)
` 0≦V<Vmax/2: T :I/2 …(数1)
` Vmax/2≦V<Vmax:T=T×Vmax/V:I〜I/2 …(数2)
`に最高速度を定め、最高速度との間の速度では速度に反
`ただし、Vmax≒1/(1走査線の読取データ転送時
`比例した増幅をする。
`間)
`【0060】可変光量光源を用いて定常状態では一定速
`すなわち、送紙速度が最高速度の2分の1以下であれば
`度で原稿上の情報を読み取る光量蓄積型の読取手段にお
`2回の主走査を行ない、2回目の走査出力を読取信号と
`いては、図12に示すように、原稿の送紙速度に応じて
`する。上記、プリスキャン及びメインスキャン方式を取
`蓄積時間を設定したとき、この蓄積時間に応じて、以下
`る。だだし、送紙速度が最高速度の2分の1以上のとき
`のように光量を制御する。
`は、速度が落ちるのに従って蓄積光量が増えるので、ち
`【0061】
`ょうど速度が2分の1のときに光量が最大値になるよう
` 原稿の送紙速度 蓄積時間 発光量
` 0≦V<Vmax/2: T : I …(数3)
` Vmax/2≦V<Vmax:T=T×Vmax/V:I〜I/2 …(数4)
`ただし、Vmax≒1/(1走査線の読取データ転送時
`間が蓄積時間よりも十分に小さく最大副走査速度の時の
`間)
`蓄積時間の2分の1以下の場合は、同様にプリスキャン
`この場合も、センサの駆動速度が早く画像信号の転送時
`メインスキャン方式が採れる。
`
`30
`
`40
`
`50
`
`Kyocera PX 1012_9
`
`
`
`17
`
`18
`
`(10)
`
`特開平5−244363
`
`【0062】図13に記録出力手段を示す。図13にお
`いて、1111はA4,B4,A3などの定形の記録用
`紙、1112は感熱記録用のラインヘッド、1113は
`ステップモータ、1114はピックアップローラ、11
`15,1116,1117はステップモータ1113で
`回転力を得るためのローラ、1118は記録紙カセッ
`ト、1119か送紙ガイド、1120は排紙スタッカ、
`1121及び1122は記録紙の検知SW3及びSW
`4、1123は記録紙1111を挾んでヘッド1112をロ
`ーラ等1117に押しつけるバネである。SW3及びS
`W4の出力は信号1125及び1126として出力す
`る。ステップモータ1113は駆動信号1124で駆動さ
`れ、記録ヘッド1112は画像データをクロックに同期
`して転送するとともに、転送が終了して記録を開始する
`場合にシフトレジスタからラッチにデータを転送し、引
`き続いてストローブ信号を与えてヘッド上の発熱体を駆
`動する。図14は記録手段の制御手段及び信号処理手段
`である。図14において、1201は分周器、1202は分
`周比データ変換メモリ、1203はアップダウンカウン
`タ、1204は走査タイミングを発生するゲート回路、
`1205は副走査用のステップモータに与えるタイミン
`グパルス発生器(図示せぬが、これには制御部7がモー
`タタイミングを指定するためのレジスタを持っている)
`である。
`【0063】1206はステップモータのタイミングパ
`ルスからモータ駆動波形を発生する回路、1207はこ
`の波形によりモータを駆動するためのドライバ(駆動回
`路)、1208はラインスタートパルスを入力信号とす
`る遅延回路、1209は遅延回路で遅らせたパルス出力
`を受けてイメージセンサーの動作に必要な信号波形を発
`生し駆動するための回路である。
`【0064】1210は画像信号の転送制御回路、12
`11は符号データを2値の画像信号に伸長するデコーダ
`(伸長器)、1212は復号された画像信号を記録部に
`合う線密度、サイズに変換する画像変換回路である。
`【0065】また、1213はSW3からの入力信号
`線、1214はSW4からの入力信号線である。
`【0066】1215は制御部7からの記録指令信号、
`1216は制御部7からの中断指令信号、1217はア
`ップダウンカウンタの出力信号、1218は分周比デー
`タメモリの出力信号、1219は分周器の出力信号、1
`220はアップダウンカウンタの出力信号、1221は
`走査タイミング回路の出力信号で、副走査タイミングで
`あるラインスタート信号、1222はステップモータ用
`の駆動パルス、1223はステップモータ用の駆動信号、1
`224はステップモータ用の駆動信号である。1225
`は遅延回路の出力信号、1226は記録ヘッド駆動信
`号、1227は制御部のDMA部との間でデータをやり
`とりする転送制御信号、1228は信号処理手段121
`1及び1212に対する制御及びタイミング信号、12
`
`10
`
`20
`
`30
`
`40
`
`50
`
`29はデータバスからの入力である符号信号、1230
`は復号された2値画像出力信号、1031は画像変換出
`力である。
`【0067】以上、これらの部分をまとめて記録部と呼
`ぶ。
`【0068】なお、本実施例の読み取りセンサとして密
`着イメージセンサだけではなく、CCD(Charge Coupl
`ed Device)イメージセンサでも著しい。
`【0069】図15および図16はこの動作タイミング
`チャートであり、各信号に付した番号は図13及び図1
`4中の番号と同じである。図15はページ単位のタイミ
`ングを示しており、2頁の連続記録シーケンスを示して
`いる。制御部7が記録に1頁の記録指令を与える場合
`は、SW3により記録紙があることを知ってから出す。
`記録指令を受けると、記録紙をピックアップローラによ
`りつまみ出し、ステップモータを加速して記録できる状
`態にする。次にSW4により用紙が記録ヘッドの位置に
`到達したことを知り、ラインスタートパルスを発生して
`記録動作に入る。1べージの記録を終了すると、2頁目
`がある場合には引き続いてステップモータの速度を落さ
`ずに記録紙をピックアップし同様に2頁目の記録を行な
`う。読み取りと同様に中断指令があったときは走査を止
`めずに徐々に速度を下げて停止する。副走査速度がゼロ
`では主走査はしない。中断指令が解除されたときは再び
`速度を上げながら記録を行なう。図16はこの加減速タ
`イミングを走査線単位で示したものである。副走査パル
`ス1222は、ステップモータの駆動パルスを示してお
`り、1走査線を4パルスで進める。減速を初めても紙の
`動きは遅れて減速するので主走査パルスは、最高速度の
`ときのT0よりそれほど大きくないT1を与える。ここ
`で、T1≦T2≦T3である。次に再開のために加速す
`べきタイミングになったら、T0よりも大きなT4から
`始める。なお、このように副走査を4ステップのパルス
`でステップ送りするので、紙の動きは比較的同じ形にな
`り易いので好ましい。この動作は読取部と全く同じであ
`る。
`【0070】図17に蓄積メモリ手段14を示す。図1
`7において、1301はデータを蓄積するICメモリ、
`1302はデータ変換回路でメモリの性質にあったブロ
`ック分けや誤り制御のための変換処理を行なう。130
`3はデータ転送制御回路で、メモリ領域管理データ転送
`制御を行なう。1304はアクセスタイミング回路で、
`制御部1303からの転送アドレス1311及びタイミ
`ング1312をうけて、ICメモリ1301に対してア
`ドレス1314及びアクセスタイミング1313を与えデー
`タの書き込みや読み出しを行なうものである。
`【0071】図18はこの動作タイミングチャートであ
`り、各信号の番号は図17に対応している。メモリにデ
`ータを書き込むときは、最初にレジスタセレクト信号13
`05によって制御部から制御指令が与えられ、続いてデー
`
`Kyocera PX 1012_10
`
`
`
`19
`
`20
`
`(11)
`
`特開平5−244363
`
`タ転送に入る。1306は制御部に対する転送終了割込
`みである。1207は制御手段7にデータ転送を要求す
`る信号でこれに対して実際の転送は信号1208に同期
`して行なわれる。なお、制御データや符号化された画像
`データは、接続手段8を経由して転送される。メモリか
`らデータを読み出すときの動作も、制御部7から出され
`る指令から始まること、データの流れが逆になることを
`除き、書き込みのタイミングとほとんど同じである。な
`お、蓄積メモリへの参照は、書き込み動作及び読み出し
`動作ともに2系統であり、これら2つの動作は多重処理
`により実行される。
`【0072】図19に伝送手段14を示す。図19にお
`いて、1401は伝送信号を変復調するモデム1402
`にあたえる通信インターフェース部、1403は公衆回
`線1419を通じて相手装置と接続する網制御装置であ
`る。また1404は復号化部、1405は画像変換部、
`1406は符号化部、1407はランダムアクセスメモ
`リ、1408はソフト用のプログラムメモリ(PRO
`M:Program Read onlyMemery),ワーク用メモリ(R
`AM:Random Access Memory),専用のデータ転送装置
`(DMA:Direct Memory Access),汎用タイマ(PT
`M:ProgramableTimer),割込み制御機能(PIC:Pe
`riferal Interupt Controller)を有するマイコン、1
`309はデータ転送インターフェイスである。これらに
`より、制御部を持った伝送部(CCU:communication
`control unit)を構成している。
`【0073】図20はこの動作タイミングを示してお
`り、最初に送信し、しばらくして受信する場合を示して
`いる。図20の各信号は図19中の番号に対応してお
`り、1410は制御手段7への割込み信号線、1411は伝
`送部への制御部からの指令を与えるレジスタセレクト信
`号、1412は制御手段7へのデータ転送要求信号、14
`13はこれに対応するデータ転送タイミングで1414は
`データ転送線である。送信するときのデータの流れは、
`蓄積メモリ13内のデータを接続手段8を通じて受取り
`伝送手段14を通じて回線1419に送り出し、また受
`信のときは、回線1419から信号を受け取って伝送部
`1402で復調し、この出力を信号処理部1405で変
`換してから接続手段1401を経由して蓄積メモリ13
`に流す。実際は標準手順ではCCITT(国際電信電話
`諮問委員会)の勧告したファクシミリの規格であるT.
`30示されるように、回線接続(フェーズA),前手順
`(フェーズB),メッセージ手順(フェーズC),後手
`順(フェーズD),回線切断(フェーズE)に従って、
`ネットワークや相手側の装置(相手機)と手順信号をや
`り取りしながら以下のような手順で伝送する。
`【0074】送信するときはまず制御部7からレジスタ
`セレクト信号1411を使って送信指令を与える。送信
`指令には相手機の選択番号や付加情報が加えられ、内蔵
`するプログラムに従ってローカル制御部1408は、網
`
`10
`
`20
`
`30
`
`40
`
`50
`
`制御部1401を動作させ、ネットワークを通じて相手
`機に接続し、続いて前手順により相手機の認識番号(I
`DN:Identity Number)や相手機の機能(F:Functio
`n)等を確認する。また、相手機に送信及びこれに伴う
`付加情報を送り、ハンドシェークによる一連の処理手順
`により送信側・受信側の相互の準備が完了する。準備完
`了後、データの伝送が開始され、制御手段7にデータ転
`送要求信号を発し、この要求に対応したタイミング14
`12によってデータが転送される。ローカル制御部が受
`け取ったデータは一旦メモリ1407に蓄え、必要に応
`じて信号変換する。信号変換とは例えば、受け取った画
`像データはJIS規格紙のB4版サイズに相当する情報
`量にてMMR符号に符号化されているが、この符号を相
`手機の仕様(能力)であるA4版サイズに相当する情報
`量にてMH符号に合わせることである。この信号変換処
`理は、メモリ1407のデータを復号部1416,画像
`変換部1405,復号部1404を通すことによって実
`行される。信号変換された符号は再びメモリ1407に
`蓄えられ、通信インターフェイス1403,モデム14
`02,網制御部1401を経由して回線1419から送
`信される。これらの処理は、図20に示すように走査線
`単位及び転送されるデータ単位でパイプライン処理され
`る。なお、NCU(Network Control Unit)にはPBダ
`イヤラー,DPダイヤラー,PBレシーバー,DPレシ
`ーバー,音声応答機能が含まれ、伝送部にはトーン発生
`検出,変復調機能,符号変換機能および画像変換機能か
`らなる信号処理機能,さらにこれらの動作を制御する制
`御機能とが含まれる。
`【0075】図21に制御手段及び接続手段を示す。図
`21において、701はマイクロプロセッサ(Micropro
`cessor:MPU)、702はダイレクトメモリアクセス
`コントローラ(Direct Memory Access Controller:DM
`AC)のようなデータ転送制御部、703は割込みコン
`トローラ(Programable Interupt Controller:PIC)、7
`04は汎用タイマ(Programable Timer:PTM)、70
`5はプログラムを記憶するメモリ(Programable Read O
`nly Memory:PROM)、706はプログラムが動作し
`たり機器制御したりするに必要なデータを記憶するメモ
`リ(RandomAccess Memory:RAM)である。接続手段8
`はこの実施例の場合はマイクロプロセッサのバス(Bus:
`BUS)である。DMAC702 は複数のチャンネルを時分割
`処理するもので、複数のデータ転送要求信号入力(Data
`transfer Request:DRQi)に対応して複数のデータ転送
`タイミング信号出力(Data Acknowledge:DACKi)を
`発生し、また指定した量のデータを転送すると割込み(I
`nterupt Request: IRQ)を発生する。PIC703は複
`数の割込み信号を受け付けてMPU701のソフト処理の流れ
`に割込みを書けて割込み処理をさせる。PTM704は伝送制
`御,走査,監視など制御部が必要なタイミングを発生す
`るもので多くはPIC703に接続している。RAM706はソフト
`
`Kyocera PX 1012_11
`
`
`
`21
`
`22
`
`(12)
`
`特開平5−244363
`
`処理に使用するワークメモリである。
`【0076】この動作を図22のフローチャートを用い
`て説明する。図22において各番号はソフトの処理の大
`きな単位を表しており動作シーケンスを表わしている。
`動作は装置の電源が投入された時点から始まる。送信,
`受信,コピー,保守管理等の操作に対応した処理タスク
`を起動し、プログラムに記述された命令の手順(シーケ
`ンス)に従って制御手段7の内外の各手段が多重制御さ
`れる。電源投入によりソフトはブロック2000から処
`理が始まり、最初に装置全体の初期設定(ハードウエア
`及びソフトウエア)を行なう。この装置ではRAM706には
`自分の電話番号や通信相手のID情報など保存すべきデ
`ータを記憶しており、電池でバックアップ駆動して保持
`されている。これを消去しないように考慮しつつ必要な
`初期化処理(イニシャライズ)を行なう。このイニシャ
`ライズにより各手段が起動される。例えば、表示出力手
`段には「装置が起動して操作受付可能になった」ことを
`表示し、読取手段は原稿の挿入を受付け、操作入力手段
`は操作を受付け、伝送部は回線を通じて他の装置からの
`アクセスを受付ける。これは操作入力部からの割込みに
`より割込み処理が操作情報を受付けて、これをイベント
`フラグを立てタスクスケジューラ処理2020を通じて
`タスクに知らせることにより実行される。いずれのイベ
`ントも立っていないとき、あるいは処理途中のタスクが
`なければ処理を休止してイベントまたはタイマ割込みか
`らの起動を待つ。操作イベントであれば操作入力部のイ
`ベント情報を入力し、この情報に対して処理可能かどう
`かをリソース(資源)の管理や状態遷移マクロ機能(図
`示していない)を使いながら判断し、資源が競合せず操
`作通りの動作が可能であれば対応する制御プロセスを起
`動する。このプロセスには、原稿入力2030,記録出
`力2040,メモリ送信2050,メモリ受信206
`0,コピー2070,レポート2080,保守2090等が
`ある。資源が競合しないときは受信もできる。例えば、
`読み取り入力中に記録しながら回線からアクセスがあっ
`たときのような場合である。各プロセスの処理の実体は
`各手段の中にある。従って制御部7の仕事の主体は、各
`手段の起動及びデータ転送制御である。データ転送は専
`用のDMAC部702が担当し、MPU701の制御のソフト
`ウエア・プログラムではこれらの各手段を起動し、割込
`みによりその手段での仕事の終了を知って次のデータ転
`送を起動するという手順が主な処理である。なお、タイ
`マ割込み3100は時計機能としての時間や時刻を知る
`ために使われるが、他には、タスク管理2020を定期
`的に起動してタスクの実行を監視することにも用いてい
`る。また、その他の割込みとして、この図には操作割込
`み3300と伝送割込み3400を示したが、この他の
`各手段との指令に対する応答も割込み処理で実行され
`る。これらの構成により多重処理が可能となるのは、あ
`る仕事の処理中であっても、その仕事自体はそれぞれ担
`
`10
`
`20
`
`30
`
`40
`
`50
`
`当するハードウエア自身が個別に実行しているからであ
`る。
`【0077】全体の動作を図2を参照しながら説明す
`る。本実施例では、表示パネルの下部にソフトキー配置
`し、表示器を大画面にした点に特徴がある。この構成に
`よって数多くの機能を簡単な操作で使いこなすことがで
`きる。文書通信システム自身が受入れ可能な機能(使用
`中の機能と区別できるよう表示される)、その動作状態
`(どの機能をどう使っているかとか、受信中であれば着
`信レベルやエラーレートなどが、階層的に表示され
`る)、操作誘導情報(操作手順に従い、操作に対する応
`答や次の操作が示される。複数の操作指示が必要な機能
`を利用する場合は画面が複数のウインドウになり、動作
`中の機能を表示するウインドウにオーバーラップして表
`示する。)などを表示することにより使用者に安心感を
`与える。
`【0078】表示器の使い方は図示していないが次のと
`おりである。まず、電源スイッチを入れると、表示器に
`は「ようこそ、どうぞ操作して下さい:Wellcome pleas
`e operation 」という表示が出力されて使用者への操
`作を案内する。原稿を挿入部3に差し込むと表示器には
`「読み取り入力:受付けました。送信先を指定して、ス
`タート指示を下さい」と表示する。これに対してワンタ
`ッチダイヤルボタンかテンキーを用いて相手先やIDを
`指定して、最後にスタートボタンを押すと、読み取りを
`開始し、読み終わった原稿はスタッカ4に次々と排出さ
`れる。蓄積されたデータは自動的に次々と送信される。
`回線からアクセスがあって受信したときは、前記のよう
`に一旦メモリ13に蓄積されて、蓄積データが1頁にな
`ったところで記録手段11が起動される。記録は、カセ
`ット5の記録紙が1枚ずつピックアップされて筐体内部
`で折り返えされ、向きを変えて記録手段11で一定速度
`で記録され、スタッカ6に排出される。この構成の特徴
`は、原稿や記録用紙の扱いがすべて左側だけでできるこ
`と、パネル操作がすべて前面でできることである。この
`ために装置を小型にできるだけでなく、装置の設置面積
`も小さくできる利点がある。なお、パネルの位置をその
`ままにして、原稿や記録紙の出入口をすべて右側に配置
`してもほぼ同じ効果が得られる。
`【0079】次に、文書を送信するやり方を説明する。
`【0080】まず、自動で送信するときは、送信文書を
`読取入力手段にセットして宛先ボタンを選択してからス
`タートボタンを押すと、動作を開始し、読み取り信号を
`2値化補正し、必要に応じて画像処理をした画像信号を
`圧縮して符号に変換して接続手段にデータフローとして
`流す。このデータは一旦蓄積メモリに入れ、文書入力が
`終わった時点で、伝送手段を使い、公衆電話回線のよう
`なネットワークを通じて相手と接続して相手端末の属性
`を受け取って、これに合わせた画像処理及び符号変換を
`行って送り届ける。
`
`Kyocera PX 1012_12
`
`
`
`23
`
`24
`
`(13)
`
`特開平5−244363
`
`10
`
`20
`
`できる。この場合は、相手機と接続したときの前手順で
`暗証番号が一致したときのみ受信を受付けるようにす
`る。暗証番号とは、例えば数字や記号で表わした文字列
`でこれにより発信装置や受信装置を特定することができ
`るものである。親展伝送は、さらに受信人を指定するも
`ので、受信したデータを一旦蓄積手段に格納しておき、
`暗証番号を入力した場合のみ文書を取り出すことができ
`る。なお、出力先を操作表示手段で選ぶと、表示手段の
`信号処理手段が表示部の性能に合わせて画像を変換して
`表示する。
`【0086】また、文書のコピーをするときは、原稿を
`セットしてスタートボタンをおすと動作を開始し、読取
`入力及び対応する信号処理、また記録対応の信号処理及
`び記録出力手段を通じて出力される。スタートボタンの
`前に数字を入力しておくと複数枚のコピーがとれる。こ
`の場合は、一旦符号化してメモリに蓄積してから複数回
`記録出力する。
`【0087】なお、蓄積ファイルに蓄積したデータは、
`操作表示手段から出力表示して確認することができる。
`この場合も、表示手段の信号処理手段が表示部の性能に
`合わせて画像を変換し、部分表示あるいは縮小表示す
`る。また、入力順以外に任意の画像を選択的に伝送する
`ことができる。これは、文書を部分表示しながら検索す
`ることができ、表示されたところで相手機を接続し送信
`ボタンを押すと、そのページから送信する。なお、蓄積
`文書は入力順の文書番号とともに記録手段から出力して
`見ることもできる。
`【0088】以上の構成及び基本動作により複数の機能
`を並行して動作させるが各入出力手段の動作速度は、基
`本設定としては以下のようにして一定速度の読み取り及
`び記録とする。
`【0089】読取入力手段と対応する信号処理手段と接
`続手段と蓄積信号処理手段と蓄積手段の速度をそれぞれ
`Vsen,Vcod,Vcon,Vman,Vmem とするとき、それ
`ぞれ以下の関係になるようにする。
`【0090】
`
`【0081】手動で送信するときは、相手との接続を電
`話による通話で確認した時点でスタートボタンを押すこ
`とで動作を開始する。自動シーケンスで複数の相手に伝
`送するときは、スタートボタンを押す前に送りたい宛先
`を必要なだけ入力する。このようにするとメモリに蓄積
`した情報を繰返し読み出して順次同報通信することがで
`きる。
`【0082】次に、特定の相手にだけ送信するやり方は
`2つある。第1は相手装置を選ぶ場合、第2は受信人を
`指定する場合である。いずれにしても、選択送信機能を
`選択して、相手装置または受信人のID(暗証)番号を
`入力してからスタートボタンを押す操作をする。文書通
`信システムは、相手装置と接続した時点で相手機がこの
`機能を持っており、かつ相手ID(暗証)番号が一致し
`ているときのみ送信する。相手装置では、装置が選択さ
`れているときはそのまま記録装置に出力するが、受信人
`が指定されている場合は、受信データを一旦蓄積手段に
`格納し、受信データが着信していることを表示し、送信
`人が指定したID番号に一致した選択ID(暗証)番号
`を入力した場合にのみ記録出力する。相手に届いたかど
`うかは文書通信システムが自動的に送信相手に返信す
`る。
`【0083】指定時刻になったら送信する機能は、指定
`時刻になったことを制御手段が知った時点で蓄積データ
`を読みだし送信するもので、相手機と接続してからの動
`作は、自動送信と同じである。
`【0084】文書を受信するときは、相手機からの着呼
`を伝送手段で自動的に検知して相手機と接続し、伝送手
`段を通じて文書符号データを受取り、これを一旦蓄積手
`段に蓄積し、符号データを復号し、また画像処理しなが
`ら1ページ単位で記録手段に出力する。記録手段は、こ
`のように1ページ単位で入力データの供給を受けるので
`一定速度の動作が保証される。なお、受信された符号
`は、より符号化効率の良いMR符号あるいはMMR符号
`に変換して蓄積されるが、符号化効率が悪いときは非圧
`縮符号に変換して蓄積する。
`【0085】特定の相手とだけ選択的に受信することも
` Vsen≦Vcod≪Vcon≒Vman≒Vmem …(数5)
`記録出力手段と対応する信号処理手段と接続手段と蓄積
`関係になるようにする。
`信号処理手段と蓄積手段の速度をそれぞれVprn,Vde
`【0091】
`c,Vcon,Vman,Vmem とするとき、それぞれ以下の
` Vprn≦Vdec≪Vcon≒Vman≒Vmem …(数6)
`一定速度で読み取り、読み取ったデータはただちに蓄積
`を以下の式で判断する。
`メモリに書き込むが、メモリ蓄積制御は、はじめに、原
`【0092】
`稿が挿入されたときに読み取り入力を許可するかどうか
` 許可=if{(空きメモリ量)≧(文書の画像信号量/平均圧縮率) …(数7)
`ており、蓄積メモリの量が以下の条件になったときには
`しかし、実際の蓄積量は読み取るまでは不明であり、従
`蓄積メモリ制御部から読み取りに対して中断指令や再開
`って原稿によってはこのまま読みつづけると蓄積できず
`指令を出す。このようにすることによりメモリのオーバ
`にメモリがオーバーフローする。本発明では蓄積メモリ
`ーフローが防げる。
`を所定の量(ブロック:DMAの単位)単位毎に管理し
`
`30
`
`40
`
`50
`
`Kyocera PX 1012_13
`
`
`
`25
`
`26
`
`(14)
`
`特開平5−244363
`
`…(数8)
`…(数9)
`
`10
`
`20
`
`すNI になったときにステップモータの停止を開始する
`【0093】蓄積メモリの1ブロックサイズをN1 、読
`ように蓄積メモリ対応の信号処理手段から減速開始信号
`取手段内のステップモータをスムーズにスピードアップ
`を発生して停止制御し、蓄積メモリの残りブロック数が
`して最高速度に達するまでに必要なステップ数をN2 、
`以下の式で示すNII になったときにステップモータを再
`ステップモータを最高速度からスムーズに停止させるに
`スタートさせるよう制御する。
`必要なステップ数をN3 、1走査線の最大符号長をN4
`【0094】
`とするとき蓄積メモリの残りブロック数が以下の式で示
` NI ≧(N2 ・N3 )/N1
` NII ≦NI +(N2 ・N3 )/N1
`る。
`中断および再開に関する制御については前記の通りであ
`【0102】(c) 蓄積手段への文書入力管理を平均圧縮
`る。
`率で管理し、前記数7の基準で読取入力を許可する。
`【0095】以上の実施例では次に列挙する効果があ
`【0103】(d) ページメモリを用いない構成で、文書
`る。
`のサイズと蓄積メモリの容量とによって、前記数8及び
`【0096】(1) 動き走査によってシステムが走査を中
`数9で決めた閾値で読み取りの中断及び再開を制御す
`断したいときに、画像の一部を欠落したり、走査した得
`る。
`られた画像情報の画質を落さずに走査を継続,再開でき
`【0104】(e) モータの可変速に対応して使用する読
`る。
`み取り光源の性質に応じて、前記数1及び数2,数3及
`(2) 動き読みによって蓄積モードで読み取るセンサを用
`び数4により読取制御を行なう。
`いる場合でも、蓄積光量を制御するので安定な読み取り
`【0105】(f) 副走査速度の制御に対応して安定した
`信号が得られる。
`動き読みができるように副走査及び主走査のタイミング
`【0097】(3) 動き記録によって感熱記録のような、
`を制御する。
`走査に時間を要する記録手段であっても、安定で高画像
`【0106】(6) 読み取りだけでなく記録一般に適用す
`品質の記録が得られる。
`ることができ、読取走査及び記録走査において画質が大
`【0098】(4) ページメモリ(すなわち、符号化する
`幅に向上される効果がある。
`前の画像データを記憶するメモリ)を必要としない文書
`【0107】(7) 過渡時だけでなく、定常時にも可変速
`通信システムを実現することができる。さらには、シス
`度走査する装置にも適用できる。
`テムバスに流れるデータを冗長度の圧縮された符号デー
`【0108】(8) 動き走査する読取及び記録手段と、蓄
`タを流すことができるので、接続手段におけるデータの
`積手段とを連動して制御することにより、蓄積手段の蓄
`転送効率が向上する。この結果、各入出力動作の並